「少しでも、長く寝たい」「なかなか、ふとんから出られない」。そんな、“朝は、苦手”という人にオススメしたいのが、夜寝る前に“明日の朝ごはん”を想像すること。「明日の朝、美味しいものを食べよう」と考えながら眠りにつけば、「早く、明日が来ないかな」という気分にさえなってくる。美味しい朝ごはんを想像すればだんだん空腹になってくるけれど、ちょっとだけ我慢。眠りにつけば、朝はすぐ。その空腹感とワクワクする気持ちが、翌朝気持ちよく飛び起きるためのエンジンになるはず!
王道の「卵かけごはん」も、1つ変えるだけで新鮮!
ワクワクして気持ちえ迎えた朝。“とびきり美味しい朝ごはんを食べよう!”とは思うけれども、「朝食のレパートリーがない……」という人も多いのでは。そこで、『一日がしあわせになる朝ごはん』(小田真規子、大野正人・著/文響社・刊)から、朝ごはんのマンネリを脱するアイデアをご紹介します!
朝食の定番といえば、「卵」。卵は、体へのたんぱく質の吸収率がよく、ビタミン、ミネラルなどの栄養もバランスよく含みます。命を育てるための栄養素がギュッと詰まった食品で、もっとも栄養を欲する朝にぴったりなのです!
例えば、「卵かけごはん」。炊きたて熱々のごはんに、新鮮な卵を割ってしょうゆをたらり。それで充分美味しいですが、もう何度も食べている……。それならば、1つだけ変化を加えてみるのは、いかがでしょうか。
例えば、<足すものを変えてみる>明太子やバター、梅干しなどごはんに合うものを、ちょこっとだけ足してみる。ほんのちょっとの違いでも、新鮮! <調味料を変えてみる>七味、わさび、こしょう、オリーブ油、粉チーズなどで味つけしてみるのも、オススメ。<香りを変えてみる>青じそなど、香りが強い香味野菜を加えてみると高級感がアップ! <卵の値段を変えてみる>卵は、1個あたり10円単位を上げただけでも高級に。グレードアップしてみると新しい味に出会えるかも!
トーストこそ、アイデアしだいで美味しさは無限!
定番なうえに、「時間がないからトーストでいいや」と、簡易的に扱われがちなトーストですが、シンプルがゆえ、ちょっとした工夫でいくらでも可能性が広がるのです! バターやジャムをつけるだけでなく、こんな具をのせて、トースターで焼いてみるのはいかが?
<ハム+チーズ>これは、裏切らない安心な美味しさ。<塩昆布+チーズ>は、おばあちゃんになっても食べたい味だとか。<のりの佃煮+チーズ>は佃煮をジャム感覚で。<コーンクリーム+チーズ+マヨネーズ>でコンポタ風。<のり+じゃこ+チーズ>は、ひと口かじれば海が広がる? 焼いたトーストに具を乗せるというパターンも! <梅干し+マヨネーズ+のり+削り節>が、意外と合う!? <コンデンスミルク+いちご>など、スイーツ系もあり!
ちなみに、具材をのせていないシンプルなトーストは、トースターではなくフライパン焼くのもオススメ。パン全体に熱を与えず、表面だけを熱しているので外はサクサク、中は水分が残ってしっとり! ワンランク上のトーストに仕上がるのだとか。
体のスイッチをオンにする、朝ごはん
朝ごはんを食べることで、他にも健康や美容にいい効果も期待できます。寝ている間に失われる水分を補い、腸に仕事を与えるのでお通じもすっきり! 脳のエネルギーである糖分を補えば、頭が冴えて集中力が高まります。また、朝は空気も澄んで鼻も舌も冴えている状態なので、夜食よりも、甘味や香りを強く感じられるそう。
朝が待ち遠しくなるような、とっておきの朝ごはんを見つけてみて!
(文・カキヌマヨウコ)
【文献紹介】
一日がしあわせになる朝ごはん
著者:小田真規子、 大野正人
出版社:文響社
夜、寝る前に読むと、明日が来るのが楽しみになる朝ごはんの本ができました。ほとんど5分以下で作れます。