今や空前の猫ブームです。岩合光昭さんの猫の写真集やテレビ番組は大人気ですし、猫カフェもあちこちにオープンしています。
家族の一員として猫を愛する人も多いですが、飼っていると様々なトラブルがつきものです。
“吐いて当たり前”と思っていませんか?
例えば、猫が異物を吐くことがあります。猫は普段から毛づくろいをしているためで、飲み込んだ毛を吐いてしまうのです。
健康な猫でもごく普通にみられます。そのためか、猫を飼い慣れている人ほど、“猫は吐くもの”と思い込んで、放置してしまっているケースが多いといいます。ところが、実は病気が原因で嘔吐してしまうこともあるのだそうです。
猫の何気ない仕草の一つ一つに、病気のサインが隠されていることも少なくありません。「うちの猫のキモチがわかる本 秋号2012年版」(学研パブリッシング・編/学研プラス・刊)は、そんな猫の危険を知らせるサインを紹介しています。危険なケースを知って、早期発見につなげましょう。
こんな症状は危険信号! すぐ病院へ!
猫が異物を吐く前後にこんな症状がみられたら、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
・数時間の間に何度も吐く
・毎日吐く
・下痢をしている
・ぐったりしている
・発熱している
人間と同じく、猫は胃腸にトラブルが発生しているときは吐いてしまいます。場合によっては腎臓や肝臓などに問題がある…なんてケースもあるようです。
吐いたもので猫の体調を診断!
また、吐いた異物を調べることで、危険なケースかどうかを見分けることもできます。とりあえずセーフなのは、以下のものです。
・毛玉
・消化しかけのフード
・未消化のフード
・水
・胆液混じりの胃液
・胃液
胃液など、ちょっと危なさそうなものも含まれていますが、一度だけであればそこまで問題視する必要はないそうです。吐いた後、猫がいつも通りにケロッとしているなら、健康です。
けれども、毎日吐いたり、1日に繰り返し吐いてしまう場合は、何らかの不調を疑ったほうが良いようです。
これを吐いたらすぐ病院!
一方で、危険な異物は以下のものです。
・誤食したウレタン片
・誤食したおもちゃ
・寄生虫
・血餅と粘膜
・粘膜が剥がれ落ちたもの
・血混じりの胃液
これらを吐いたときはすぐに病院に連れていきましょう。本書によると、対処が送れた場合は手遅れになってしまうこともあるそうです。
サインを見逃さないためにも、猫が吐いた場合はすぐに片づけないようにしましょう。ティッシュペーパーを使って色を確かめたり、中身を調べてみることも、健康を思いやるためには欠かせません。
猫に寄り添ってあげることが大切です
いかがでしたでしょうか。毛玉も一度吐くくらいなら問題ないのですが、何度も繰り返していると、食道炎を起こしてしまうケースがあるそうです。
飼い主さんは猫をケアしてあげましょう。そのためには、一緒にいる時間を長くすることなど、しっかり猫に寄り添ってあげることが大切ですね。
トラブルの対処法を覚えれば絆も深まり、猫ともっと気持ちを通わせることができるはずです!
【著書紹介】
うちの猫のキモチがわかる本 秋号2012年版
著者:学研パブリッシング(編)
出版社:学研プラス
猫と楽しく過ごための情報が満載の情報誌。お世話の仕方、健康記事など大充実。かわいい猫写真もいっぱい!