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2019/9/25 21:45

「人生がどん底です」とのお悩みに→「映画と一緒で最後がハッピーエンドならいいじゃん!」と答える”子ども記者”が最高!

「子ども新聞」と聞くと、子ども向けな新聞をイメージする方が多いかもしれませんが、京都府亀岡市の「かめおか子ども新聞」は、子どもが記者となり大人が読む新聞として話題になっています。毎月20日に亀岡市エリアの新聞折込チラシに入れられ、なんと2万部も発行されているんですって!! この子ども新聞の中でも名物コーナーになっているのが「相談コーナー」。大人から寄せられる相談に、子どもが答えるだけなんですが、妙に核心をつくような回答が面白くTwitter等でも話題になったことも。

 

はい! こちら子ども記者相談室デス!』(かめおか子ども新聞・著/新潮社・刊)は、そんな「相談コーナー」を一冊にまとめたものです。世の中には「子どもなんだから」とか「子どもだから」と子どもを軽く見ている人も多いですが、これを読めばメカラウロコも間違いなし! 今回は、ユニークな相談回答を抜粋してご紹介させていただきます!

 

幸せって何ですか?

いきなり、大風呂敷を広げたようなお悩みですが、子ども記者はどんな回答をしてくれるのでしょうか?

 

手を叩くことかな? でも、幸せって自分で決めることです。だから、あなたの中にあると思うので、何をしているときに幸せって感じるのかを考えてみてはどうですか? 人に聞くもんじゃないよ。

(『はい! こちら子ども記者相談室デス!』より引用)

 

34年生きてきた私でもたどり着かなかった答え(笑)。

 

子ども記者は小学4年生から中学1年生までが集まってやっているそうなのですが、新聞という形にまとめている編集長さんは竹内博士さんという元・新聞記者の大人。現在は企業向けのコミュニケーション研修等を行なっているそうですが、10年間記者をやってきた経験を生かして子どもたちとともに新聞を発行しているそうです。楽しそうだな〜(笑)、私も子どもと一緒に新聞とか作ってみたいわぁ〜!

 

 

ゴルフが上手くなりません

どんどんお伝えしていきましょう! 次にご紹介するのは、「ゴルフが上手くならない」という大人からの相談。子どもに聞いたところで、上手くなる方法なんかわからないでしょ? と思ったのですが、これまたいい回答なんです。

 

センスないんちゃう? ゴルフは諦めてください。ゲートボールを今からスタートして老後に備えてはいかがでしょう?

(『はい! こちら子ども記者相談室デス!』より引用)

 

すごい! 「センスないんちゃう?」と心では思っていても、その人との関係とかを考えて大人では答えられない内容ですよね。タイトルにも入れていましたが、「人生がどん底です」なんて相談にも、「どん底があるからハッピーを感じられるんやで! 映画よ一緒!」とあなたどこでそんなこと教えてもらったの? な回答がたくさん。また「どうしてこんな相談を子どもに?」っていうのもいくつかあるのでご紹介しておきますね。

 

・インスタグラムが好きすぎます
・部屋を片付けられません
・眠たくならない方法を教えてください

 

いやいや、そんな子どもに聞いても〜って思うことも子ども記者たちがちゃーんと回答してくれています。わからないものにはわからないと言うし、とっても爽快で最高!(笑)

 

 

婚活に疲れました

最後にご紹介するのは、私が一番大好きな回答です。30代後半で婚活に疲れてしまっているけど、子どもは欲しい。結婚することすらもどうしたいいかわからないと悩んでいる女性からのお悩み。条件として、ハゲていなくて、稼ぎは自分くらい、バツイチ子ナシならOKという…。あなたならどんな回答しますか? 私だったら「やめちゃいなよー! 結婚だけが全てじゃないよー!」なんてことを言いたくなるのですが、子ども記者はどのように答えるのでしょうか?

 

全部じゃなくても、3つ以上揃っていたらいいじゃん! そんなんただのわがままやで! うちもお父さんはハゲてて、デブで、どうしようもないけど、お母さんは仕方なしに一緒にいるって言うてた! ぜいたく言ったらアカン。

(『はい! こちら子ども記者相談室デス!』より引用)

 

この回答を見て思ったのは、まだ「恋愛」を経験していない子からの視点っていうのはすごく大事なんだなーということ。人を好きになると言うのは、最近話題の『バチェラー』なんかを見てても思いますが、誰かと比べたり、足し算で考えてしまっている人も多いと思うんです。でも子どもから見たら、「結婚=お父さんとお母さん」なわけで(笑)。この人も、結婚するまでの恋愛期間よりも、結婚してからの夫婦生活の方が圧倒的に長いということをこの回答で気がつけたのではないかな? なんて思いました。私自身も旦那さんが「吉井和哉だったら良かったのに」なんて思ったこともありますが、なんて贅沢言っているんだ! と自分で自分をビンタしたくなりました。ごめんなさい!!

 

まだまだご紹介したいものはたくさんあるのですが、続きはぜひ『はい! こちら子ども記者相談室デス!』でお楽しみいただければと思います。「かめおか子ども新聞」にはお悩み相談だけでなく、街の情報もしっかりと取材をしてまとめられているので、そっちが気になる! と言う方は、Facebookページをチェックしてみてください。取材の様子の動画がアップされていたりで、とっても和みますよ♪

 

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【書籍紹介】

 

はい! こちら子ども記者相談室デス!

著者:かめおか子ども新聞 (著)、ヨシタケシンスケ (イラスト)
発行:新潮社

「辛辣だけど的確」と巷で話題! 大人の悩みに子ども記者がビシッと答えます。「結婚ができるか心配」「息子にクソババアと言われた」「死ぬのが怖い」「若者が会社を辞める」。悩めるすべての大人たちに、ストレートすぎる回答が突き刺さる! 京都・亀岡発、子どもが書いて大人が読む月刊紙「かめおか子ども新聞」の、大人気コーナーが書籍化。

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