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2019/2/26 21:45

花粉の季節、アレルギー症状を抑えるハーブのチカラに注目!――『ハーブティー大事典』

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ……など、つらい花粉症の季節がやってきた。今年はスギ花粉が早く飛びはじめ、例年より飛散量が多くなると予測されている。マスクをする、薬を飲む、洗濯物は部屋干しにするなど誰もが対策を立てていることだろう。

 

そんな今、ぜひ試してみたいのが”ハーブ療法”。『ハーブティー大事典』(榊田千佳子・監修/学研プラス・刊)は、健康と美容に効果的なハーブを一挙に紹介し、ティーとしておいしい飲み方から、料理への生かし方、さらには手作りのハーバルケアグッズ作り、自宅でのハーブの育て方など、ハーブのすべてを教えてくれる一冊だが、ここに花粉症の症状を和らげる方法が紹介されているのだ!

 

 

春季療法に使われるハーブ”ネトル”

アレルギー疾患は、現代もなお完治がむずかしいといわれている病気。遺伝的な要因に加え、ストレスなどの諸要因がからみ合って発症します。ハーブティーには、薬のような治療効果はありませんが、アレルギー症状が起きやすい体質を改善したり、粘膜や皮膚を保護し、つらい症状を抑えたりするのに役立ちます。

(『ハーブティー大事典』から引用)

 

この時期のおすすめはデトックス系のハーブ”ネトル”。血液中の老廃物を外に出し、健康な血液をつくりだすハーブで、さらに春先のアレルギー症状を抑えるともいわれている。ハーブ療法では長い歴史があるドイツではネトルは春季療法にかかせないものだという。

 

効果的な飲み方はネトル小さじ2に対し、もうひとつの抗アレルギー作用をもつハーブ”ルイボス”を小さじ1/2加えたブレンドティーにすること。

 

本格的な花粉シーズンの前から飲みはじめ、1~3か月以上続けて飲むのがいいそうだ。

 

 

花粉症の症状の緩和には”エルダーフラワー”

すでに花粉症の症状がでてしまっている方におすすめのブレンドティーもある。

 

抗アレルギー作用をもつエルダーフラワーに、清涼感が高く、鼻炎症状をすっきりさせるペパーミントとタイムをブレンド。残ったティーでうがいをすると、鼻、のどのつらい症状がさらにラクになる。

(『ハーブティー大事典』から引用)

 

ブレンドの割合は、エルダーフラワー小さじ1、ペパーミント小さじ1、タイム小さじ1/2。ティーポットはあらかじめ温めておき、熱湯を注いで5~7分蒸らすのがコツ。本書では、各種ハーブのおいしい淹れ方が写真解説つきで、詳しく解説されている。

 

 

不調改善におすすめのブレンドティーレシピ

花粉症の他にも、この本では美容と体の不調を改善するブレンドティーのレシピが34も紹介されているので、いくつかを上げてみよう。ハーブは作用が似たものを2~3種類組み合わせることで、よりよい効果が得られ、また、味もよくなるのだという。

 

  • ぽっこりお腹を解消(レモングラス小さじ1 + サイリウム小さじ1/2)

  • 肌のうるおい力をアップ(ローズピップ小さじ1 + ハイビスカス小さじ1/4 + ローズレッド小さじ1/2)

  • 肌荒れ、ニキビを改善(ハトムギ小さじ1 + セージ小さじ1/2 + レッドクローバー2個)

  • 冷え性を改善(カモマイル小さじ1/2 + ジンジャー小さじ1/2 + アニスシード小さじ1/2)

  • 寝付き&睡眠の質をよくする(ホップ小さじ1 + オレンジフラワー小さじ1/2 + ラベンダー小さじ1/2)

  • 不安、落ち込みがやわらぐ(レモンバーム小さじ1 +バーべイン小さじ1/2 + オートムギ小さじ1/2)

  • 首こり、肩こりがラクになる(アカブドウ小さじ1/2 + バーべイン小さじ1/2 + ローズマリー小さじ1/2)

  • 便秘体質を改善(ダンデリオン小さじ1 + ローズピップ小さじ1)

  • 二日酔いから回復(ペパーミント小さじ2 + ミルクシスル小さじ1)

  • コレステロール値を改善する(クロマメ小さじ1/2 + オリーブ小さじ1)

 

それぞれのハーブティーには淹れ方、飲み方の注意点もあるので、ハーブの効能とともに、本書をよく読んでから飲むようにしたい。

 

 

ハーブティは1日3回食後に飲む

ハーブティはこまめに飲むと作用がしっかり得られるそうだ。

 

ハーブティーの有効成分は、飲んで数時間後に尿とともに排泄されます。効能をしっかり引き出すには、こまめに飲むことが大切。1日3回、食後に飲む習慣をつけるとよいでしょう。

(『ハーブティー大事典』から引用)

 

数百種類もあるハーブのうちで、カフェインが含まれているのは”マテ”など数種類のみ。その他はすべてノンカフェインなので、就寝前でも安心して飲めるそうだ。

 

ただし、妊娠中の方、持病があって治療を受けているときは医師に相談したほうがいいという。ハーブは食品の一種で副作用は極めて低いものの、中には強い作用を発揮するものもあるので注意が肝心。

 

また、脳や内臓が未発達な乳幼児には飲ませない方がよく、7歳以上の子どもの場合も2倍以上に薄めて飲ませるのが基本だそうだ。

 

ハーブの力で健康に、そしてキレイになりたい方にぜひ読んでほしい一冊だ。

 

【書籍紹介】

ハーブティー大事典

著者: 榊田千佳子(監修)
発行:学研プラス

効能別ハーブカタログ145で、ビューティー・リラックス・パワーアップ・デトックス・ダイエット別にハーブを紹介。全ハーブを味のマトリックス(甘味、清涼感、酸味、苦味、渋み)で徹底解説。さらに飲み方、成分・効能、ハーブコスメ、栽培法を掲載。

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