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2019/9/11 6:00

専業主婦からサンリオピューロランドの館長になった小巻亜矢さんの波乱万丈&大成功の物語

『サンリオピューロランド』と聞いて、どんなイメージを抱くでしょうか?

 

ちょっと前まで、都内から遠いとか、暗いとか、ちょっとネガティブなイメージが多めだったと思うのですが、最近では天候に関係なく大人から子どもまで楽しめる施設として、本格的なショーはもちろん、ハロウィンイベントではキティちゃんがDJをするなど大人向け企画も充実し、盛りがっています。2014年には126万人まで落ち込んだ来場者数でしたが、2018年にはなんと219万人にまで復活!

 

今回は『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』(小巻亜矢・著/ダイヤモンド社・刊)より、まるで映画のような復活物語をご紹介させていただきます。

 

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サンリオピューロランドの大復活とは?

サンリオの販売員として新卒入社し、寿退社した『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』の著者の小巻さん。退社後は、専業主婦から化粧品販売の仕事を経てサンリオの関連会社に勤務していたのですが、2014年春、プライベートでサンリオピューロランドに遊びに行った際「これでは人は来ない」と直感で感じたそう。

 

けれども、大好きなサンリオだからこそ「絶対に良くなる」と強く思い、サンリオの社長に『社長、大変です! ピューロランドは可能性に満ちています』という手紙を出したんだとか。すると社長からお呼び出しがかかり、どうしたらもっと素敵な施設に変わるか提案してほしいと言われ、レポート提出からわずか2週間でサンリオピューロランドで働くことに。そこから「2年で黒字化する」と自身に目標を課し、見事達成。ピューロランドの館長に就任したのです。

 

まるでシンデレラストーリーのような感じですが、彼女が打ち出した最初の施策はとってもアナログで「社員全員の話を聞く」ことだったんだとか。どのように話を聞き出したのでしょうか?

 

社員の対話を促すとき、重要なのが、話し方と聞き方です。

私はよく、「やさしい話し方」「あたたかな聴き方」という表現を使います。

(『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』より引用)

 

ご自身でも「お母さんのような立場」と語られていますが、毎日朝礼を行ったり、「対話フェス」という名の社員の交流イベントを企画し、お母さんのような優しさを持って全スタッフと感情を引き出したんだとか。どうしてピューロランドで働いているの? どこが好きなの? と、腹を割って話していくうちに自分の心の声が確認でき、スタッフ間の心の壁も取り払われ、「対話フェス」は大成功だったんだとか。今、コミュニケーションが〜とか、横のつながりが〜と嘆いている会社の方はまずは実施してみるのがいいかもしれませんよ!

 

 

復活の秘密はバッグヤードを「かわいいトイレ」に変えることだった?

復活の鍵はいくつかあるのですが、「こんなことで?」と思ったことがあったのでご紹介させていただきます。それは、スタッフが使うトイレを「松田聖子さんに使ってもらっても恥ずかしくないトイレにする」ということ!

 

こんなことって思いませんか?(笑)でも実際に、トイレを修繕したことで、トイレで愚痴る人は減ったそうです。

 

「バッグヤードこそテーマパークに」

そう話してくれた部長がいましたが、私も同感です。

目に見える形で施設を良くすることは、会社の空気を変えたいときはとても有効です。「いい方向に向かおうとしているんだ」「これからますます変わるんだ」というメッセージシンボルになってくれます。

(『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』より引用)

 

確かに、くら〜いトイレだとなんか悪口を言いたくなる気持ちになりますもんね。わかる気がする! 約800万円ほどかけて修繕したそうなので、物理的に難しいという会社も多いかもしれませんが、「これだけ私たち(社員)のためにお金をかけてくれた」と思ってくれたことで、社員さんの働くモチベーションがアップしていくそうです。

 

これは、全ての会社がトイレを修繕すべし! ということではなく、お客さんへサービスを提供する「スタッフ(社員)」を大切にしていることが、スタッフに伝わればお客さんも大切にしていることにも繋がるということなんですね。あなたの会社はスタッフ(社員)をちゃんと大事にしていますか??

 

 

波乱万丈に満ちた小巻さんの人生。60歳からでも人は羽ばたき輝ける!

『来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり』には、ここでは紹介しきれないほどのV字回復のいろはが散りばめられています。今の会社において「何」が足りないかを考えながら読んでいくと、「あっこれなら我が社でも実践できるかも…」と思うことがあるでしょう。こうやってご紹介していくと、「小巻さんが運がいいのよ〜」なんてちょっと皮肉に思う人も出てくるかもしれません。

 

でもこの小巻さん、息子さんを事故で亡くしていたり、離婚を経験したり、ご自身が乳がんと子宮を全摘出していたりと、「どうして私が?」と思うようなことに度々見舞われています。他人からみたら可哀想と思ってしまうような出来事も、しっかりと受け入れて前に進み、サンリオピューロランドの館長にたどり付いて、現在60歳。自分の母親とさほど変わらない年齢の方がこんなに頑張っているんだと思うと、まだまだ私もやらなきゃな! なんて気持ちにさせられます。そして何より、この2年で復活したサンリオピューロランドに行ってみたくなる! 個人的に推している”けろけろけろっぴ”と”バッドばつ丸”と”こぎみゅん”に会いたいな〜♪

 

 

【書籍紹介】

来場者4倍のV字回復! サンリオピューロランドの人づくり

著者:小巻亜矢
発行:ダイヤモンド社

「黒字にならない」といわれた組織をわずか2年で再建。「1日12回の朝礼」「トイレをカワイイに」など、スタッフたちの心と行動を変えた舞台裏を公開。専業主婦からの復職、2度の大病、大学院進学、家族との別れ…次々と訪れる「人生の想定外」を乗り越えた、いま、最も注目されているリーダーのノウハウを収録!

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