料理が苦手な僕は、電子レンジにかなりお世話になっている。
といっても、冷凍食品やコンビニ弁当を温めたり、冷凍保存したご飯やお肉を解凍したりといった使い方がメインだ。
想像以上に電子レンジは料理ができる
しかし、電子レンジを上手に活用すれば、結構手の込んだ料理を簡単に作ることができるらしい。
僕の料理は、フライパンで炒める、鍋で煮込むくらいしかしない。それでも特に不便は感じてはいないが、バリエーションは少ない。
そこで、もっと電子レンジを活用した料理が作れないだろうかと思い、『驚くほどおいしい 電子レンジ料理100』(上島亜紀・著/学研プラス・刊)を手に取ってみた。
すると、想像以上にいろいろな料理が、電子レンジできるということがわかった。
しょうが焼きを電子レンジで作る
まず驚いたのが、しょうが焼きだ。しょうが焼きは僕もよく作る。もちろん、フライパンを使ってだ。
焼く料理を電子レンジで行うというのは、どういうことだろうか。本書によると、
肉や魚介のおかずは、5分加熱&2分待つだけで、驚きのおいしさ!
(『驚くほどおいしい 電子レンジ料理100』より引用)
ということだ。
肉と野菜をポリ袋に入れ、肉を入れて小麦粉または片栗粉をまぶし、耐熱皿に並べたら全体に調味料をかけてラップをし、電子レンジで5分加熱。取り出したらラップをかけたまま2分放置。最後に全体をかき混ぜたら出来上がり。なんとも簡単そうじゃないか。
ポイントは、小麦粉また片栗粉といった粉だ。
電子レンジ調理で肉や魚介の水分を閉じ込め、しっとりとさせるために欠かせない粉類。小麦粉はボトルタイプが手軽。
(『驚くほどおいしい 電子レンジ料理100』より引用)
なるほど。粉をまぶせば肉や魚といった材料がおいしくなるらしい。これは重要ではないだろうか。
野菜の場合は先に調味料を混ぜておく
肉や魚の場合は、「5分加熱&2分待つ」。では野菜はどうだろうか。
野菜のおかずは、3〜5分加熱&2分待つだけで、シャキシャキ食感!
(『驚くほどおいしい 電子レンジ料理100』より引用)
肉・魚とそれほど変わらない感じだ。具体的には次のようになる。
切った野菜に調味料を加えて混ぜ、ラップをして3〜5分加熱。その後ラップをしたまま2分待ち、最後に全体を混ぜてなじませる。
こちらも簡単。ポイントは、最初に調味料を混ぜておくことだ。
高度なテクニックがいるオムレツも電子レンジで簡単に
オムレツだって電子レンジで作れるらしい。
ボウルにオムレツの素となる液を作り、耐熱皿にクッキングシートを敷きオムレツの液を流し入れる。そしてふんわりラップをして電子レンジで2分加熱。加熱後すぐに取り出して、クッキングシートを2つ折りにしてラップをかけなおして2分放置。これで完成だ。
加熱後たたむことで、きれいなオムレツに形になるという。フライパンでオムレツを作ろうとすると、かなりテクニックが必要。僕が作ると、よくわからないものになることが多い。でも電子レンジなら失敗はなさそうだ。
ただ温めるだけでは電子レンジがかわいそう
僕は一応電子レンジは使っているものの、ただ温めるだけにしか使っていない。これでは電子レンジが泣いてしまいそうだ。
本書を読んでいると、ローストビーフやプリンといったレシピも登場する。そんなものが電子レンジで、しかも手間をかけずにできるというのは、素晴らしい。
僕は、まだまだ電子レンジの素晴らしさを知らなかったようだ。それほど高機能な電子レンジではないが、今日からいろいろな料理に使ってみようと思う。
よろしく頼んだよ、電子レンジ君。
(文:三浦一紀)
【著書紹介】
驚くほどおいしい 電子レンジ料理100
著者:上島亜紀
出版社:学研プラス
電子レンジで作ったとは思えないほど手が込んでいるように見える簡単レシピを提案。耐熱容器に材料を入れ、電子レンジで数分加熱、あとはそのまま2分ほどほっとくだけの余熱調理で、肉も魚も野菜もしっとりとやわらかく仕上がる。
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