人気の完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWS)は多彩な機能性もさることながら、音質面でも大きく進化中だ。本記事では、好きな音楽を存分に楽しめる、音質にこだわったイヤホンを、AVライターの野村ケンジさんが厳選。それぞれ「推しポイント」についても解説してもらった。
※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
私が選びました
AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。
使用目的は当然だが重視したいのはやっぱり音質
近年のTWSは、音質・機能ともに日々進化しているが、AVライターの野村ケンジさんによると、「最も重要なのは素の音」だという。
「NCや外音取り込みに加え、空間オーディオなどの新表現にも対応してきています。とはいえ、最も重要なのは素の音。機能性だけでモノ選びをせず、実際の音を聴くことも重要です」(野村さん)
B&Wならではのリアルなサウンドが体験できる一台
Bowers & Wilkins
Pi7 S2(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格6万3800円
世界中のレコーディングスタジオで採用されるスピーカーブランド、B&Wの最上級TWS。すべての音をリアルに再現する音色傾向はそのままに、接続性やマイク性能、バッテリー持続時間などが向上し、使い勝手の良い製品となった。
ドライバー バランスド アーマチュア トゥイター+9.2mm
連続再生時間 最大 16時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IP54
質量 約7g (※2)
プロの推しポイント!
原音にこだわりたい人にオススメの一台
「同ブランドのスピーカー開発責任者が音質調整に携わっただけあって、B&Wらしい素直な表現の音が楽しめます。B&Wファンはもちろん、リアル志向のサウンドが好みの人に最適」(野村さん、以下同)
臨場感溢れるクリアネスなサウンドが魅力
オーディオテクニカ
ATH-TWX9(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万2780円
日本を代表するオーディオブランドの最上級TWS。高性能なハイブリッド・ノイズキャンセリング機能を搭載するほか、マイク性能や操作性など使い勝手に関しても優れた技術が見られる。Snapdragon Soundや360 Reality Audioにも対応。
ドライバー φ5.8mm
連続再生時間 最大 18.5時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約5.4g (※2)
プロの推しポイント!
音質も装着感も妥協したくない人へ
「J-POPからクラシックまで幅広く対応してくれる、メリハリの利いたエネルギッシュなサウンドがとても魅力。絶妙なデザインのイヤホン本体は、小ぶりで装着感が極めて良好です」
ピエール中野監修の音とデザインが秀逸
AVIOT
TE-Z1PNK(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万9600円
“日本のブランドが紡ぎ出す、繊細な日本の音” をポリシーに掲げる、同社の旗艦モデル。音やデザインなどは「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏が開発に携わった。ハイブリットドライバー構成により、迫力を高めるとともにクリアな音色を両立。
ドライバー コアキシャル2way構成
連続再生時間 最大 18時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約7g (※2)
プロの推しポイント!
J-ROCKにピッタリの明瞭なサウンドが魅力
「モニターヘッドホンのようで、それとは微妙に異なるサウンドによって、リアルな歌声が楽しめるのが大きな魅力です。また、装着感の良い形状で、長時間使い続けても疲れません」
※1 充電ケース使用
※2 イヤホン片耳