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2018/10/17 6:00

「月刊ムー」記者の目の前でユリ・ゲラーはスプーンを曲げた!――『超能力者大百科』

「月刊 ムー」が、来年創刊40周年を迎える。8年勤めた通信社を辞め、フリーライターになって2年目に「月刊 ムー」に初めて記事を書いたのは、今から20年以上前の話だ。言葉で表現できる以上のものを感じる。今年から来年にかけ、メモリアルイヤーを盛り上げるさまざまなイベントも企画されているようだ。

 

 

ユリ・ゲラー・ジェネレーション

「月刊 ムー」ではUFOやUMA(未確認動物)、そして超能力とさまざまなジャンルの話題が取り上げられる。筆者が最も心惹かれるのは超能力だ。その背景には、中学生の頃よく見ていた昭和ならではのフォーマットの2時間特番への思い入れがあるのだと思う。こうした番組に、当時の日本のローティーンなら誰でも知っていたユリ・ゲラー氏がたびたび出演していた。

 

ゲラー氏が出演する番組が放送される時は必ず、真新しいスプーンや壊れた時計を持って友だちと集まった。初回スペシャルでゲラー氏の指示通りにしたら、スプーンが曲がったり、壊れた時計が動き出したりするのを実際に体験していたからだ。

 

テレビという当時最強の媒体を通してゲラー氏が日本の子どもたちに与えたインパクトは、あまりにも強烈だった。子どもは誰もがスプーンを曲げようとしていたし、大人は誰もがトリックを見破ろうとしていた。信じる者も信じない者も、大げさに言えば日本人全員がゲラー氏を強く意識していたのだ。

 

 

目の当たりにした超能力

ゲラー氏が日本のテレビで初めて曲げて見せたのは、確かスプーンではなくフォークだったと記憶している。筆者の脳裏には、フォークの4本の指を開いた扇のような形で曲げ、カメラに向けて掲げるゲラー氏の姿が鮮やかに刷り込まれている。

 

冒頭で紹介した「月刊 ムー」の創刊40周年記念イベントには、ゲラー氏が曲げたサイン入りのスプーンも展示されるという。超能力をリアルに体験した筆者にとっては、まさに自分の目で確かめなければならないアイテムだ。

 

実は3年前、ゲラー氏へのインタビューというチャンスをいただいた。媒体はもちろん「月刊 ムー」である。この時はこちらで持参したスプーンをいとも簡単に曲げ、筆者が別室で描いた絵をそのままの形で再現してくれた。プロセスを考えると、同時進行でゲラー氏と筆者が同じ絵を描いていたことになる。ゲラー氏は本物だ。改めてそう思った。

 

 

知的探求心のスイッチを入れよう

超能力者大百科』(こざきゆう・編集執筆/学研プラス・刊)は、古今東西の超能力者を集めた一冊だ。アメリカのリモートビューワーとして有名なジョー・マクモニーグルあたりは知ってる子もいるかもしれないが、“眠れる予言者”と呼ばれたエドガー・ケイシー、2030年以降の世界に関する予言も多数残しているブルガリアのババ・ヴァンガまで網羅している。

 

本文にそれなりの量のルビがふってあるので、対象となっているのは小学生年代の子どもたちだろう。それにしてはものすごく濃いラインナップ。彼らは、かなり若いうちからものすごい勢いで超能力者に関する情報をインプットすることになる。

 

子どもの興味は、ちょっとしたきっかけで爆発的に拡大する。60人以上の超能力者が紹介されているこの本は、知的探求心を完全に覚醒させるのに十分すぎるにちがいない。

 

 

リアルに存在する超能力者たち

まえがきに次のような文章が記されている。

 

超能力者と聞いて、きみはどのような人物を想像するだろうか。遠い場所の光景を見通す力や、一瞬にしてちがう場所に移動する力、手をふれずに物を動かすことができる力、あるいは目の前にない光景を写真に写しだす力などなど……。そのような“特殊な能力”をもつ人物が頭に浮かぶかもしれない。

『超能力者大百科』より引用

 

こうした人物は想像の産物でしかないと思い込んでしまう子ども、そして大人がいるかもしれない。でも、それは大きな誤りだ。

 

超能力者は、歴史上、世界各地に“確実に存在してきた!”。そして、現在も超能力者は“確実に存在している!”のだ。

『超能力者大百科』より引用

 

そうなのだ。筆者は実際にユリ・ゲラー氏がステージ上で封を切った袋から取り出したラディッシュの種を発芽させ、スプーンを撫でるだけでねじ曲げてちぎり、そして筆者が頭の中で思い浮かべたイラストを同時進行で描いて見せたのをその場で体験している。超能力者というのは想像上の存在ではなく、しっかりと肉体を持って生きている、あるいは生きていた人間なのだ。

 

 

ムー次世代の編集者、ライターの姿が見える

“超能力者フーズフー”あるいは“超能力者逆引き事典”のような使い方ができる実用書として位置付けることもできるかもしれない。もちろん、読み物としても楽しめる。実用性と楽しさは、大人も子どもも同じように感じるはずだ。

 

子どもたちが、本を読むという行いの楽しさに触れるためのメソッドとしても最適の一冊となるだろう。この本を読んだ子どもたちの中から、何十年後かのムーの編集長やライターが出るのかもしれない。筆者の脳裏には、今そんな思いが浮かんでいる。

 

【書籍紹介】

超能力者大百科

著者:こざきゆう
発行:学研プラス

予言者・魔術師・魔法使い・錬金術師・超能力者・霊能者…。人知を超えた驚異的な力を持つ古今東西の〝超〟能力者たちが大集結!様々な奇跡や世にも奇妙な怪現象を迫力満点なオールカラーイラストで紹介。その能力のひみつや奇跡の裏にかくされた真実に迫る!

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