AV
2018/12/31 19:00

2018年は「テレビ用スピーカー」に新たな潮流! いまさら聞けない「ネックスピーカー」「手元スピーカー」とは?

バラエティ番組で芸能人が紹介したソニーのネックスピーカー「SRS-WS1」が大きな話題に。3月のオンエア直後から店頭の在庫がなくなり、9月に再販されるまで、およそ半年間も品切れ状態になりました。JBLやボーズなどの人気ブランドも追随するなど、市場にムーブメントを起こっています。

 

SRS-WS1と同じテレビ用ながら、シニア層を中心に人気を集めるのがテレビ用の手元スピーカー。ソニーやオーディオテクニカの製品がロングセラーとなっているほか、通販サイト限定モデルにもヒット商品が続々。親や祖父母へのプレゼントとしても人気で、敬老の日や父の日、母の日のシーズンに大きな売り上げがあったそうです。

 

【解説する人】

 

オーディオライター/山本 敦さん

国内外を問わず精力的に取材を行い、オーディオの市場動向に精通します。新製品や新技術は、まず試してみるのが信条です。

 

ネックスピーカーはなぜヒットした?

【代表モデル01】

ソニー

SRS-WS1

実売価格2万6660円

人気テレビ番組で紹介されたことで火がつき、半年間近くも品切れ状態となったヒットアイテム。出力している低音に合わせて本体が振動し、コンテンツの世界に没入できるのが特徴です。人間工学に基づいた設計で、装着感も快適。

↑左右のパッシブラジエーターが低音を増強。音とリンクする振動の強さは3段階で選べます

 

【ヒットの真相】

「いくつかあるネックスピーカーのなかでも特にSRS-WS1が人気を集めた要因は、『音連動バイブレーション機能』でしょう。音声アシスタントのような先進機能よりも、わかりやすさが刺さったのだと思います」(山本)

 

【代表モデル02】

JBL

SOUNDGEAR

実売価格1万5850円

テレビとの組み合わせを前提にしたSRS-WS1と違い、スマホなどから直接Bluetooth再生が可能。31mm径スピーカー4基とバスブーストのユニットによる迫力の音を楽しめます。

 

↑低遅延のaptX low latencyコーデックに対応。映像と音声の一致が求められるコンテンツも快適に楽しめます

 

シニアに人気の手元スピーカーとは?

【代表モデル02】

エムケー電子

みみもとくんプレミアム

実売価格2万6000円

テレビの音声を、クリアで聞き取りやすくするスピーカーシステム。テレビに取り付けた送信機から無線でスピーカー部に音声を届ける方式で、最大約15時間の連続使用に対応します。スピーカー部にはイヤホンジャックを備えます。

 

↑木目調の落ち着いたデザイン。リモコンなどの小物を入れるポケットや、手持ち用フックを備えます

 

【ヒットの真相】

「実は欧州でもゼンハイザーなどがテレビ用の手元スピーカーを発売しており、ヒット製品になっています。日本市場にもそれらのブランドが参入して、オシャレなデザインのモデルも増えればさらに盛り上がりそう」(山本)

 

【代表モデル02】

オーディオテクニカ

AT-SP767TV

実売価格1万5460円

52mm径ステレオスピーカーを搭載し、クリアなサウンドを実現。「はっきり音」スイッチを入れると、音量を変えることなくセリフをより明瞭にできます。一定時間テレビから音声出力がないと自動で電源オフに。

 

【代表モデル03】

 

ソニー

SRS-LS100

実売価格1万9430円

人の声が聞こえやすくなる「ボイスズーム」機能や、周囲の騒音に合わせて聞き取りやすい音量に自動で調節する「おまかせ音量」など、独自技術が満載。チャンネルボタンを備え、テレビリモコンとして扱えます。

 

ひょっこり! はみ出しネタ

ストリーミングサービスの普及でリスニングの主流は“ながら聴き”に。ambie wireless earcuffsやソニー Xperia Ear Duoなど、音楽を聴きながらほかの作業や会話を楽しめる、耳をふさがないイヤホンもスマッシュヒットしました。