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歴史
2019/7/18 18:30

去年完売した特別付録ボードゲームが今年も! 雑誌「歴史群像 2019年8月号」のボドゲの本格度・充実度がすごすぎ!

昨年『第二次大戦史もミリタリーも全然詳しくないライターが「歴史群像150号」の特別付録のボードゲームをやってみた』という記事を担当したのですが、通常1〜2時間で終わるところを5時間かかってしまい、いつかリベンジを……と思い続ける日々を送っておりました。

 

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そんななか、今年も特製ボードゲーム付録がつく『歴史群像』が発売されるというではないですか! しかも今回は、「第二段作戦」と「マレー沖海戦」のボードゲームとのこと。前回の陸上の戦いから、海上へと移り、スケールもグッとアップしています。どんなゲームなのか、素人でも大丈夫なのか、ご紹介させていただきます!

 

これが今回のボードゲーム!

 

「第二段作戦」とは? 「マレー沖海戦」とは?

『歴史群像 2019年8月号』の特集は『ラバウル航空戦1942 ~第二段作戦」の前に立ちはだかった「珊瑚海の五芒星」』で、付録ボードゲームのひとつ「第二段作戦」とも深く関わる特集です。さっ! ボードゲームやろう! と手を伸ばす前に、まずはこちらの特集もチェックいただきたいですね。毎度のことながら、文章量はもちろん資料の数もとても充実していて、これを高校生のころに読んでいたらもっと歴史が好きになっただろうな…という気持ちが湧いてきました。

 

『歴史群像』付録のすごいところは、史実に基づいたボードゲームであるということはもちろんですが、私のように「歴史ですか? クイズレベルなら……」というような素人さんから、歴史マニアな方にまで幅広く楽しんでいただけるような内容になっているところなんです。

 

今回は、「歴史群像」の星川編集長から今回の付録の特徴についてお話をお伺いしました!

 

今回のゲームのテーマは2点とも太平洋戦争です。それぞれの特徴を一言で言いますと、

2人用の「第二段作戦」は、虎の子の空母4隻を失って太平洋戦争の転換点となったミッドウェー海戦を行わず、これらの空母を別の方面に投入していたらどうなっていたかをシミュレートするゲーム。1人用の「マレー沖海戦」は、飛行機で洋上航行中の戦艦2隻を撃沈し、軍艦に対する航空機の優越性を証明したこの戦いを、司令官として指揮するゲームです。

ともに太平洋戦争の重大な局面を司令官として追体験できるゲームとなっています。

 

ありがとうございます!

 

ちなみに、付録のボードゲームにはルールブック(全32ページ!)が付いているので、ご安心ください。1942年の「第二段作戦」についても、私なんかは「第一段はいつどこで何があったの!?」と始める前からわからないことまみれだったのですが、このルールブックに丁寧な解説が書かれてあったので、納得できました。

 

その中に「Hit & Run(ヒット・エンド・ラン)」という表記が出てきて、野球? それとも鳥居みゆきさんですか? なんて思っちゃった私がいましたが、そんな私でもしっかり理解できますので、ボードゲームのお供にこちらのルールブックを活用いただければと思います。あぁ〜、歴史ちゃんと勉強しよ!!

 

 

ひとりでハラハラドキドキできる「マレー沖海戦」のボードゲーム

では早速、ひとりでできる「マレー沖海戦」のボードゲームを始めてみましょう!

ルールブックを見ながら「マレー沖海戦」の準備!

 

結論からお伝えすると、ゲームプレイ時間は1時間半ほどかかりました(笑)。が、ルール自体はシンプルなので、「どうしようかなー」と次の一手を考えるのに時間がかかったという印象です。ゲームの進め方を理解できれば、基本的にはルールブックに手順が書かれているので、大きくつまづくことはないですよ!

 

最初のうちはルールを確認しながらプレーするので時間がかかってしまいますが、慣れれば20~30分でできるようになるそうです。

 

これだけ遊べる付録が付いていると思うと「コスパ最強」説、濃厚ですね。

 

プレーヤーは日本海軍のこの方面を担当する司令官となって、1)水上機と潜水艦による英艦隊の捜索、2)陸攻隊の出撃、3)英軍2戦艦への攻撃、4)陸攻隊の帰還と評価、という手順を通じて任務遂行についての上層部からの高い評価を目指します!

 

このボードゲームをスタートさせるためには、付録のゲームマップと35個のコマとサイコロ、そして手が入るくらいの不透明な容器が必要です。準備が整ったら、4つのステージをひとつずつ進めていき、最後の「帰還・終了ステージ」でA(大成功)〜E(降格)で判定し、終了となります。判定ってどういうこと? と思った方のために、ちょっとこちらをご紹介します。

 

大胆すぎるギャンブルも、慎重すぎる安全策も、任務遂行にはマイナスに働く可能性があり、プレイするごとに毎回変わる「状況」を見極めながら、最善のバランスで適宜決断を下して各段階の任務を遂行すれば、それが結果につながり、上層部からも高い評価が得られるでしょう。

(『歴史群像 2019年8月号』付録ボードゲームのルールブックより引用)

 

このゲームの面白いところは、相手に攻撃しまくればOKというルールではないということです。4つのステージを進めていく中で、当時の日本の司令官がどんなことに迷い、どんな決断を迫られていたのか、そんな体験ができる内容になっているのです。ちなみに私は、C判定の「一応達成」でした(笑)。

 

 

前回のボードゲーム付録付きの号はネット書店で完売 なるはやでゲットしよう!

ちなみに、ボードゲーム付録付きの2018年に発売された『歴史群像 通巻150号記念号』は、主要なネット書店で軒並み完売したそうです。今回もすでに高評価なレビューがついていたり、SNSやネット記事でもかなり話題になっているので、迷っている方は早めのゲットをオススメします。また電子版にはこちらのボードゲームはつきませんので、ぜひ書店や通販サイトでお買い求めいただければと思います。

 

普通に歴史モノのボードゲームを楽しみたいという方には最強コスパすぎるし、史実を詳しく知りたいと思っている人には素晴らしい教材になっていると感じました。高校生の自主学習とかにもいいんじゃないかな? ちょっと難しいかもしれないけど、先生やクラスメイトと一緒に、授業のひとつとして取り入れてもらえたら、歴史の解釈がだいぶ深くなりそう。

 

最後にルールブックにある「制作ノート」の一節をご紹介します。

 

歴史をテーマにしたボードゲームをプレイすることで、書物を読むだけでは実感として知ることのできない「決断を下す者の心理」を手軽に味わうことができるはずです。戦史をより深く理解する補助ツールとして、付録のボードゲームを楽しんでいただければ幸いです。

(『歴史群像 2019年8月号』付録ボードゲームのルールブックより引用)

 

ゲームを通じて、史実を実感できるって本当良い体験でした。私も自分でやってみて、意地悪ですが、上司や自分の親が「マレー沖海戦」のボードゲームをやっているところを見たいと思いました(笑)。

 

まずは自分でトライしてみて、上司などに「実はこんなボードゲームがあって〜」とやってみてもらうと、その人が何を重視して仕事をしているかとか、いろんなことが垣間見えてくるのではないかな? と感じたのです。令和最初の夏休みは、歴史群像の特製付録で頭を使って歴史を体感しちゃいましょう!

 

【書籍紹介】

歴史群像  2019年8月号

発行:学研プラス

■第一特集:検証ラバウル航空戦1942~「第二段作戦」の前に立ちはだかった「珊瑚海の五芒星」
■第二特集:最新研究が明かす児玉源太郎の生涯
■第三特集:ドエニプル攻防戦 1943~ウクライナをめぐる独ソの死闘
■豪華別冊付録:本誌特製ボードゲーム。表)第二段作戦 日米空母決戦 1942(2人用)、裏)マレー沖海戦 1941(1人用)

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