AV
2020/4/16 18:00

プロが本音でインプレッション! 2020年春の「超注目新製品」辛口ジャッジ

この春登場する数多くの新製品のなかから、注目アイテムをプロが使ってインプレッション。折りたたみ可能なスマホ、大画面ながら驚きの軽さを誇るノートPC、強力なノイキャン性能を有する完全ワイヤレスイヤホンなど、「ココが良い!」だけでなく「ココは気になる……」という点も交えて本音でジャッジします。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
※記事中の価格はすべて2020年4月10日現在のものです。

 

折りたたみ時の携帯性の高さと大画面の使いやすさを両立

サムスン電子

Galaxy Z Flip

実売価格17万9360円(au限定)

縦折りで小さく収納できる6.7型の大画面スマホ。背面には広角&超広角のデュアルカメラを搭載するほか、閉じたまま通知や時刻を確認できる1.1インチのカバーディスプレイも装備。幅は74mmで、片手での操作もラクに行えます。

SPEC●OS:Android 10●CPU:Snapdragon 855+●RAM:8GB●ROM:256GB●ディスプレイ:約6.7インチ(2636×1080ドット)●背面カメラ:約1200万画素×2●バッテリー容量:3300mAh●サイズ/質量:約W74×H167×D7.2mm/約183g

 

私がジャッジしました!

モバイルライター

井上 晃さん

スマートフォン、タブレットなどの最新ガジェットや関連サービスなどを中心に取材・執筆を行います。

 

縦に折りたたむことで収納できる場所が増える

細長い本体を手帳のように開く、横折り型の「Galaxy Fold」が発表されてから丸1年。今年2月に発表された「Galaxy Z Flip」は、縦折りのフォルダブルスマホです。日本ではauが独占的に取り扱います。なお、縦折り型としては、モトローラの「Razr」が先行したものの、こちらは国内販売未定。

 

Galaxy Z Flipの特徴は、小さいポケットに収納できる携帯性の高さと、6.7型の縦長大画面との両立にあります。大画面を実現しながら収納できる場所が増えることはいままでにない付加価値です。6.7型の有機ELディスプレイは2つのアプリを同時に表示可能。動画を見ながらSNSを使うこともできます。それぞれの表示領域を調整可能なのも便利。

 

同機の本体価格は約18万円となかなか高額ですが、「かえトクプログラム(※)」を適用すれば、実質12万円弱。大画面と持ちやすさの両方を求める人にとっては、選んで間違いないモデルといえるでしょう。

※:24回払いを条件に、購入機種の2年後の買い取り価格を最終回支払分として設定することで、23回の支払いまでは毎月の支払いが安くおさえられます。最終回支払分については、新たな機種への買い替え時に「かえトクプログラム」で購入された機種を回収することで、支払いが不要になります

 

↑折りたたむとサイズは74×87mm、薄さ17.3mmに。通常、大型のスマホはポケットに収納しづらいが、本機ではその心配がありません

 

↑ヒンジ部のデザインは洗練されており、任意の角度で固定できるため、カメラ撮影時などにも重宝します。端末側面には指紋センサーを搭載

 

↑6.7型の有機ELディスプレイは、縦長の比率でマルチタスクとの相性良し。カレンダーで予定を確認しながら、ウェブでイベント情報を確認できます

 

●Galaxy Z Flipはココがウリ

・折りたたみ時のコンパクトさとポケットなどへの収納のしやすさ

・折りたたみ式で可能になった縦長のディスプレイの利便性

・撮影時に重宝する任意の角度で固定可能なヒンジ

 

【辛口ジャッジ!】縦型折りたたみによる大画面は上下分割しても使いやすい

広げると21.9:9と縦長の大画面が出現。ウェブサイトなどを見る際には表示できる情報量が多くて便利で、2つのアプリを同時起動させても使いやすくなっています。防水、FeliCa対応でない点は少々残念。

 

フォルダブルPCならコレに注目!

レノボ

Think Pad X1 Fold

発売時期・価格未定

フォルダブル化の波はPCへ。レノボがCES 2020で発表したフォルダブルWindows PCは、13.3型有機ELディスプレイを採用し、折りたたんだ際の画面は9.6型相当に。画面は分割表示も可能。上を表示画面、下半分をキーボードとしても使えます。

 

15インチクラスの筐体に17インチの大画面を搭載

LG

LG gram 17Z90N-VA76J1

実売価格24万9480円

15インチクラスの筐体で17インチの大画面を実現したうえ、1.35kgという軽さを誇るノートPC。最長約19.5時間駆動可能なバッテリーと、グラフィック性能を重視したCore i7-1065G7を搭載し、快適に作業を行えます。

SPEC●ディスプレイ:17インチ(2560×1600ドット)●CPU:Core i7-1065G7●メモリ:16GB●ストレージ:1024GB SSD●サイズ/質量:W380.6×H17.4×D262.6mm/1.35kg

 

私がジャッジしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVのライター。メインはデスクトップPCだが、外出状況に応じ複数のノートPCを使い分けます。

 

軽さと強度を兼ね備え気兼ねなく持ち出せる

“17インチモバイル”という、ノートPCに新たなカテゴリを築いたのがの「LG gram17」です。狭額縁ベゼルの採用で、一般的な15インチクラスの本体サイズで17インチの大画面を実現しているのは画期的。内部の基板や液晶パネルの軽量化を追求することで、17インチの大画面モデルでありながら、1.35kgという驚異的な軽さを実現しています。

 

筐体にはマグネシウム合金を使用し、ミルスペック準拠の堅牢性もポイント。気がねなく持ち運びできる“大画面モバイル”です。

 

↑17インチの大画面で広い作業領域を確保できます。「ウェブで調べながらの資料作成」といった作業が捗ります

 

↑電源端子とUSB Type-C(Power Delivery対応)の両方を搭載。電源に接続しつつType-Cを利用可能です

 

●LG gram 17はココがウリ

・高解像度な大画面を装備しつつ大きさと重さを感じさせない

・AC電源がない場所でも長時間使用可能なバッテリー性能

・最新かつグラフィック性能が高いCPUによる高い処理能力

 

【辛口ジャッジ!】携帯性と作業性の絶妙なバランス 大容量バッテリーで長時間駆動も◎

「今日は使わないかも」というときにも持ち出す気になれる薄さと軽量性。それでいて作業性も犠牲になっていないのが◎。大容量80Whのバッテリーは約19.5時間駆動。ACアダプターも不要です。

 

内側と外側で行うノイキャンは効果抜群

テクニクス

EAH-AZ70W

実売価格3万2000円

イヤホンの外側と内側で2通りを組み合わせたノイズキャンセリングを行う「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング機能」が特徴。10mm径のダイナミック型ドライバーが、高音から低音まで豊かな音を鳴らしてくれます。

SPEC●接続:Bluetooth5.0●対応コーデック:SBC、AAC●連続再生可能時間:約6.5時間(ノイキャンON、AAC)●充電時間:約4時間(イヤホン+充電ケース同時充電時)●質量:約7g(イヤホン片側)、約65g(ケース)

 

私がジャッジしました!

オーディオライター

山本 敦さん

国内外で精力的に取材を行い、雑誌やウェブに執筆。新製品や新技術はまず試してみるのが信条です。

 

ノイキャンの完成度は高くサウンドの透明感をキープ

テクニクス初の完全ワイヤレスイヤホンの注目は、イヤホン外側と内側で行う「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」。消音効果が高いだけでなく、サウンドの透明感を邪魔しないバランスの良さに好感を抱きました。

 

サウンドの要は、強度と内部損失特性に優れる、グラフェンコートPEEK振動板を採用した、大口径10mmのドライバー。すべての帯域がムラなくつながり、一体感あるサウンドを聴かせてくれます。それは様々なステージの様子をリアルに描き出すようでした。

 

↑テクニクスのスマホアプリでノイキャンや外音取り込みのレベルを調整可能。操作性はシンプルです

 

↑内部の設計を効率化したことで心地良い装着感を実現。大型ドライバーが力強い音を鳴らし切ります

 

●EAH-AZ70Wはココがウリ

・長時間装着し続けても不快に感じない装着感

・不自然に聴こえず効果の高いノイズキャンセリング機能

・コンパクトな筐体でありながら豊かな音を鳴らすドライバー

 

【辛口ジャッジ!】音質、機能、装着感ともに良好!専用アプリでの調節もしやすい

外れにくく、心地良い装着感と、抜群のノイキャン性能、大口径ドライバーが生み出す豊かな音が◎。専用アプリでノイキャンや外音取り込みのレベルをスマホで簡単に調節可能なのも便利です。

 

完全ワイヤレスイヤホンならコレにも注目!

パナソニック

RZ-S50W

実売価格2万4200円

デュアルハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載。直径8mmのダイナミック型ドライバーを採用したモデルです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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