そろそろゴールデンウィークが近い。この時期になると、いろいろな花が咲き始める。僕はデジカメのレビューなどをすることがあるので、この時期は大きな公園などに行き花を撮影することも多い。
念願のヒマワリ畑撮影にチャレンジしたものの……
ここ数年、なかなか実現しなかったことがあった。夏にヒマワリ畑に撮影に行くということだ。例年7月8月は忙しく、仕事をしていたらいつの間にかヒマワリの季節が終わっているということが続いていたのだ。
しかし、昨年(2017年)は夏が意外と暇だったので、ヒマワリ畑に撮影にでかけた。
そのとき思ったのが「ヒマワリの撮影って難しい……」ということ。いっぱいヒマワリは咲いているのだが、どう撮影すればいいのか、撮影すればするほどわからなくなってきたのだ。
晴天だったら、青空や入道雲と絡めて撮ればいいと思っていたのだが、撮影に出かけるときに限って曇り空。元々雨男なので、これはしょうがない。
しかし、曇り空の下でヒマワリを撮影しようとすると、どうも決まらない。いろいろ試行錯誤したのだが、ピンとこないのだ。
そこで『花の新しい撮り方』(CAPA編集部・編/学研プラス・刊)を読んでみた。この本は、花の種類別に撮影方法が詳しく掲載されている。花の撮影について何の知識も持っていない僕のような人にとっては、とてもありがたい。もちろんヒマワリの項目もある。そこに曇天時の撮影について書かれていた。
曇天時のヒマワリ撮影は望遠レンズで寄ったり引いたり
曇天時は、どうやってヒマワリを撮影したらいいのだろうか。
曇天時は離れた所から望遠レンズでスケール感や広がりを生かしたり、近づいて花をアップにしたりするとヒマワリの存在感が引き出される。
(『花の新しい撮り方』より引用)
要は、空をあまり入れずにアップで撮るか、ヒマワリ畑全体を撮影するのがいいようだ。
僕が撮影した写真から、それらしいのを選んでみた。
多分これは失敗だ。曇天なのに空が画面に多く入ってしまっている。
これはヒマワリにかなり近づいており、背景にもヒマワリをぼかして入れており、曇り空をあまり画面に入れていないので、まあまあというところだ。
これはカメラをかなり上から構えて撮影し、空が入らないように撮影したカット。ヒマワリ畑のボリューム感が出せていると思う。
晴天時は空を積極的に入れていこう
一方、晴天時の場合は青空を大きく入れて撮影すると、夏らしさが強調されるようだ。場合によっては、太陽も画面に入れてしまい、夏の強い光を表現するという構図もいいようだ。
ただヒマワリを撮影するだけでも、かなりいろいろなテクニックがある。もちろん、あじさいや菜の花、桜、コスモスなどにもそれぞれテクニックがある。
実は、僕はコスモスの撮影をするのが好きなので、この本を読んで秋のコスモス撮影に向けて予習をしておこうと思う。もう去年までの僕とは違う、と思う。
【書籍紹介】
花の新しい撮り方
著者:CAPA編集部(編)
発行:学研プラス
花は四季を通じて身近にある人気の被写体。その花を上手に撮るための基礎知識として、三脚やマクロレンズなどの機材から、ホワイトバランスや絞りなどカメラの各種設定を解説。さらに様々な花や撮影状況に合わせた上手な撮り方をわかりやすく紹介していく。