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2019/7/5 16:30

やっぱり“軽くて使いやすい”は正義! パナソニック「LUMIX G99」レビューでマイクロフォーサーズ機の利点を再確認

パナソニックから今年の5月23日に発売されたマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラ「LUMIX G99」。パナソニックといえば最近はフルサイズミラーレスが話題の中心になっているが、軽量コンパクトで使いやすいマイクロフォーサーズの新作カメラが1年以上ぶりに発売されたことは高く評価したい。

↑パナソニック「LUMIX G99」。実売価格はボディ単体で11万9180円、ズームレンズキットが15万3220円

 

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最上位機ゆずりの高画質が楽しめる小型軽量ミラーレス「LUMIX G99」登場

 

ハイエンドモデル譲りの確かな操作性

「LUMIX G99」(以下、G99)は、同社のマイクロフォーサーズ規格のカメラとしては、ハイエンドの「LUMIX G9 PRO」(以下、G9 PRO)とミドルクラスの「LUMIX G8」の中間くらいのポジションにあたる。操作性、画質ともに高い評価を得ているG9 PROの操作性、画質を継承しつつ、サイズ的にはG9 PROよりも一回りほど小柄。マイクロフォーサーズならかくあるべしというサイズにおさまっており、家族・友人との旅行やレジャーなど、本格的に写真を撮る目的でなくても持ち出しやすいのはありがたい。

 

撮像素子は有効画素数2033万画素のローパスフィルターレス Live MOSセンサー、そして4CPUで高速演算処理を実現した画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載しており、画質に不安はない。操作性の面でも、上面液晶は省かれているものの、普段よく使うボタンの位置は評価の高いG9 PROに近く、直感的に操作しやすい。

↑カメラのサイズは小さいながら、多少手の大きい男性でも握りやすいグリップも好印象

 

↑モニターはタッチ操作対応のバリアングル式。背面の右手側には、回転させることで素早い操作を可能とするコントロールダイヤルを備える

 

スピード面でも安定した実力を発揮

ミラーレスカメラというと、以前のイメージから一眼レフに比べて速写性に不安を覚える人もいるかもしれないが、近年のミラーレスカメラはスピード面での進化が著しい。このG99も空間認識技術を活用した「空間認識AF」を搭載し、AF速度はなんと0.07秒という。連写速度はAF追従連写で約6コマ/秒、AF固定のメカシャッター時で9コマ/秒の高速連射が可能だ。

【AFに関する作例】

カスミがかった夕方、釣りから戻ってきた船を撮影。動く被写体、しかもコントラストに乏しく、オートフォーカスにはとても厳しい条件だったが、迷うことなく船にピントを合わせてくれた。

LUMIX G99 LUMIX G VARIO 14-140/F3.5-5.6 II 絞り優先オート F5.6 1/320秒 WB:オート ISO1600

 

代名詞的な「4Kフォト」も健在!  「4Kプリ連射」も使いやすい

LUMIXシリーズといえばやはり「4Kフォト」モードだろう。この機能を使えば4K画質の静止画が30コマ/秒で記録できるため、今までの一眼レフでは専門のカメラマンが特殊な機材を使って撮影しないと捉えるのが難しかった一瞬でも手軽に写すことができる。決定的瞬間をより確実に捉えるための「4Kプリ連射」にも対応している。

【4Kプリ連射の作例】

トンボが飛び立つ瞬間を4Kプリ連射で捉えた。トンボが飛び立つ瞬間がいつになるかはわからないため、通常の連写では捉えるのが非常に困難(カメラマン本人の反応速度はもちろん、カメラにもタイムラグがあり、飛び立ったのを確認してからシャッターを押しても飛び立つ瞬間は写せない)。しかし4Kプリ連射なら、シャッターを押す1秒前から1秒後まで計60コマの画像が記録できるため、トンボが飛び立ったときにシャッターを押しても十分間に合う。

LUMIX G99 LEICA DG 50-200/F2.8-4.0+TC1.4 絞り優先オート F5.6  1/500秒 WB:オート ISO1600

 

身軽な撮影を可能にする強力な手ブレ補正

このカメラのもう1つの特徴が強力な5段分の手ブレ補正だ。通常手ブレを起こしにくいシャッタースピードは「レンズの焦点距離(フルサイズ換算)分の1」と言われている。これに則れば標準レンズである焦点距離50mm相当のレンズで手ブレの心配が少ないシャッタースピードは1/50秒以上になるのだが、G99の手ブレ補正を使えばこの値はなんと1/1.6秒まで下がる。

 

いまいちぴんとこないかもしれないが、1/1.6秒ではいかに優秀なプロカメラマンでもしっかりとした三脚を使わないとブレを防ぐことはできないというくらい遅いシャッタースピード。しかしG99ならばそんなスローシャッターでも手持ちで撮影できてしまうのだ。

【手ブレ補正に関する作例】

夕闇迫る公園の遊具を手持ちで撮影。木がうっそうと茂り、いっそう暗いこのような場所では、通常は三脚を使わないと撮影は難しい。だが、それでは身軽なスナップ撮影ができなくなってしまう。G99の手ブレ補正を使えば、このような条件でも三脚なしで身軽な撮影を実現できる。

LUMIX G99 LUMIX G VARIO 12-35/F2.8II プログラムモード F2.8 1/5秒 WB:オート ISO800

 

【まとめ】マイナーチェンジにとどまらない着実な進歩を実感

新製品とはいえ、ほぼ熟成した感のあるマイクロフォーサーズ。実際に試してみる前には、“(従来モデルである)LUMIX G8のマイナーチェンジだろう“くらいに考えていたが、実際に使ってみると画質はもちろんのこと、AF性能や4Kフォト時の処理速度、上級機G9 PRO譲りの操作性に着実な進歩を感じた

 

また、レンズキットについてくる「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6Ⅱ ASPH. / POWER O.I.S.」も広角側が少し足りないと思うことこそあれ、ほぼ万能で使える優秀なレンズだった。G99本体ともども、防塵・防滴設計というのも心強い。

 

話題のフルサイズミラーレスにも心を惹かれてしまうのだが、大きさや重さ、価格の手ごろさなどを考えたときにはやはりマイクロフォーサーズの利点は大きい。最初は小ささに不安を覚えてしまうかもしれないが、慣れてくるととても頼もしいカメラだ。

<作例一覧>

パナソニック

LUMIX G99 ズームレンズキット

実売価格15万3220円

 

協力:楽天市場

 

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