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2018/5/9 13:30

5つのキーワードで選ぶ「愛されるクルマ」の基準とは?――『ル・ボラン 2018 6月号』

最新SUVバイブル

第2特集は、筆者が大好きなSUV=スポーツ・ユーティリティ・ビークルに関するものだ。前項で紹介した通り、最近ではSUVであるのにコンバーチブルというなんとも欲張りなEVOQUE CONVERTIBLEのような車もある。

 

“いま日本で買えるSUVラインナップ”という見出しで紹介される車種は全部で83。国産車と輸入車という大きな分類から、輸入車に関してはスモール、コンパクト、ミドル、アッパーミドル、ラージという大きさによるクラス分けが行われている。まさに階層的な見せ方だ。

 

いかにもヨーロッパ車という気品が香り立つボルボXC40やジャガーE-SPACE、そして国産の雄MAZDA CX-8もとてもよいのだが、筆者が一番心惹かれたのはJEEP WRANGLERだ。ジープも分類上はSUVということになるのだろう。いや、そもそもジープこそがSUV的な特性を最も多く宿した車に違いない。

 

車体の抜群な安定性は、外観だけでも容易に想像がつく。車体後部に装着されたタイヤカバーのロゴがそのイメージに直結するのは、長い間積み重ねてきた実績がなせる業にほかならない。

 

こちらの特集も、サイズやスペックを軸にいくつもの車種を比較検討する上できわめて実用的。本気で購入を検討している人も、「もし買うなら」の感覚を楽しみたい人も、熱量はまったく同じはずだ。

 

 

展開的・階層的構造の二つの特集記事

展開的構成と階層的構成。『ル・ボラン 2018 6月号』の二つの特集記事は、それぞれの方向への広がりを見せてくれる楽しい読み物だ。冒頭で、特集記事が楽しみだから『ル・ボラン』が好きだと書いた。正確に言うなら、好きな理由はもうひとつある。それは、特集記事という枠組みの中に自分という存在を少なからず投影することができるからだ。

 

実は筆者、自覚しているよりクルマ好きなのかもしれない。あるいは、『ル・ボラン』の特集記事を読み込んでいるおかげで昔よりクルマが好きになったのだろうか。まあ、これだけ楽しめればどちらでもいいか。

 

【書籍紹介】

ル・ボラン 2018年6月号

著者:ル・ボラン編集部
発行:学研プラス

ドイツ車をはじめとする輸入車を軸に、クルマやクルマ用品、ニュースなどをタイムリーに発信する月刊自動車雑誌。ダイナミックなビジュアルとわかりやすい記事には定評があるほか、欧州車を中心とする独自の現地取材企画は高い人気を誇る。

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