私にはわかる、五月病が来る、きっと来る・・・! 月も終わり、新しい環境にも慣れたはずだったある日、突然なくなる「やる気」。新入社員などに多く現れる症状だと言いますが、新入社員じゃなくても私には毎年あるよ! 五月病!!
ということで、何か解決できないかしら? と探してみました。今回は「春先はなんだかやる気なくなるのよね~」とダラダラしちゃいがちなみなさんが元気になる方法をお伝えしちゃいます!
春は軽く体を動かして、「下半身」を温めるべし!
『女性の不調は漢方でスッキリ (1) 基本知識と食養生』(矢久保修嗣、木下優子、上田ゆき子・著/インプレス・刊)によると、春は寒い間たまっていた体の「気」が表に出ようとするため、冬の間に溜め込んでいた不調も一緒に出てきちゃうそうなんです。またその不調は、のぼせだったり、花粉症による目のかゆみ、頭痛、肩こりなどなど、上半身に多くの症状が出てしまうんだとか。
暖かい風が吹いていても、実際には、地面はまだ冷えているので足元が冷え、気がいっそう上に向かいやすくなって、首から上に症状が出やすくなります。
(『女性の不調は漢方でスッキリ! (1) [基本知識と食養生]』より引用)
こういった時には、軽い運動で体の「気」を全身に巡らせちゃいましょう! 上半身はポカポカ、下半身はサムサムだと体の循環もうまくいかないですもんね。
私も先日あまりにも足全体がだるくなってしまい、マッサージへ駆け込んだところ「下半身は、重力に逆らって血液を巡らせないといけないからしっかりポンプ機能になる筋肉を使ってケアしないと冷えてかたくなるんですよぉ~」とお姉さんに優しく揉みほぐして頂きました。・・・って、運動すればよかったのか!(笑)
酸味のある食べ物で肝機能を元気に!
「五味」って知っていますか? 酸(すっぱい)、苦(にがい)、甘(あまい)、辛(からい)、鹹(しょっぱい)の5つをいい、「酸:ツルムラサキ、レモン」「苦:アロエ、コーヒー」「甘:白米、大豆、牛肉、はちみつ」「辛:生姜、山椒、唐辛子」「鹹:昆布、塩、醤油」など世の中にある食べ物を5つにわけることができるそうなんです。この五味は、季節とも関係しており、春だと「酸味」を多めにとるのが良いとのこと。
春は、五味でいうと“酸味”のあるものがおすすめです。この酸味は、肝に作用します。肝は、西洋医学的な肝臓という意味合いも含まれますが、それ以外にストレス、怒り、緊張感、感情、自律神経をコントロールする場所でもあります。
(『女性の不調は漢方でスッキリ! (1) [基本知識と食養生]』より引用)
体が自然と「すっぱい」食べ物を求めていたら逆に疲れている証拠かもしれませんね。梅干しやみかん、酢の物などさっぱりとした食べ物を摂取して、春のだらだらを乗り切りましょう!
甘いものは3日に1回ルールをつくろう!
常に元気! は難しいかもしれないけど、1でも多く元気な日を過ごしたいですよね~。季節に関係なく、ついつい甘いものに手を伸ばしがちですが、白砂糖を取りすぎてしまうと、疲れやすくなったり、気持ちが落ち込んだり、キレやすくなると言われています。これには、以下の要因があるんだとか。
私たちの体は、ショ糖をブドウ糖に分解して吸収し、熱量に変えてエネルギーにしています。熱に変えるときには、必ずビタミン、酵素が必要になりますが、白砂糖にはそれが入っていないので、体内に貯蔵しているビタミンや酵素を消費します。
(『女性の不調は漢方でスッキリ! (1) [基本知識と食養生]』より引用)
なるほど~。黒糖には、ビタミン・酵素に加えて、カリウムとかミネラルなんかも含まれているけど、白砂糖はそれらがふくまれていないから・・・ということですね。
この世にある甘いもののが全て「悪」ということではありません。甘いものを摂取することで「幸せ~♪」な気分にもなりますし、五味のなかに「甘」も入ってますからね。しかしながら近くにあるとついつい手を伸ばしてしまうのが、人間の性・・・! いきなり甘いものを減らすなんて無理よ〜なんて方におすすめなのが、「3日に1回ルール」でございますっ。
手元に置かないのが一番ですが、全てをやめるのは難しいと思います。そこで、甘いものを食べるならば、ルールを決めて欲しいのです。それが”3日に1回ルール”です。1日目に、ケーキやプリンを食べたら、2日目、3日目は、お菓子を控えるのです。
(『女性の不調は漢方でスッキリ! (1) [基本知識と食養生]』より引用)
また、これを実践すると「翌朝、寝起きがよくなった」なんて声も聞こえてきたそう。欲望のままに食事をするのもいいですが、季節やその時々の体の症状と向き合い、食事や普段の生活を見直しながら、今年こそ五月病なんて気にしない生活を送りたいものです。
(文:つるたちかこ)
女性の不調は漢方でスッキリ! (1) [基本知識と食養生]
著者:矢久保修嗣 、木下優子、上田ゆき子
出版社:インプレス
具体的な病気ではないけれど、不快な症状に悩んでいる。漢方では、その状態を「未病」と言い、病気になる前の重要なサインと捉えて、この段階から治療を始めます。女性は生理周期や、自律神経系など小さな不調をおこしやすく、こうした症状に漢方が向いています。本書は女性の不調を解消し、より健やかな生活を送れるように、漢方の考え方を紹介し、医療機関での漢方を用いた治療、漢方薬、また食事法などを解説します。