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2019/7/25 17:30

ワイヤレスにはないメリットも! イヤホン端子がなくても使えるLightningイヤホン「ORTA Lightning」レビュー

2016年に発売されたiPhone 7を皮切りに、Androidスマートフォンなどでもイヤホン端子を廃止する流れが続いています。それに伴って、ポータブルオーディオ市場では物理的に接続する必要のないワイヤレス製品がシェアを伸ばしていますが、第二の選択肢として注目したいのは、LightningコネクタやUSB-Type Cコネクタを備えたタイプ。このタイプは充電やデータ転送に使う端子を利用してイヤホンを接続でき、変換アダプタなども不要で手軽に使える点が人気です。

 

そこで今回は、AZLAブランドから登場したiOS機器用Ligitningコネクタを採用した有線イヤホン「ORTA Lightning」のレビューをお届けします。

 

【製品概要】Lightningコネクタ仕様の「ORTA」

AZLA
ORTA Lightning

実売価格1万9980円

 

「ORTA Lightning」は、AZLAシリーズのエントリーモデル「ORTA」を、2.5mm/4極のバランス接続用プラグからLightningコネクタに変更したiOS機器専用モデル。イヤホン端子のないiPhoneなどにも、変換アダプタ不要で直接接続することができます。

 

AZLAシリーズの特徴である透明なハウジングには、アクセントとしてクリスタル調の素材があしらわれています。この部分の色の違いにより、カラーはQueenly PinkとClassy Goldの2色をラインナップ。なお、通常のORTAはShiny SilverとAbyss Blueの2色なので、外観でどちらのモデルなのか判別することができます。

↑Queenly Pink(左)とClassy Gold(右)

 

ドライバーはシングル・ダイナミック型ドライバーを採用しており、音波の直進性を確保することで反射による悪影響を抑制する独自のALC(アクティブロスコントロール)テクノロジーや、不要な共振を抑制する「インナーチャンバーハウジング」など、徹底した低歪設計を採用。

↑音波の直進性を確保するALC(アクティブロスコントロール)テクノロジー

 

ケーブルは、シルバーコーティングOFCと通常のOFCによるハイブリッド4芯構造を採用。MMCXコネクタなのでリケーブルすることも可能です。

↑ケーブルはハイブリッド4芯構造を採用

 

↑MMCXコネクタを採用しているのでリケーブルも可能

 

付属するイヤーチップは、高い装着性で人気の「SednaEarfit Light」。SS~Lサイズまで全6サイズを同梱しているので、自分の耳に合ったサイズを選ぶことができます。なお、イヤホンは通常の装着に加え、耳掛けの装着にも対応しています。

 

【音質レビュー】低域を強調したチューニング

さっそくLightning端子を備えたiPhoneに接続して音を聴いてみると、クリアな音色が特徴のAZLAやHORIZONといった上位モデルに比べて、低音を強調したサウンドにチューニングされている印象です。音の傾向としては中低域が前に出てくるカマボコタイプで、ジャズボーカルやフォークなどアコースティックな楽曲が気持ちよく聴ける音だと思いました。

 

高域は控えめで、解像度はそれほど高くない印象。AZLAシリーズならではの音場の広がりはあまり感じられず、むしろ耳に近いところで鳴っているような感覚です。これは、AZLAシリーズの特徴である「Infinity sound technology」(大型のベントポートを設けたドライバーを密閉型ハウジングで包みこむエアフロー技術)を搭載していないことに関係があるのかもしれません。

↑AZLAシリーズの特徴である、ハウジングが2重構造になった「Infinity sound technology」は搭載していない

 

Lightningコネクタを備えたイヤホンのなかには、内蔵しているDACが48kHz/24bitまでのハイレゾ音源に対応しているものもありますが、ORTA Lightningはハイレゾには対応していません。ただし、再生周波数帯域は8Hz~40kHzなので、リケーブルをしてハイレゾ再生対応の音楽プレーヤーに接続すれば、ハイレゾ音源の超高域を再生することができます。

 

ケーブル部にはリモコンを搭載しており、再生/一時停止や音量調整などの操作が行えます。スマホを取り出さずに簡単な操作ができるのは便利ですね。

↑リモコンを装備

 

ワイヤレスオーディオにはないメリットも

イヤホン端子のないスマホが増え、Bluetoothを利用したワイヤレスオーディオがシェアを伸ばしていますが、ワイヤレス製品は充電が必要だったり、毎回ペアリングをしなければいけなかったり、動画やゲームをする際に音の遅延が気になったりとデメリットも存在します。

 

Lightningイヤホンなら充電不要でいつでも使用でき、ペアリングを行う必要もないのでワイヤレスオーディオよりも手軽に扱える点がメリットでしょう。また、音の遅延がないので、スマホで動画を視聴したり、ゲームアプリをプレイする人にもオススメ。

 

iOS機器はOSのアップデートによりアクセサリが使えなくなることも多いのですが、ORTA LightningはMFI認証(Made For iPhone/iPad/iPod)を取得しているので、安心して利用することができるのもポイントです。

 

イヤホン端子のないiOS機器で使えるイヤホンを探している方は、ぜひAZLAのORTA Lightningを試してみて下さい。

 

AZLA
ORTA Lightning

実売価格1万9980円

 

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