本・書籍
2017/6/4 18:00

「ぶつからないクルマ」があれば、日本の未来は明るい!?

数年前から、高橋一生さんにハマっている。

44182159 - happy couple driving on country road into the sunset in classic vintage sports car

最近、彼の出演する新しいCMを見た。一生さんが、あの無邪気な笑顔でメロンパンを頬張る。どこぞのコンビニかパンのCMかと思ったら、車のCMだった。ほんの一瞬の気の緩み、ギアの入れ間違いであわや事故になりかけたところを、誤発進抑制制御機能のおかげで事故にならずに済んだ。そしていつもの幸せを噛みしめる、というストーリー。

 

正直、このCMを見てドキッとした。

 

自分の運転に自信がある人ほど、危ない

一生さんの笑顔にドキッとしたわけではない(いや、それも否定はしないが)。

 

アクセルとブレーキの踏み間違いは、高齢者にありがちなことで、まだまだ自分には関係ないことだと思っていた。でも、CMのようなD(ドライブ)とR(リバース)のギアの入れ間違いは、正直2度ほど経験があったからだ。幸い、すぐに気づいたので事なきを得たが。

 

大学に入ってすぐ免許を取ってから20年。ほぼ毎日車に乗っているなかで、無事故無違反のゴールド免許で今日まできていることは我ながら誇らしい。でも、だからといって油断してはいけない。ヒヤリとした経験は何度もあるし、いつ何時、事故に遭うかはわからない。巻き込まれる可能性だってある。年を重ねるに連れて注意力は散漫になるだろう。何より、ゴールド免許だからといって運転技術に長けているとは限らないからだ。事実、「出産してから、運転がちょっと危なくなってきた」と夫に忠告されたこともある。

 

ぶつからないクルマって、本当にぶつからないの?

最近はネットでも読むことができる(しかも0円で!)『学研のひみつシリーズ』。『大人も感涙!熱いぜ!埼玉県のひみつ』というコラムを書いて以来、定期的にチェックしているのだが、今回はこんなテーマを見つけた。『ぶつからないクルマのひみつ』(山口育孝・漫画、橘悠紀・構成/学研プラス・刊)である。人間の目と同じように、左右2つのカメラで立体的に環境を把握する「アイサイト」でおなじみスバルの取材協力によって作られた一冊。運転にちょっと自信をなくしかけていた私に、ピッタリのテーマだ。

 

スバルのアイサイトには5つの機能がある。

 

ついていく技術
はみ出さない技術
飛び出さない技術
ぶつからない技術
注意してくれる技術

(『ぶつからないクルマのひみつ』より引用)

 

この中で、もっとも気になるのは、やはり「ぶつからない技術」だろう。

 

アイサイトを開発した背景にあるのは、危険を予測して未然に事故を防ぎ、安全運転を支援する「予防安全」という考え方なのだそう。衝突の危険があるとドライバーに注意喚起してくれ、それでも回避操作がない場合は、ブレーキ制御を行い、自動的に減速、または停止してくれる。横断歩行者や自転車のはみ出し走行も認識してくれるとのこと。もちろん、アイサイトの機能だけに頼ってはダメだが、運転初心者から高齢者まで、車を運転するすべての人にとって、この上なくありがたい機能だ。

 

ドライブに安心とたのしさを

センターラインのはみ出し走行、急な割り込み、ウインカーを出さずに曲がる車。日常的に感じる運転時のイライラも、激減するかもしれない。旅行先に着くまでの運転で疲労困憊してしまう全国のお父さんも、もっと旅行を楽しめるかも。運転への苦手意識が強い女性も、ドライブが楽しくなるかもしれない。

 

「ぶつからないクルマ」ではなく、正確にいうと「ぶつかることをできるだけ防ぐクルマ」。
この技術に甘んじて、「車のこと、よくわからないけど、勝手にいろいろやってくれるし、便利だから乗ってまーす」てな輩が増えることは困るが、確実に日本の未来は明るくなるだろう。あとは価格帯が少しでも下がってくれたらと、贅沢な願いを持つばかりだ。

 

スバルの目指す究極の目標は「自動車事故をゼロにすること」! そして、車を運転する安心と楽しさが感じられるような、そんな車作りに取り組んでいるのだそう。ひみつシリーズは、普段なかなか知ることができない、さまざまな企業の理念や目標をうかがい知ることができるので、大人も夢中で読んでしまう。スバルの熱い想いは、ぎゅっと胸に響いた。いつもの幸せを失わぬよう、今日も細心の注意を払ってハンドルを握ろう。

 

(文・水谷 花楓)

 

【参考文献】

0602-yamauchi-19

ぶつからないクルマのひみつ

著者:山口育孝(漫画)、橘悠紀(構成)

出版社:学研プラス

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