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2020/4/24 18:00

Web会議やオンライン飲みの通話品質が劇的に改善! テレワーク時代の「オーディオデバイスの選び方」

外出自粛の影響で、直接会わなくても会話ができるweb会議や“Zoom飲み”などの「オンラインコミュニケーション」が定着しつつあります。一般的なノートPCやスマートフォン・タブレットはビデオチャット用のマイクやスピーカーを搭載していますが、内蔵デバイスでは相手の声が聞こえにくかったり、こちらの声が届きにくいことも。

 

そのような場合には、別途ヘッドセットやスピーカーを使用すると、通話品質が劇的に改善されます。今回は、テレワークや音声チャットに最適なオーディオデバイスを紹介します。

 

その1.まずは手持ちのワイヤレスイヤホン&ヘッドホンを利用してみよう

最初に試したいのは、普段スマホなどで音楽を聴くときに使っているBluetoothイヤホンやヘッドホン。近年のワイヤレスオーディオは、スマホでのハンズフリー通話に対応するためマイク搭載が一般的になっています。Bluetoothに対応しているPCなら、そのままテレワーク用として使えますので、まずは手持ちのイヤホンやヘッドホンで試してみましょう。

 

WindowsでBluetoothオーディオを使用する

Windowsパソコンの場合は、設定(歯車のマーク)から「デバイス」をクリックし、「Bluetooth」をオンにしてから「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」をクリックします。ここでワイヤレスオーディオをペアリング状態(※)にすると、製品名などが表示されますので選択します。すると「接続しています」などの案内が表示されますので、しばらく待てば接続が完了します。スムーズに接続するため、あらかじめスマホなどのBluetooth機能はオフにしておきましょう。

※:ペアリング状態にする方法は各機器によって異なるので、説明書などを確認して下さい
↑Windowsの設定から「デバイス」をクリックします

 

↑デバイスで「Bluetooth」をオンにして、「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」をクリックしましょう

 

ワイヤレスオーディオはケーブルがなく、手軽で使いやすい反面、ノイズや音切れが発生する場合があります。特に、PCをWi-Fiで接続していて、IEEE 802.11b/gなどの2.4GHz帯を使っている場合は、同じ2.4GHz帯を使っているBluetoothと干渉しやすくノイズや音切れが発生しやすくなることがあります。

 

そのようなときは、Wi-Fiを5GHz帯(IEEE 802.11a/ac等)に変更する(※)か、有線タイプのヘッドセットを使用しましょう。

※:Wi-Fiルーターによっては2.4GHzしか対応していないものもあります

 

【ワイヤレスオーディオのオススメ】

Jabra

Elite Active 75t

実売価格2万3980円

スポーツにも使えるIP57相当の高い防水・防塵性能を備えた完全ワイヤレスイヤホン。Jabraは業務用のヘッドセットの開発で長い実績があり、ワイヤレスオーディオの通話品質の高さにも定評があります。このElite Active 75tは、周囲のノイズや風切り音などを軽減するアルゴリズムと、複数のマイクで声を拾う「4マイク通話テクノロジー」により、高品質な音声通話を実現しています。イヤホンを装着したまま周囲の音を聴ける「HearThrough」(ヒアスルー)機能も搭載。

SPEC ●対応コーデック:SBC、AAC ●使用時間:イヤホン単体 最大約7.5時間、ケース併用 最大約28時間 ●充電時間:約2時間20分(イヤホンは15分の充電で最大60分使用可能) ●充電端子:USB Type-C ●カラー:コッパーブラック、ネイビー

 

↑複数のマイクを搭載し、クリアな音声通話を実現しています

 

その2.ノイズや音切れに強い有線ヘッドセット

ワイヤレスオーディオで音が途切れる場合は、有線タイプのヘッドセットがオススメ。PC用なら1000円台から購入できます。

 

製品を選ぶときに注意したいのが、プラグの形状。ノートPCやタブレットなどではヘッドホン出力とマイク入力が同一のコネクタにまとめられているものが多く、そのような場合は4極プラグを挿すだけでヘッドセットが使えます。

↑ノートPCなどではヘッドホン出力とマイク入力が一つのコネクタにまとめられているものが多い

 

一方、デスクトップ型のPCでは、ヘッドホン出力とマイク入力が別々のコネクタに分かれているものがあるので、その場合は二股に分かれたプラグのヘッドセットを選ぶ必要があります。製品を購入する前に、自分のPCがどちらのコネクタを搭載しているのか確認しておきましょう。

↑有線ヘッドセットはプラグの形状に注意。使用するPCに合ったものを選びましょう。左がヘッドホン出力とマイク入力が一つになった4極プラグタイプ、右が別になった3極プラグ×2本タイプ

 

【有線ヘッドセットのオススメ】

●4極プラグタイプ

エレコム

ヘッドセット(HS-HP23TBK)

実売価格2021円

4極プラグを採用したオーバーヘッドタイプのヘッドセット。40mm径のドライバーを搭載し、クリアな音質を実現しています。マイクには、周囲の雑音を拾いにくい「ノイズ低減高性能マイク」を採用。息によるノイズを軽減するウィンドスクリーン付きです。ボリュームの調整・マイクミュートが手元で操作できるコントローラも備えています。

↑ボリューム調整やマイクミュートの操作ができるコントローラ付き

 

●3極プラグ×2本タイプ

サンワサプライ

マルチメディアPCヘッドセット(MM-HS516)

実売価格1825円

デスクトップPCなどに対応した3極プラグ×2本タイプの有線ヘッドセット。マイクのアームが自由に曲げられるフレキシブル仕様で、好みに位置に調整できます。また、マイクには息のノイズを軽減するウィンドスクリーンを装着。ボリューム調整やマイクのオンオフが操作できるクリップ付きコントローラも備えています。

↑自由に曲げられるフレキシブルアームマイクを搭載

 

その3.複数人で喋るならスピーカータイプがオススメ

ワイヤレスイヤホンや有線ヘッドセットは、個人のオンラインチャットに使用するもの。例えば、家族で遠方のおじいちゃん・おばあちゃんとテレビ電話するときなど、複数人でのチャットならマイク付きスピーカーが便利です。最近ではBluetoothスピーカーにマイクを搭載している機種もありますので、そちらを利用してもいいでしょう。

 

【マイク付きスピーカーのオススメ】

Anker

PowerConf

実売価格1万2980円

Bluetoothによるワイヤレス接続とUSBケーブルによる有線接続の両方に対応した、会議や複数でのオンラインチャットに最適なマイク付きスピーカー。6つの全指向性マイクを360度に配置することにより、全方向から声を漏れなく集めます。スピーカーとの距離や声の大きさに関係なく、一定の音量で相手方へ声を送る「オートゲインコントロール」機能のほか、クリアな音声通話を実現する「エコーキャンセリング」「ノイズリダクション」などの高音質化機能も備えています。本体にバッテリーを備えており、最大約24時間の連続使用が可能。

↑6つの全指向性マイクで全方向からの声をキャッチします

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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