本・書籍
2018/7/21 11:00

今年の夏休みは最強にかっこいい工作を作る!――『最強工作クラフトウォーズ』

いよいよ夏休み。我が子が宿題をしっかりこなしていくかどうかは、親ならば気になるところだろう。特に、毎年恒例の自由研究・自由工作は悩みのタネだ。

 

我が家の息子の場合、昨年はサイズアウトしたTシャツを使った布ぞうりを作った。エコでもあるし、手先の運動にもなったし、見た目もおしゃれでとても良い作品だったのだが、いかんせんその後まったく出番がない点が残念なところ。今も靴箱の中で眠っている。

 

せっかく作るのだから、夏休み後も使えるものがいい。そして、男心をくすぐるような、全力で工作に取り組めるような、とびきりかっこいいものを。

 

そんな願いに見事こたえてくれる工作本が登場した。『最強工作クラフトウォーズ』(学研プラス・編/学研プラス・刊)である。

 

 

物語の主人公になった気分で敵と戦うための武器を作る!

本書には、「第1章<武器とモンスターを作る>クラフター魔界戦記」と「第2章<メカを作る>月面のガーディアン」という2つの物語が収録されていて、紹介されている工作はすべて物語の中に登場する武器やモンスター、メカという凝ったつくりとなっている。

表紙を見ただけでは、まさか工作本だとは夢にも思わないようなビジュアルだ。実際、私自身、ゲームの攻略本かなにかだと勘違いしたほど。

 

それもそのはず、紹介されている工作のデザインには、ゲーム業界で活躍しているイラストレーターやメカデザイナーが関わっているのだそう。とにかく、見た目をかっこよく、本格的なルックスを目指しただけあって、ページをめくるほどに「これが小学生の工作!?」という驚きが重なっていく。

 

しかも、特筆すべきは「材料」だ。ペットボトル、新聞、ダンボール、割り箸、紙コップなど、どれも家の中にありそうなものばかり。仮にない場合でも、100円ショップで手に入るので、すぐに揃えられるのも魅力だ。

 

早速「最強工作クラフトウォーズ」を手渡してみると、こちらの期待通り、いや、期待以上のテンションでページをめくり、笑顔がこぼれる息子7歳。そこへ5歳の娘も加わって、各々作りたいページを競うように折って目印をつけていく。つかみは完璧だ。

 

 

まずは大人が見本を作ってみた

子どもに作らせる前に、まずはどんなものが出来上がるかと夫が見本を作ることにした。選んだ武器は「細身のレイピア」と「はがねの両刃剣」。作り方が書かれたページには、クラフトレベルや制作にかかる時間の目安が書かれているので、自分の年齢やレベルに合ったものをチョイスできる。ちなみに、攻撃力やじょうぶさ、重さなどのレベルが記載されている点も、本物の武器っぽい。

 

第1章の最初に登場する「細身のレイピア」は、もっとも難易度が低く、制作時間40分なので、まずはここから取り掛かるのがおすすめだ。

 

作り方をざっくり言うと、新聞紙を丸めて、アルミテープで包み、ペットボトルの上の部分を切り取ってアクリル絵の具で色を塗ったら、アルミテープを貼った剣と組み合わせるだけ。

 

出来上がりはこんな感じだ。

かなり本格的であることが伝わるだろうか。

 

ダンボールで作る剣「はがねの両刃剣」の完成版はこちら。

割り箸で補強してあるので、かなり丈夫である。これなら強敵とも戦えそうだ。

 

2歳児が持ったときのサイズ感はこちら。こんな大きな剣のおもちゃを普通に購入したら、結構な値段がしそうだ。

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