オーディオ市場でいま最もホットなカテゴリは、ケーブルレスを実現した「完全ワイヤレスイヤホン」。2019年に入ってからは高性能チップセットを搭載した製品も登場し、接続安定性と音質が従来モデルと比べて格段に高められています。今回は、完全ワイヤレスイヤホンの注目機種8モデルを、音質から使い勝手まで、プロが徹底的にチェック! 購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
【私がチェックします】
AVライター/野村ケンジさん
現在発売されているヘッドホン&イヤホンのほとんどを試聴済み。的確で丁寧なレビューに定評があります。
【その1】
アラウンドイヤー型のフックで装着の安定性を高めた
EOZ
EOZ AIR
実売価格1万7060円
耳にフィットするアラウンドイヤー型のフックを搭載。グラフェンコーティングの8mm径ドライバーが上質なサウンドを鳴らします。ケースから出すだけでペアリングモードに入る機能を備えます。
ドライバー型式 | ダイナミック型 |
連続再生 | 5.5時間 |
充電 | 約80~90分 |
質量 | 非公表 |
【Impression】装着感は「確実」だが、サウンドは聴く人を選ぶ
イヤフックの装着感は「快適」ではないが「確実」。デザインもカッコ良いです。音はK-POPに合うチューニングなので、聴く人を選ぶかも。
オススメ度:★★★★☆
【その2】
音楽を聴きながら自然に会話できる外音取り込みモードが秀逸
GLIDiC
Sound Air TW-7000
実売価格1万4990円
同ブランド最上位モデル。環境音を取り込む「Multi-communication Mode」で、音楽を聴きながら自然に会話できます。ケースへの出し入れと連動してイヤホンの電源が自動オン/オフするのも便利です。
ドライバー型式 | ダイナミック型 |
連続再生 | 約9時間 |
充電 | 約1時間 |
質量 | 約6.5g(片側) |
【Impression】カナルワークス監修で装着感が抜群に良い
カスタムIEMメーカーの「カナルワークス」が監修した筐体は、装着感が抜群に良いです。音質やアプリの使い勝手も水準以上でした。
オススメ度:★★★★★
【その3】
音楽再生や着信応答など様々な機能をタッチ操作
Skullcandy
Push Truly Wireless Earbuds
実売価格1万3930円
独自の「FitFin」イヤージェルにより、あらゆる形状の耳にフィット。安定感の高い装着感を実現します。音楽再生の基本操作やスマホの着信応答、音声アシスタント起動などを、タッチ操作で行えます。
ドライバー型式 | 非公表 |
連続再生 | 6時間 |
充電時間 | 非公表 |
質量 | 非公表 |
【Impression】「人の声」にこだわった正統派の音質が好印象
ボーカルがしっかりと届く、非常に良い音です。6時間再生の大容量バッテリーを搭載しながら、筐体がスマートなデザインなのも◎。
オススメ度:★★★★★
【その4】
イヤホンを着脱するだけで電源を自動オンオフできる
JBL
ENDURANCE PEAK
実売価格1万3800円
耳から抜け落ちにくい「ツイストロックテクノロジー」などの採用でフィット感を高めた、IPX7防水対応のスポーツ向け耳掛けモデル。イヤホンを着脱するだけで、自動で電源オン/オフできます。
ドライバー型式 | 非公表 |
連続再生 | 最大約4時間 |
充電 | 約2時間 |
質量 | 約12g(片側) |
【Impression】音楽ジャンルを選ばず楽しめる明瞭なサウンド
JBLらしいクリアかつパワフルなサウンドで、好みや音楽のジャンルを問わず楽しめます。特殊な形状なので、装着には慣れが必要です。
オススメ度:★★★★☆
【その5】
本体内蔵のメモリに音源を収録して単体でも楽しめる
ソニー
WF-SP900
実売価格2万5150円
ソニー 完全ワイヤレスイヤホン WF-SP900 : Bluetooth対応 左右分離型 防滴仕様 4GBメモリ内蔵 2018年モデ...
4GBのメモリを内蔵し、本体のみで音楽を聴けます。位置を2段階で調節できるイヤピースと、3サイズのアークサポーターを同梱し、装着安定性も抜群です。ケース使用で最大21時間の連続再生を実現。
ドライバー型式 | BA型 |
連続再生 | 最大3時間 |
充電 | 約2.5時間 |
質量 | 約7.3g(片側) |
【Impression】BAドライバーを採用し声にリアリティあり
完全ワイヤレスでは珍しいBAドライバーで、リアリティのあるボーカルが楽しめます。アプリの機能は多彩ですが、やや高価なのがネック。
オススメ度:★★★★★
【その6】
イヤホンだけでなくケースも防水仕様のスポーツモデル
JBL
UA SPORT WIRELESS FLASH
実売価格1万9310円
IPX7防水のスポーツタイプ。ケースもIPX5対応で、フル充電で合計最大25時間の連続再生が可能です。外音を取り込める「アンビエントウェア」機能を備え、屋外でランニングに使っても安心。
ドライバー型式 | ダイナミック型 |
連続再生 | 最大5時間 |
充電 | 約2時間 |
質量 | 約8g(片側) |
【Impression】スポーツモデルでは随一の多彩な機能を誇る
アプリの充実度も含めて、スポーツモデルではトップの機能性。音質もまずまずでした。ノズルが大きいため、装着時に注意が必要です。
オススメ度:★★★★☆
【その7】
快適で安定した装着感を得られるカスタムIEMデザインを採用
TaoTronics
Duo Free
実売価格8510円
カスタムインイヤーモニターに着想を得た筐体デザインにより、快適で安定した装着感を実現。本体にタッチセンサーを搭載し、軽くタップするだけで基本操作が可能です。IPX4相当の防滴仕様。
ドライバー型式 | ダイナミック型 |
連続再生 | 最大3時間 |
充電 | 1.5時間 |
質量 | 約5.2g(片側) |
【Impression】8000円台と思えない高いクオリティを実現
最新世代に近いサウンドを含めて、このクオリティで8000円台はかなりお買い得! 機能は最低限ですが、シンプルで使いやすいです。
オススメ度:★★★★★
【その8】
圧巻のスタミナ性能だけでなく広帯域で上質なサウンドも魅力
AVIOT
TE-D01d
実売価格1万2960円
最新チップ「QCC3026」の搭載と独自の省電力設計で、ケース合計で再生100時間超えを実現。深く沈む低域、音像定位に優れた美しいボーカルの中域、伸びやかで耳に刺さらない高域を楽しめます。
ドライバー型式 | ダイナミック型 |
連続再生 | 最大9時間 |
充電 | 約2時間 |
質量 | 非公表 |
【Impression】大容量バッテリー搭載のケースはスマホ給電OK
キラリとした輝きのあるサウンドが印象的で、音質は文句なし。ケースは1800mAhのバッテリーを備え、スマホへの給電も可能です。