ポータブルオーディオ市場のトレンドは「ワイヤレス」に移りつつありますが、従来のワイヤード(有線)タイプもまだまだ健在。ワイヤレス製品にはない特徴を備えたモデルも多く、「音質」「バッテリー持ち」「低遅延」などの面ではアドバンテージがあります。
そこで今回は、ワイヤードモデルならではのメリットを備えた5製品をピックアップして紹介します。
【その1】
プロが信頼するモニターサウンド
オーディオテクニカ
ATH-M60x
実売価格2万3630円
プロの現場でも使われる本格モニターヘッドホン。同社の定番モニター「ATH-M50x」と同じ45mm径CCAWドライバーを採用し、フラットで高解像度の音を鳴らします。同モデルより約22%の軽量化を実現し、長時間の使用でも快適です。
【SPEC】●再生周波数帯域:15Hz~28kHz ●インピーダンス:38Ω ●出力音圧レベル:102dB/mW ●質量:約220g ●付属品:3.5mmステレオミニ着脱カールコード(3.0m)、3.5mmステレオミニ着脱ストレートコード(3.0m、1.2m)、6.3mmステレオ変換プラグアダプタ、ポーチ
【ココがメリット!】
音楽スタジオなどで使われるモニターヘッドホンは、いまでも有線タイプがスタンダード。細かい音の違いまで描き分ける繊細な音質は、まだまだワイヤレスタイプより数段上回っています。
【その2】
40時間のノイズキャンセリングを実現
デノン
AH-GC25NC
実売価格2万9970円
周囲の騒音を抑えるノイズキャンセリング機能を搭載した有線型ヘッドホン。ノイズキャンセリング機能を使用した状態でシリーズ最長の約40時間の連続再生を実現しています。振動板外周をロールエッジで支持する「フリーエッジ・ドライバー」を搭載。振動板全域にわたる均一なピストンモーションを可能にし、低歪かつ低域の量感豊かなサウンドを実現しています。ハイレゾ再生対応。
【SPEC】●再生周波数帯域:5Hz~50kHz ●インピーダンス:16Ω ●出力音圧レベル:98dB/mW ●質量:約287g ●付属品:オーディオケーブル(約1.3m)、リモコンマイク付きオーディオケーブル(約1.3m)、USB ケーブル(マイクロB コネクタ、約1.2m)、キャリングケース、アクセサリーポーチ
【ココがメリット!】
ここ1~2年でワイヤレスタイプのノイズキャンセリングヘッドホンが増えてきていますが、最新モデルでも連続再生時間は20時間程度。有線タイプなら倍近いスタミナでたっぷり使えます。バッテリーが切れても音楽を聴けるのもメリットですね。
【その3】
独自の5BAドライバーで正確な音を再現
ソニー
IER-M9
実売価格11万6050円
5基のBAドライバーを組み合わせた独自ユニットを採用し、低域から高域までプロクオリティの正確な音で再現。軽量かつ高剛性のマグネシウムハウジングや、新開発のイヤハンガーにより、高い装着感を実現しています。
【SPEC】●再生周波数帯域:5Hz~40kHz ●インピーダンス:20Ω ●出力音圧レベル:103dB/mW ●質量:約11g ●付属品:クリップ、キャリングケース、ケーブルホルダー、トリプルコンフォートイヤーピース(SS/S/MS/M/ML/L)、ハイブリッドイヤーピース(SS/S/MS/M/ML/L/LL)、クリーニングクロス、ヘッドホンケーブル(約1.2m)、バランス接続ヘッドホンケーブル(約1.2m)
【ココがメリット!】
こちらもプロがステージなどで使うモニターイヤホンと同じクオリティを目指したモデル。有線タイプならではの高解像で繊細なサウンドは、ワイヤレスモデルでは味わえません。
【その4】
音をまっすぐ届ける新技術を搭載
AZLA
ORTA(オルタ)
実売価格1万6980円
可能な限り音波の直進性をキープすることで、反射による干渉で生じる歪みを抑制する「ALC(アクティブロスコントロール)テクノロジー」を採用。分割振動を抑制する8mm径40μ厚のアルミ合金製振動板「ALCドライバー」が、クリアで正確なサウンドを奏でます。ケーブルは銀コートOFCケーブルと通常のOFCケーブルによるハイブリッド4芯構造を採用した2.5mmバランスケーブルで、付属のショートケーブルを利用して3.5mmステレオミニ端子に変換できます。
【SPEC】●再生周波数帯域:8Hz~40kHz ●インピーダンス:26Ω ●出力音圧レベル:105dB/mW ●質量:約20g(ケーブル含む) ●付属品:SednaEarfit Lightシリコンイヤーチップ(SS/S/MS/M/ML/L)、
3.5mm変換ショートケーブル、キャリングケース
【ココがメリット!】
2.5mmのバランス接続と3.5mmのアンバランス接続を手軽に使い分けられるので、それぞれの接続方式の音の違いが楽しめます。ケーブル交換による音質の変化も同様。こうしたカスタマイズ性の高さは有線タイプならではのメリットです。
【その5】
7.1chサラウンドに対応しゲームの世界に没入
ゼンハイザー
GSP 550
実売価格3万2400円
「Dolby Surround 7.1」に対応し、臨場感たっぷりのプレイが楽しめるゲーミングヘッドホン。頭部への圧力を調節できるヘッドバンドは、独自の「2軸ヒンジ構造」でしっかりフィット。USB接続タイプのため、PCでもPS4でも使用可能です。
【SPEC】●再生周波数帯域:10Hz~30kHz ●インピーダンス:28Ω ●出力音圧レベル:107dB/mW ●質量:約358g ●付属品:サウンドドングル、USB延長ケーブル
【ココがメリット!】
一瞬の音を聴き分けてすばやく操作しなければならないゲーミングヘッドホンは、遅延がほとんどない有線タイプが主流。動画視聴にもオススメです。