お正月も三が日を過ぎようとしています。明日からお仕事…あぁ行きたくない、 なんて人いっぱいいますよね〜! 「正月も関係なく仕事してたよぉ〜」という方もいると思います。本当にお疲れ様でございます!!
多くの方はお正月休みを満喫中かと思いますが、毎年のことながら働き始めても数日は、働きモードに変換するまでに結構時間がかかっちゃいます。のんびりなお休みを過ごした方も、慌ただしいお正月だった方も、「初笑い」で大いに笑って、素敵な一年をスタートさせちゃいましょう〜!
笑うと元気になってくる?
ストレス解消からダイエットまで現代を生きるみなさんが抱えている悩みを「笑い」が解決するなんて話を聞いたことはありませんか?
最近では「笑いヨガ」だったり、笑ってがん予防できるなんて話があったりと、「笑い」と「健康」の関係性について注目が集まっています。笑って健康になれるなんて、お金もかからないし、簡単だし、最高じゃないかっ!
しかしながら、現代においては「笑い」をこらえることの方が増えたのではないでしょうか? スマホでふいにおもしろ動画を見つけても電車の中では大笑いできないし、仲間との楽しい会話中も「これを笑ったらなんて言われるか…」と周りの目を気にして、本当は笑いたいのに大笑いできない…なんて気遣いさんも多いですよね。
思い切り笑いたくても笑える場所がない。あなたが本能の赴くままに、笑いまくったのはいつでしょうか? 「初笑いもまだだな」という方は、新年から「笑う角には福来る」ってことで、大いに笑いまくりましょう。
強制的に笑える場「寄席」へ行っちゃおう!
お正月番組でも見た方がいらっしゃるかもしれませんが、落語家さんはお正月からお仕事。都内には、浅草演芸ホール、新宿末廣亭、上野鈴本演芸場、池袋演芸場と大きく4つの寄席がありますが、基本的に元日から営業しています。しかしお正月三が日は、みなさんが初笑いを求めて毎年どこも満員御礼! 私も浅草演芸ホールが満員で入れず、隣の「浅草 東洋館」で初笑い、なんてことも経験しております。そこで、狙い目なのが三が日以降の「夜」。お正月休み明けってなかなか仕事も始まりませんから、そうそうに切り上げて寄席へ行っちゃいましょう!
年明けの「正月初席」は、寄席も稼ぎ時のため「あっテレビで見たことある!」な落語家さんを生で見れる確率が高いので、ふら〜っと足を運んでも楽しめること間違いなし!
犬にまつわる落語「元犬(もといぬ)」
「寄席といっても、落語聞いたことないし」という方、ご安心ください。私も過去に落語未経験者を強引に寄席へ連れていったことがありますが、みなさん満足してくれていましたので、なんの心配もなく楽しんでいただけます(自信過剰すぎ?)。
さて、今年は「戌年」。きっと犬の話をしてくれる落語家さんもいるでしょう。ということでここで「元犬」というお話を『10分で読める 大わらい落語』(土門トキオ・文、橘家仲蔵・監修/学研プラス・刊)からご紹介します。
八幡さまの神社に、真っ白な犬が、すみついていました。この犬、上総屋のだんなさんにシロと呼ばれ、かわいがってもらっていました。
「おうおう、シロか。白犬は、昔から人間に近いっていうからな。今度生まれかわるときは、人間に生まれてきなよ。」
「わん!」
シロは思いました。
(どうせなら、すぐ人間になりたいな・・・)
(『10分で読める 大わらい落語』より引用)
このシロは、八幡さまにお参りして見事人間にしてもらえるのですが、犬が人間になるのですから、「ご飯」を「餌」といったり、はあはあ口呼吸を始めたり、街の中でさまざまな珍事を繰り広げて行きます。
先に「落ち」を知りたい方は是非『10分で読める 大わらい落語』で確かめてもらえればと思いますが、落語というのは不思議なもので、落ちを知っていても楽しめるものです。ぜひまだ落語を聞いたことがない、「初笑いしてないな」と感じている方は、このお正月のうちにその耳で、落語体験してみてください! そして健康も手に入れちゃいましょうっ! ということで、今年は初日から有給使って、寄席に行くなんてのもいいかもしれないな…。
【著書紹介】
10分で読める 大わらい落語
著者:土門トキオ(文)、橘家仲蔵(監修)
出版社:学研プラス
人気シリーズ「白い本」の落語テーマ第2弾!「ちりとてちん」「そこつのくぎ」など、思わずわらってしまう、とっておきのおもしろいお話が大集合。イラストとコラムで、はじめて落語に接する子でも楽しんで読むことができる。