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2020/6/1 18:25

待望の神機能キターー! ソニーのAndroid搭載ウォークマンがハイレゾストリーミングに対応

ソニーから発売中のポータブルオーディオプレーヤー“ストリーミングWALKMAN”に、Amazon Music HDやmora qualitasに代表されるハイレゾ対応の音楽ストリーミングサービスをより高音質に楽しめる機能が追加されました。“ストリーミングWALKMAN”を使っているユーザーの方々は導入マストな新機能のアップデート方法と楽しみ方を紹介します。

↑ソニーの“ストリーミングWALKMAN”にハイレゾストリーミング再生の機能が新たに加わりました

 

Androidアプリ対応の音楽配信サービスが高音質に楽しめる

今回新しい機能が追加される製品は、ソニーが昨年秋に発売したAndroid OSとWi-Fi機能を搭載するハイレゾ対応の“ストリーミングWALKMAN”の「NW-ZX507」と「NW-A100」シリーズです。

 

どちらの製品もWi-Fiに接続するとSpotifyやAmazon Music、Apple Musicなど定額制音楽配信サービスの楽曲をストリーミングしながら楽しむことができます。ソニー独自の高音質技術が搭載されているため、同じサービスをスマホで聴くよりも音質が何倍も優れているところが特徴です。

 

特に音設定アプリからソニー独自の高音質化機能である「DSEE HX」をオンにすると、一般的に320kbps前後の音質で配信されている音楽サービスのサウンドも“ハイレゾ相当”の音質にアップコンバートして楽しむことができます。ハイレゾ対応ウォークマンのスタンダードモデルであるNW-A100から試してみても、その実力の真価はすぐにわかると思います。

 

NW-ZX507とNW-A100シリーズを対象に実施される機能アップデートの目玉はハイレゾ音楽配信サービスと深く関わっています。

 

「Amazon Music HD」と「mora qualitas」がよりいい音に

現在日本国内にはアマゾンが展開する「Amazon Music HD」と、ソニーミュージックグループのレーベルゲートが運営する「mora qualitas」という2つのハイレゾ音楽配信サービスがあります。それぞれのサービスはアプリ化されており、AndroidベースのストリーミングWALKMANはGoogle Playストアからアプリをダウンロードして、それぞれの会員登録を済ませることで高品位な音楽再生が楽しめます。

 

従来は2つのサービスをアプリを経由して“ストリーミングWALKMAN”で再生すると、48kHz/16bitのハイレゾに至らない音質にダウンコンバートされていました。今回のアップデートを実施することにより、各サービスで配信されているコンテンツが最大192kHz/32bitまで、各ウォークマンでダウンコンバート処理をかけずに「ハイレゾのまま」再生できるようになります。

 

機能アップデートは5月28日13時から実施され、ウォークマンの設定メニューから「システムアップデート」を実施。ソフトウェアのバージョンを「2.00」以降に書き換えると利用可能になります。

↑5月28日に公開された最新ソフトウェアバージョン「2.00」に更新をかけると新機能が追加されます

 

ハイレゾストリーミング再生を楽しむ前には、ウォークマンの設定メニューの「音」設定に入り、新しく加わる「ハイレゾストリーミング」のトグルボタンをオンにして、再起動をかけます。

↑ハイレゾストリーミングの使用をオンにして再起動をかけます

 

各アプリのストリーミング再生時の音質設定も「HD/ULTRA HD」(Amazon Music HD)、「ハイレゾ+CD音質」(mora qualitas)としておきましょう。

↑Amazon Music HD、mora qualitasのアプリもストリーミング音質をハイレゾに相当する項目を選択します

 

端末の再起動と設定を済ませて、Amazon Music HDアプリからハイレゾストリーミング再生ができているかどうかチェックしてみました。同アプリは再生画面に表示される黄色い「ULTRA HD」のアイコンをタップするとオーディオのプロパティが表示され、楽曲の音質と端末の性能等の詳細情報が確認できます。従来ストリーミングウォークマンで再生した場合、楽曲の音質が192kHz/24bitであっても端末の性能が48kHz/24bit(実際は48kHz/16bit)と表示されました。

↑アップデート前はハイレゾ音源のストリーミングがダウンコンバート処理をかけた状態で再生されていました

 

アップデートを済ませてから同じ楽曲を再生すると、「楽曲の音質」と「端末の性能」の表示がイコールになっていました。

 

“ストリーミングWALKMAN”がついに本気を出した!

今回はNW-ZX507に、ソニーのハイレゾ対応イヤーモニター「IER-Z1R」を組み合わせて聴き比べてみました。

↑ソニーのハイレゾ対応イヤホン「IER-Z1R」で試聴してみました

 

ピアノの音色に鮮やかさが増し、バンドの演奏にクリアな見晴らしと立体感が加わっています。ハイレゾらしい情報量の豊かさがしっかりと感じられます。ボーカルの声の質感にもいっそうのきめ細かさが加わります。ベースやドラムスの低音もドシンと腹の底に響く手応えがあります。

↑画面を確認すると「ULTRA HD」の表示が

 

ハイレゾの音楽作品を“聴き放題”で楽しめるAmazon Music HDやmora qualitasのような配信サービスと、これをあらゆる環境で高音質に楽しめるポータブルオーディオの“ストリーミングWALKMAN”が、このように楽しめることを改めて幸せに感じた次第です。

 

なお、Amazon Music HDには配信されているハイレゾの楽曲を、ハイレゾ音質のまま端末にダウンロードしてオフライン再生ができる機能があります。“ストリーミングWALKMAN”では従来、ダウンロードしたハイレゾ音源も再生時に44kHz/16bitにダウンコンバートしていましたが、これも「ハイレゾのまま」再生できるようになったようです。ウォークマンをWi-Fiにつなげないアウトドア環境でのリスニング体験も向上します。

 

今回のソフトウェアアップデートを実施すると、ウォークマン純正の音楽プレーヤーアプリである「W.ミュージック」に、ライブラリートップのページから「キーワード検索」ができる機能も加わります。曲/アルバム/アーティストなどのキーワードを入力して聴きたい曲を探せます。

↑W.ミュージックの検索機能が使いやすくなりました

 

また「お気に入り」や「ブックマーク」への入り口がライブラリートップに加わり、リストが見やすくなります。合わせてぜひ試してみて下さい。

 

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