2月22日に発売されたオリンパスのミラーレスカメラ「OM-D E-M1X」。従来から存在するOM-Dシリーズのプロフェッショナルモデル「OM-D E-M1 Mark II」と双璧をなす“もう1つのフラッグシップ機”という位置づけだが、両者の違いはどこにあるのだろうか? 本稿では、OM-D E-M1XとOM-D E-M1 Mark IIの違いや、OM-D E-M1Xに搭載された驚きの新機能を中心に紹介したい。
【今回紹介するカメラはコレ!】
オリンパス
OM-D E-M1X
実売価格36万980円(ボディ)
縦位置グリップ一体型の「OM-D E-M1X」。従来モデルの「OM-D E-M1 Mark II」よりも大きくて重いモデルになる。それでも、センサーサイズやミラーレス構造の関係もあってか、フルサイズ一眼レフの縦位置グリップ一体型モデル(キヤノン EOS-1D X Mark IIやニコン D5など)と比べると、ずいぶん軽く感じられる。
【外観】望遠レンズ装着時のバランスが良好! 細部にも工夫が
冒頭で挙げた従来からのフラッグシップ機「OM-D E-M1 Mark II」には、「パワーバッテリーホルダーHLD-9」というアクセサリーが用意されている。ボディにこれを装着すると、本体と合わせた計2個のバッテリーで、約880枚(CIPA試験基準)の撮影が可能になる。また、HLD-9には十字ボタンなども装備しているので、縦位置に持ち替えても横位置と同様の操作ができる。
今回新たに登場した「OM-D E-M1X」は、この「OM-D E-M1 Mark II+パワーバッテリーホルダーHLD-9」の組み合わせを一体化したようなカメラになる。これにより、大柄な望遠レンズなどを装着した際のバランスも、かなり良好になっている。また、1機能1ボタンにこだわったボタンレイアウトを採用し、ファインダー撮影に集中できる操作性を実現している。
<作例①>
温室内の可愛らしいピンク色のランの花。細長い茎の特徴を伝えるため、縦位置に構えて撮影する。縦位置グリップ一体型のOM-D E-M1Xなら、横位置とさほど変わらないホールディングや操作感で撮影できる。