左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが、いまでは音楽リスニングやビデオ会議等ハンズフリー通話を快適にこなすための必携アイテムとして広く普及しています。今年も完全ワイヤレスイヤホンを取り巻く最新のテクノロジーや新鋭のブランドに注目が集まっていますが、今回は勢いに乗るブランドのなかから、6月にアンダー1万円の強力な新製品を発売するSOUNDPEATS(サウンドピーツ)をピックアップ。同社の新しいスマートウォッチの最新モデルと組み合わせれば、スポーツシーンなどでも便利に使えます。
人気を拡大するブランドSOUNDPEATSとは
2013年に設立されたSOUNDPEATSは、2015年から日本に本格上陸したオーディオブランドです。現在はアメリカと日本を中心に、世界の20を越える国と地域で商品を展開しています。当初はAmazon等のオンラインショップで足場を固めてから、万全を期す形で日本の家電量販店にも販路を拡大してきました。充実のサウンドと機能を手頃な価格帯で実現したコストパフォーマンスの高さもSOUNDPEATSの製品が共通の強みとしています。
本稿では6月中に正式発売を予定するSOUNDPEATSの2つの完全ワイヤレスイヤホンにスポットを当てたいと思います。発売前の最終開発機を入手して、音質や機能の出来映えを入念にテストしています。
約4.2グラムの超軽量完全ワイヤレスイヤホン「Mini」
最初に紹介するモデルは「Mini」。片側のイヤホンが約4.2グラムという、ライバルの製品と比べてもトップクラスの軽さと特徴としていて、また充電ケースもコンパクトで可搬性にも優れる完全ワイヤレスイヤホンです。実売価格は4280円。
イヤホンはIPX5相当の防水設計なので、体を動かしながら音楽を聴きたいスポーツシーンにも最適。イヤホンが内蔵するバッテリーはフル充電から約8時間の音楽再生に対応するので、長時間に及ぶマラソン、ランニングやウォーキングの際に音楽を聴きたい場面でも活躍します。
SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンは、どの製品もケースからイヤホンを取り出すとすぐにペアリングモードに切り替わります。スマホのBluetooth機器設定から「SOUNDPEATS Mini」をタップして選択するだけで接続設定が完了し、すぐに音楽再生やハンズフリー通話が楽しめます。完全ワイヤレスイヤホンを初めて使う方も安心ですね。
サウンドはまさしく“小さな巨人”。体の芯までズンと響くようなパワフルでスピード感にも富む低音、鮮やかでエネルギッシュなボーカルを特徴としています。Perfumeのようなエレクトロポップ系の音楽にとてもよくハマるイヤホンだと筆者は感じました。
Miniが搭載するBluetoothオーディオのチップにはあらゆるスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーとの安定したワイヤレス接続を実現する「MCSync」という技術が採用されています。音途切れやノイズの発生をとことん抑える技術により、どんな場所でも快適でストレスのない音楽再生が楽しめます。
本体左右の側面はタッチセンサー方式のリモコンになっており、ペアリングしたスマホやタブレットによる音楽再生とハンズフリー通話の遠隔操作が素速く正確にこなせます。ハンズフリー通話時には、AIの機械学習によるデータをベースに周囲の騒音を選り分けて、ユーザーの声だけを相手へクリアに届ける「Vocplus」という機能が活躍します。Miniはビジネスシーンも含む日常生活のあらゆるシーンにフィットする、小さくて高機能な完全ワイヤレスイヤホンの決定版といえるでしょう。