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料理
2018/11/9 22:00

スーパーにある食材だけで未知の国の未知の料理が作れる!?――『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』

海外を旅行しているとき、こう思ったことはありませんか?

 

「なんて美味しい料理なんだろう。日本へ帰ったら、作ってみなくちゃ」と。私はあります。何度もあります。

 

現地の料理を食べる事は、旅の大きな楽しみです。見たこともないような食材が出てきても、とりあえずは食べてみます。

 

張り切って、いざ帰国しても…

それまで知らなかった料理を食べる度に私は思うのです。「帰国したら、家族や友人に食べさせなくちゃ」と。作り方を教わったり、現地でレシピ本を買ったりと、準備万端整えて張り切って帰国します。その時は本気でそう思っているのです。

 

ところが、すぐに旅で覚えた料理を作るかというと、滅多に作りません。「作るぞ、作るぞ」と、思っているうちに日々は過ぎ、次の旅行に出発したりします。

 

それはなぜかと考えてみると、帰国した直後はなにかと忙しく、新しい料理にチャンレンジする余裕がないのです。何よりも、材料がそろわないことが私のやる気をそいでしまうのです。

 

 

近所のスーパーで食材を揃えられるのが嬉しい

けれども、心のどこかで「あの料理、作ってみたかったのにな」と思い続けているのも事実です。まるで、宿題をサボった子どものように情けない気分になります。

 

全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』(本山尚義・著/ライツ社・刊)は、そんな私の宿題を果たしてくれる本です。次々と作品を編み出すことで知られるライツ社が出版したもので、料理レシピ本大賞2018「特別選考委員賞」も受賞しています。

 

著者は言います。

 

この本のレシピは、すべてご家庭で、気軽につくってもらえる料理です。お近くのスーパーで帰る食材や調味料だけでつくっても現地の味に近づくように工夫しました

『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』より

 

この「近所のスーパーで買える」というところが大事だと、私は思います。

 

 

3つの条件を満たすレシピ

著者・本山尚義は神戸生まれ。フランス料理を修行した後、ホテルの料理長をつとめた人です。一流の技術を持っているのだから、彼のレシピは難しいのではないかと不安になる方もいるでしょう。けれども安心してください。

 

『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』は、プロの料理人に向けて作成されたわけではありません。次の3つの条件を満たすものがレシピとなっているのです。

 

1 「おうちにある食材で簡単につくれる」を目指すこと
2 「誰がつくっても美味しくなるレシピ」にすること
3 「いろんなシーン」で作ってもらえるよう工夫すること

 

 

牛骨茶を作ってみる

真っ先に作ってみたいと思うのは、シンガポールで食べた「牛骨茶(バクテー)」です。「二日酔いの特効薬」と呼ばれるちょっと薬臭いスープ。『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』によれば、作り方はいたって簡単です。

 

■材料(二人分)

豚バラ肉…100グラム(一口大)
豚ロース肉…100グラム(一口大)
大根…2分の1本
にんにく…皮ごと1個
オイスターソース…小さじ1
しょうゆ…大さじ1
クコの実…8個
クローブ…1本
八角…1個
塩…小さじ1

 

これを全部鍋に入れてひと煮立ちさせ、アクを取りのぞき、弱火で2時間煮込みます。ただ、それだけでバクテーが完成するなんて。感動ものではありませんか。

 

 

未知の国の未知のレシピも料理できます

『全196ヵ国 おうちで作れる世界のレシピ』のすごいところは、行ったことがない国の食べたことのない料理も作れることです。例えば、私はソロモン諸島に行ったことがありません。行ってみたいとは思いますが、直行便もなくニューギニアを経由して到着できる国で、この先行けるとは思えません。

 

この本に載っていたソロモン諸島のお菓子「さつまいものココナッツ煮」も食べたことがありません。けれども、レシピを見ながら作ると美味しいおやつができあがります。

 

現地と同じ味、かどうかはわかりません。食べたことがないのでわからないのです。「でも、とりあえず美味しいのだからいいじゃない?」と思います。そもそも、現地と同じだとか本格的だとか、そんなことはどうでもいいのかもしれません。未だ見ぬソロモン諸島に思いを馳せながら、日本の我が家でいただくる手作りおやつ。これほどロマンティックで幸福な時間はないでしょう。

 

 

レトルトもあります

著者は「世界のごちそう博物館」として、レトルトも販売しています。わざわざ料理しなくても、袋をお湯で温めるだけで世界の料理が味わえるのです。有り難いことではありませんか。

 

私も近所の雑貨屋さんで「スペイン カスティーリヤのアホ・スープ」と「パキスタンのマイルドチキンカレー」を購入してみました。通信販売もしているので、お店になくても手に入ります。珍食材シリーズとして、ヤギやワニ、アカ耳亀、ラクダ、ナマズなどのレトルトも試すことができるというのですから、驚きです。

 

まったくもって、舌の上の万国博覧会です。料理の世界一周をめざし、ひとつずつ試してみてはいかがでしょう。

 

【書籍紹介】

全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ

著者:本山尚義
発行:ライツ社

日本初! 全世界196ヵ国の料理が載ったレシピ本。見たこともない料理を、スーパーの材料で作れる! 掲載レシピはすべて著者が、世界を旅しながら現地で、あるいは日本で暮らす外国人、時には各国大使館を通して学んだものです。難しそう? いえいえ。このレシピブックはプロの料理人に向けたものではありません。ご家庭で台所に立つ、あなたのための本です。世界の料理を、ご家庭の食材で、できるだけ簡単につくれるよう、工夫しました。

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