自分の仕事のモチベーションを保つので精一杯なのに、一緒に仕事をしている人から「いや〜今モチベーションが下がってて」とか言われて困った経験はありませんか? 「だよねぇ」と同情するくらいしかできず、のちに愚痴大会へ発展し、仕事はなかなか進まず、想定以上に時間がかかってしまったり…。
せめて自分のモチベーションを上げられていれば、仕事の進み方は違っていたかもしれません。負のループから抜け出すためにも、感情と行動のメガニズムが事例をもとに紹介されている『図解 モチベーション大百科』(池田貴将・著/サンクチュアリ出版・刊)から、ビジネスシーンで使えるモチベーションアップの法則を学びましょう。
そもそも、モチベーションってなにもの?
なーんかテンションが上がらない、やる気が起きない、今は仕事モードじゃない…等、色々と理由をつけて先延ばしにしてしまうのが人間ですが、そもそもモチベーションって何者なのでしょうか?
“モチベーション”は、
見えないところで、私たちを動かしている力。
どこからともなくやってきて、
私たちを行動させ、いつの間にかいなくなるもの。
(『図解 モチベーション大百科』より引用)
またこのモチベーションは、決まった法則によって私たちを動かしているというのです。ということは…その法則を理解し、実践すればなんでもできると言っても過言ではないわけです。
「キャンディ効果」ってご存知ですか?
まずは、相手のモチベーションをアップさせる入門編的な法則をご紹介します。
相手にとってちょっと難易度が高めなお願いをしたい時、あなたならどうお願いしますか?
「悪いね〜」なんてペコペコ頭を下げてお願いしたりしていませんか? 実は、キャンディひとつで気持ちよく作業をしてもらえる方法があるんです!
とある実験で、事前にキャンディをあげてお願いをした人と何もしなかった人を比べた場合、キャンディをあげた人の方が2倍の速さで正確に作業をこなしてくれたという結果が出ているのです。
お願いする側としては、「もう少しリッチなものをあげないとやってくれないんじゃない?」と思ってしまいますが、キャンディで十分。オフィスの机にキャンディを忍ばせておけば、いざという時の切り札に使えます。ただこの行動に周りの人が慣れてしまうと「アメくれる人」になってしまうので要注意。