AV
2016/8/1 7:00

“ノイキャンワイヤレス”がついにボーズから登場! 最新2モデルをプロが辛口採点!

夏真っ盛りのいま、デジタル・家電の新製品リリースも真っ盛り。そのなかでも今回は、元祖ノイキャンヘッドホンからついに出たワイヤレスモデルと、求めやすい価格帯のハイレゾプレーヤーというポータブルオーディオ2機種をピックアップ。AVライターの山本 敦さんに、両モデルの良いところはもちろん「ちょっと不満……」と感じた部分まで、シビアに判定をお願いしました!

 

採点者

AVライター

山本 敦さん

専門誌の編集・記者を経てフリーに。ハイレゾオーディオやワイヤレスリスニングといった最新技術に精通しています。

 

ボーズからついに登場したノイキャンBluetoothモデルに注目

ここ最近は「ポタフェス」や「ヘッドフォン祭」などのイベントも盛り上がりを見せるなど、ポータブルオーディオ界が好況です。そのなかで、この夏注目のヘッドホンは、ボーズ初のノイズキャンセリング対応ワイヤレス機、QuietComfort35。AVライターの山本 敦さんは、次のように語ります。

 

「ノイキャン&ワイヤレスヘッドホンは、ソニーや、ゼンハイザー、AKG、JBLといった主要メーカーが続々と参入し、一大トレンドとなっています。ノイキャンの元祖ボーズのQC35は、ユーザー待望のワイヤレス機。期待値にふさわしい仕上がりです。価格も他メーカーと比べると決して高価ではないので、今後トレンドをけん引するモデルとなるでしょう」(山本さん)

 

携帯プレーヤーでは、アステル&ケルンのエントリー向けハイレゾ対応機AK70がイチオシ。

 

「ヒットしたAK Jrの後継モデルですが、性能は格段に向上しました。音質面では、クラシックやジャズだけでなく、J-POPやロックなど流行の音楽にもピッタリ。上質なAKサウンドを継承しつつ、ビート感・スピード感のあるサウンドを実現し、若い世代にも人気を集めそうです。Wi-Fiやバランス接続に対応し、機能面も充実しました」(山本さん)

 

 

ボーズのノイキャンヘッドホンに初のワイヤレスモデルが登場!

2016_0725_ble1_04

ボーズ

QuietComfort 35

wireless headphones

実売価格3万9960円

【形式:密閉ダイナミック型】

【再生周波数帯域:非公表】

【インピーダンス:非公表】

【連続再生:20時間(ワイヤレス)】

独自のアクティブノイズキャンセリングにより、静かな環境で音楽を楽しめるBluetoothワイヤレスヘッドホン。NFCに対応し、手軽に再生機器と接続できます。Bose Connectアプリを使えば機器の操作なども快適。

 

【SPEC】

Bluetooth:A2DP、HFP、AVRCP、BLE

バッテリー充電時間:2.25時間

カラー:ブラック、シルバー

サイズ/質量:W152×H191㎜/240g

 

2016_0725_ble1_09

イヤークッションには合成プロテインレザー素材を採用。装着時は適度に反発し、快適に使えます。

 

2016_0725_ble1_10

ヘッドバンドにはヨットや高級車の内装に使われるアルカンタラ素材を採用。柔らかく質感が高いのが特徴です。

 

【ココがGOOD】

ノイキャンワイヤレス機として完成度が抜群に高い!

「ノイズキャンセリングの精度は高く、BTでも高音質。ボーズならではの濃密なサウンドをアウトドアでも存分に楽しめます」(山本さん)

2016_0725_ble1_08

↑ノイキャンにはハウジング内外に備える2つのマイクを使用。精度の高さは業界でも随一です

【ココが不満】

ワイヤレスリスニング中はノイキャンをオフできない

「ワイヤレスリスニング中にノイキャンをオフできる仕様ならなおよかった。ノイキャンのレベルをコントロールできる機能も欲しいです」(山本さん)

 

QC35を「ピリ辛」採点

音質:25pts

機能性:15pts

操作性:25pts

コスパ:22pts

TOTAL:87pts

 

 

本格AKサウンドをより手軽に楽しめる!

2016_0725_ble1_02

アステル&ケルン

AK70

実売価格6万9980円

【PCM:最大384kHz/32bit対応(※)】

【DSD:最大5.6MHz対応(※)】

【内蔵メモリ:64GB】

【連続再生:約10時間】

※ネイティブ再生は192kHz/24bitまで。それ以上は自動でダウンコンバートされます

爽やかなミントブルーカラーが特徴のハイレゾプレーヤー。6万円台の同社エントリー向けモデルながら、シーラス・ロジック製の高品質DAC「CS4398」を採用するなど、音質にこだわっています。バランス接続にも対応。

 

【SPEC】

ディスプレイ:3.3型TFT-LCT

接続端子:イヤホン出力×1、バランス(2.5㎜4極)出力×1、microUSB ×1、microSD×1ほか

サイズ/質量:約W60.3×H96.8×D13㎜/約132g

 

2016_0725_ble1_06

先代AK Jrより幅広になっていますが、すっぽりと片手に収まります。側面ダイヤルによるボリュームコントロールも快適。

 

2016_0725_ble1_07

microSDカードスロットを搭載。内蔵64GBと合わせて最大192GBまで拡張でき、ハイレゾ音源を多く持ち出せます。

 

【ココがGOOD】

Wi-Fiとバランス接続への対応がAK Jrからの進化

「Wi-Fi接続でNAS内の音源を再生できるのは進化点。簡易ホームオーディオになります。バランス接続に対応したのも◎」(山本さん)

2016_0725_ble1_05

バランス端子を搭載。手軽なエントリー機ながら、好みに合わせて音質を追求できるのがウリだ。

 

【ココが不満】

タッチ操作は軽快だが入門向けに物理ボタンも有効

「タッチ操作の完成度は高いですが、エントリー層向けに物理ボタンを用意してもよかったかも。あとは、カラバリも欲しかったです」(山本さん)

 

AK70を「ピリ辛」採点

音質:25pts

機能性:20pts

操作性:15pts

コスパ:23pts

TOTAL:83pts

 

【URL】

ボーズ http://www.bose.co.jp/

QuietComfort 35 wireless headphones  http://www.bose.co.jp/jp_jp?url=/consumer_audio/headphones/quiet_comfort/quiet_comfort35/qc35.jsp

アステル&ケルン http://www.iriver.jp/

AK70  http://www.iriver.jp/products/product_136.php