元号が変わる際に、10時間待ちの大行列でニュースになった明治神宮の御朱印はみなさんも記憶に新しいと思います。私も2〜3年ほど前に先輩の御朱印集めに同行したのですが、神社によってルールがマチマチで、興味はあったものの、結局集めることはせず(笑)。
今や並ばなきゃ手に入らないのは、タピオカか、御朱印かと、完全にブームに乗り遅れてしまいました。
でも何か素敵なものをコレクションしたい……。
そんな収集心をくすぐってくれる趣味を見つけてしまいました。それはお城に行った記念にいただける「御城印」です。
こちらはその場で書いて頂く御朱印と違って、地元産の和紙などにあらかじめ印刷されたものが一般的のよう。なので長時間並ぶことなく入手できる気軽さがうれしい。ということで、今回は、これから「御城印」を集めようとしている私が御城印のはじめ方と行ってみたいお城を『はじめての御城印ガイド』(学研プラス・刊)からご紹介していきます!
「御城印(ごじょういん)・城郭符(じょうかくふ)」って何?
興奮ぎみに「御城印」を紹介しちゃいましたが、どんなものかというと……
御城印とは和紙などに城名の揮毫(きごう)や城主の家紋の印などをあしらった登城の記念証で、「登城記念符」「城郭符」「御城朱印」など、呼び方はさまざまである。
(『はじめての御城印ガイド』より引用)
お城の御朱印と考えてもらうとわかりやすいです。
この御城印は30年ほど前から販売され始めたそうです。元祖は長野県の松本城! 近年のお城ブームによって、2010年後半から全国的に販売されるようになったんだとか。
一般的にはあまり知られていない御城印ですが、お城好きにはコレクションしている人も多くそのため、期間限定の御城印が発売されるときにはあっという間になくなってしまうこともあるんですって! 今年2月に鹿児島で行われた「全国城サミット」(すでに6回も行われているらしい!?)では、あの高橋英樹さんの書き下ろしプレミアム城郭符(3000円)なんかも発売されたそうです(うぅ〜欲しい……)。
日本史は好きですが、金沢城と大阪城しか行ったことのない私(笑)。お城の知識は「戦国無双」でゲーム中に聞いたことあるなーくらいだったのですが、『はじめての御城印ガイド』にはエリア別にお城とその御城印の解説が丁寧にされているので安心。「もう少し涼しくなったら絶対小田原城に行くんだ!」と決めました。待っててね〜、小田原城!
全国100城の中から、個人的にオススメな御城印TOP3をご紹介!
では早速『はじめての御城印ガイド』に掲載されている100城の中から3つの御城印をご紹介させていただきます。
【第3位】福井県 越前大野城
配布場所:越前大野城受付窓口
料金:300円
こちらはご存じの方も多いと思いますが、「天空の城」なんて呼び名もあり、雲海に浮かぶかっこいいお城です。雲海の見ごろは10月中旬から4月上旬の早朝ということなので、秋はまさにベストシーズン。これはもう行くっきゃない!
また越前大野城の御城印は「城バージョン」と「天空バージョン」の2種類があり、これは両方いっちゃうっしょ! という気持ちにさせてくれます。
【第2位】岩手県 鍋倉城
配布場所:遠野市立博物館
料金:300円
私の地元贔屓という面があるかもしれませんが、オススメなんです! 地元の高校生が遠野の名産品であるホップを使って開発した「ホップ和紙」を使用しており、地元愛溢れる御城印なのです。
御城印は「その場で書いてもらえない〜」ということでレア感を感じにくいという人もいるかもしれませんが、その分「紙」にこだわっているお城が多いので、コレクター心をしっかりと掴んでくれるんです。
【第1位】滋賀県 彦根城
配布場所:彦根城管理事務所
料金:300円
ひこにゃんで人気の彦根城ですが、御城印は城主の井伊家の赤備えをイメージしたという真っ赤な紙に墨文字で「彦根城」と書かれて、金色の旗印「井桁」と当主の名前に使われる通字「直」が押印されています。とにかくデザインがスタイリッシュでかっこいい! ついついかわいいひこにゃんに目が行きがちですが、この御城印にも注目です。
「週末に御城印集めるのが趣味なんですよ〜」なんて言ってみたい!! 全国のお城をめぐりながら、歴史散策するなんて大人ですよね。
ちなみに鹿児島県では「鹿児島の77名城めぐり」というバスツアーがあるそうです。2019年9月現在では、77すべての城郭符が手に入るわけではなく20城が発売されているそうです。最終的には77城すべての城郭符を発売するとの計画もあるそうなので、これから集めても間に合います!
鹿児島旅行に行く方は是非チェックしてみてくださいね♪
2000円でこのクオリティの集印帳はお得すぎる……
「よ〜し、集めましょうっ」という気持ちになった方、せっかくコレクションするんですから、素敵な集印帳が欲しいですよね? 実は『はじめての御城印ガイド』には、家紋デザインのオリジナル集印帳が付いてくるんです!!! 男性でも女性でも親しめるカラーで、ジャバラ式の全48ページ。しかもメイドインジャパン!
雑貨屋さんや神社で集印帳を購入しても2000円以上するので、ガイド本とセットで2000円というのは本当にお得!
さらに、大阪城のようにセルフ式のスタンプを設置しているところでも対応できるよう、仕様には結構こだわっているみたいですよ。
インクや墨を適度に吸収する奉書紙を使用、裏移りしにくい2枚重ねです。御城印と一緒にスタンプを押したい方にも最適です。
(『はじめての御城印ガイド』より引用)
この集印等は、御城印を「貼り付けるタイプ」なので、先にご紹介した「ホップ和紙」なんかも集印帳をひらけば、いつでも質感を楽しめるのもうれしいですよね。
どんなシチュエーションでも御城印を集められるよう万能に作られているのはうれしいですよね!
御朱印帳としてももちろん使えるそうですが、御朱印は寺社へ参拝して神仏との縁ができた証としていただくもので、御城印はその城に訪れた記念証なので、意味合いが異なるものを一緒にしちゃうのはちょっと微妙とのこと。マナーは守りつつ、楽しくお城めぐりをしたいものですね。私も気分は秀吉で、いっちょ小田原攻めしてこようと思います(笑)。
【書籍紹介】
はじめての御城印ガイド
著者:学研プラス
発行:学研プラス
いま大人気の「御城印」を紹介する、初のガイドブック! 家紋デザインの「オリジナル集印帳」つき! 国100城の「御城印・城郭符」をエリア別に紹介しています。御城印に描かれている家紋や花押も詳しく解説。各城のガイドと、城内寺社の御朱印や、お土産も厳選して掲載。限定の「御城印」情報も紹介しています。