危険な生き物というと、何を思い浮かべるだろうか。ライオン、トラ、サメ、ヘビ、ハチなどなど、いろいろ頭に浮かんでくることだろう。そんな危険な生き物の中でも、「世界一こわいもの知らず」と言われている動物を知っているだろうか。
「世界一こわいもの知らず」の動物はつぶらな瞳の小柄な動物
『近づくな! 襲撃危険生物のひみつ100』(小宮輝之・著/学研プラス・刊)には、獰猛で人間をも襲う可能性がある危険動物が掲載されている。写真を見ているだけで「いやー、これはヤバいな……」と思える動物がオンパレードだ。
本書の中で、その「世界一こわいもの知らず」の動物が掲載されている。それは「ラーテル」だ。ラーテルはイタチ科の動物で、体長は66~75cm、体重8~16kgとそれほど大きくはない。中型犬くらいか。見た目は、それほど怖そうではない。つぶらな瞳で、どちらかというとかわいらしい。では、なぜ「世界一こわいもの知らず」と呼ばれているのだろうか。
その理由が本書に記されている。
気性は荒く、リカオンの群れやライオンなどの肉食動物に立ち向かうこともあります。皮ふもじょうぶで、ヤマアラシの針もはねかえします。
(『近づくな! 襲撃危険生物のひみつ100』より引用)
主食は昆虫や小動物、木の実ということなので、大きな動物は食べないようだが、気にくわなければライオンにだって突っかかっていくという感じだろうか。なかなか男気がある動物のようだ。
両足立ちでかわいらしいあの動物も実は危険!?
見た目の可愛さとは裏腹に、危険な動物はほかにもいる。たとえば「ミーアキャット」だ。小柄で、両足で立ち上がる姿などを見るとかわいらしいのだが、どうやらかなり危ないらしい。
サソリの毒針をかみちぎって食べます。毒に耐性があるため、食べても平気なのです。しかし、さされるのは痛いようなので、激しい攻防を繰り広げます。
(『近づくな! 襲撃危険生物のひみつ100』より引用)
サソリを食べるのか……。かなりワイルドな動物だったようだ。
見た目だけで判断するのが一番危険
一見かわいらしいが、実は危険というのは、何も動物たちだけではない。人間だって同じようなものだろう。もしかしたら、人間のほうがそういう例のほうが多いかもしれない。
なので、見た目だけで判断せず、言動や行動からその人がどんな性格なのか、よく見極める必要がある。くれぐれも、見た目がいいからといって気軽に近づいたりしないように。「きれいな花にはとげがある」かもしれないから。
【書籍紹介】
近づくな! 襲撃危険生物のひみつ100
著者:小宮輝之
発行:学研プラス
小学生の興味が強いテーマを、よりわかりやすく・より楽しく見られるように情報を精選して紹介する「SG100」シリーズ。第4弾は、人気の危険生物の中から、クマやワニなどのどう猛で人をも襲う生物を紹介。大迫力の写真がいっぱいのビジュアル百科。
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