先日、カードゲームの達人男子にトレーディングカードゲームのレクチャーを受けました。
トレカ、つまりトレーディングカードと言えば、「遊戯王」くらいしか知らない私。あまり関心もなかったのですが、知り合いの20代男子が、実は世界大会出場者と知ったので、せっかくだから教えてもらうことにしました。待ち合わせは秋葉原の電気街口です。
いくつかお店にも連れて行ってもらいましたが、そこにいるのは男性ばかり。男女比ってどのくらい?と聞いたら「僕の印象だと99:1くらいかな」とサラリと言われてびっくりしました。女性がこの趣味始めたら、もしかしてものすごくモテるんじゃないでしょうか。
オタク世界の婚活
『オタクだけの婚活サイトで運命の人を見つけました』(アルパカ子・著/KADOKAWA・刊)は、婚活中のオタクのためのマッチングサイトの体験記。サイトを見にいくと「漫画好き」「ゲーム好き」などのジャンルがあり、なかには「BL」や「特撮」も。
著者は部屋のクローゼットに隠しきれないほどのドールコレクションがあるため、理解してくれる人じゃないと結婚できない、というのがこのサイトに登録したきっかけなんだとか。
本では、ドール趣味の著者が、マンガ趣味の男性とマッチングし、ゴールインするまでが綴られていました。いろいろなオタクがあると思いますが、著者のお相手はオタク度としてはライトな方のよう。とはいえオタクサイトで知り合っているので、自分の趣味を相手に打ち明けるハードルがかなり低く、最初からオープンに趣味話ができるのはうらやましい限り。
本を読んでみると、趣味を持つもの同士の結婚の便利さが見えてきます。お互いの趣味が同じでなくても、それぞれがディープな世界を持っているのはいいですよね。相手に依存しすぎない安定した暮らしができそうです。結婚してオタ趣味の規模を縮小せざるをえなくなったという話も聞きますが、長年大事にしている世界を配偶者に理解してもらえないというのはせつないものです。
趣味も結婚も手に入れる
私にトレカを教えてくれた達人くんは、部屋にカードが詰まった段ボールが何箱もあり、それがお宝なのだそうです。理解してくれる女性じゃないと「こんなもの集めて!」と怒られかねない、とぼやいていました。私もイケメンの写真集を何十冊も集めており、それを処分しろと言われても無理なので、気持ちは痛いほどわかります。欲しいものは欲しいし、あればあるだけうれしいのだから!
そして濃い趣味を持つもの同士が仲良くなると、相手の趣味の世界に興味を持つのが面白いところ。本書でもドールの展示会に彼氏が同行するというほのぼのシーンが。そして私もトレカの達人くんに「今度トレカの大会に出てみない?」と誘われています。超初心者で弱いのでためらいはありますが、本当に男99%の世界なのか確かめに、今度ちょっと顔を出してみようと思っています。
【書籍紹介】
オタクだけの婚活サイトで運命の人を見つけました
著者:アルパカ子
発行:KADOKAWA / メディアファクトリー
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