本・書籍
自己啓発
2019/10/1 6:00

「続けたいこと」のハードルは低く、「やめたいこと」のハードルは高く。ミニマリストで名を馳せた佐々木典士氏の最新著書『ぼくたちは習慣で、できている。』

今朝、久々に体重計に乗って驚愕した。間違いなく、人生で一番重い(妊娠中を除く)。最近、本当にダメだ。ブクブクと肥えていく。

 

間食が多いからだろうか。子どもたちが残した分も「もったいないから」と食べているからだろうか。運動という運動をまったくしていないからだろうか。

 

わかっているが、どれもが原因だ。

 

やめなきゃいけないことは、やめられない。なのに、続けたいことは、なかなか続かない。

 

私って本当に意志が弱い。そう思っていたのだが、最近読んだ本に「意志力が弱い人間などいない」とバッサリ切り捨てられた。『ぼくたちは習慣で、できている。』(佐々木典士・著/ワニブックス・刊)だ。

 

著者の佐々木氏は、ミニマリストとして名を馳せた一人。この本の帯には、こう書かれている。

 

「人を変えるのは、唯一『習慣』である」

 

そして、自身がやめた習慣は、「お酒」「甘いものを食べること」。身につけた習慣は、「朝5時起き」「ヨガ、瞑想」「日記」「ブログ、原稿を書く」「筋トレ」「10kmランニング」だという。

 

いや、だから、その習慣化が難しいんだってば! どれもみんなが挫折していることばかりだよ! と思いつつも、「でももし、私も変われるなら…」と一縷の望みをかけて読み始めてみた。

 

三日坊主の原因は「適度に難易度を下げていない」こと

そもそも、「習慣」とは何か。それは、佐々木氏いわく「ほとんど考えずにする行動」だという。何かが習慣になっている状態=限りなく無意識の行動に近づけていくこと。

 

たとえば、走ることを習慣化したいとする。このとき、「週に3回走る」よりも、「毎日走る」ことのほうが、遥かに簡単で習慣化しやすいのだと佐々木氏は述べる。

 

「今週はまだ1日しか走ってないから、次は明日走るか、土日に連続で走るか…」などと考えている時点で「習慣」ではないのだ。「週に3回走る」ために、頭の中で計算したり、選択したり、決断を下したりする必要がある。これでは続かない。

 

けれども、「毎日走る」と決まっていれば、ただ毎日走るだけ。今日走るべきか悩む必要はない。

 

そしてもうひとつ、三日坊主になってしまって続かない大きな原因は、適度に難易度を下げていないからだと佐々木氏。まずは、ウォーキングシューズに足を入れて、玄関のドアを開ける。外に出て家の周りを一周する。これだけでもクリアとしてみる。

 

「続けたいことは、できるだけハードルを下げる」ことが、習慣化への第一歩なのだ。

 

 

やめたい習慣は「完全に断つ」

では反対に、やめたい習慣がある場合はどうしたらいいのだろうか。

 

答えは、続けたい習慣のときと真逆で、とにかくハードルを上げることだと佐々木氏。

 

たとえば、ついTwitterやインスタグラムなどのSNSを覗いてしまい、仕事の妨げになっているとする。実際に、佐々木氏が実行した方法は、「アプリはダウンロードせず、webブラウザから見る」そして「見終わったら、都度ログアウトする」の2つ。

 

そうすれば、次にアクセスするときに再ログインのパスワード入力&二段階認証という二手間があるため、ハードルが高い。結果、以前よりもアクセスすることがなくなったそうだ。

 

それから、ここがかなり大きなポイントだと思うのだが、「やめたい習慣は、回数を減らすよりも完全に断つほうが簡単だ」ということ。

 

佐々木氏はお酒が好きで、お酒の席も大好きだったらしい。けれども、「早起きがしたい、規則正しい生活が送りたい」という強い想いから、その妨げになっている最たるもの=お酒を断った。減らしたのではなく、完全に飲まないようにしたのだ。

 

恋人といるときはOK、旅行中はOK、友人の結婚式だけはお祝いだからOK…などと例外を設けてしまうと、その例外はどんどん増えていく。

 

そうなると、この場合はOKかな、微妙だけど我慢すべきか、などと考えて決断することになるので、先に述べた通り習慣ではない。だからこそ、すっぱり辞めてしまうことで、習慣化できるのだ。

 

ちなみに佐々木氏は、お酒を完全にやめたことで念願だった規則正しい毎日、健康状態の改善、出費やゴミの削減、酩酊状態に陥ることなく、寝る寸前まで明晰でいられる素晴らしさなど、たくさんの報酬を得たという。

 

 

今すぐ始めよう! 佐々木流・習慣化を実現するステップ

ほかにも、佐々木氏が提案する「習慣を身につけるためのステップ」が本書には満載だ。

 

たとえば…

 

・何か習慣を身につけるためには、まず「モノを減らす」こと

習慣の中には「キーストーンハビット」と呼ばれるものがあり、その習慣を身につけることで、他の習慣に好影響を及ぼしていくのだそう。佐々木氏の場合は、「片付け」であった。

 

まずは、身の回りのモノを最小限まで減らした。洋服や食器の量を減らすと、洗濯や洗い物がラクになる。「溜まる」ことがなく、少量で済むので、コツコツと毎日続けられるように。すると、嫌いだったはずの家事全般が好きになったのだという。

 

また、モノが減れば、部屋はあまり散らからなくなる。ヨガマットを出し入れすることが簡単になり、捜し物がないのでジムに行く準備もあっという間にできる。身につけたい習慣が、より簡単に身につけられるようになる。

 

さらに、「片付け」ができたことでかなり大きな達成感を得ることができ、自己肯定感が増す。そうなると、次の習慣が身につきやすくなるという好連鎖が生じるというわけだ。

 

キーストーンハビットは人それぞれだが、何から始めようか迷う場合は「モノを減らすこと」を佐々木氏はおすすめしている。

 

・自分観察日記をつける

自分はどんなときに、やめたいことをしてしまうのか。続けたいことに挫折してしまうのはどんなときか。これらを客観的に知る一番の方法は、日記をつけること。起こった事実はもちろん、そのときの心理状態まで赤裸々に残すのがポイントだ。

 

佐々木氏の場合は、「1杯だけ…」と思って飲んだお酒が1杯では終わらず、止まらなくなる、という事実が頻繁に日記に記されていたのだそう。となると、自分には「1杯だけ」でやめることは到底難しい。だからこそ、完全に断ったのだ。

 

そしてまた、お酒が飲みたくなる日は、やらなければいけない仕事に取りかかれず落ち込み、不安を感じていることが日記によって判明。となると、昼間にやるべき仕事がこなせなかった点に、お酒を飲んでしまう原因があることがわかったのだそうだ。

 

どんなシチュエーションで、どんな言い訳を作り出して習慣化を失敗しているかがわかれば、次に似たシチュエーションになったとき、対応しやすくなる。

 

ほかにも、「周りに先に宣言してしまう」「日付で行動する」「習慣にしないものも大事にする」など、なるほど! というアドバイスが満載だ。

 

はじめのページから順に読むもよし、実践編が描かれている3章から読むもよし、パッと開いたページから読むもよし。

 

・才能は「与えられる」ものではなく、努力を続けた後に「作られる」ものである。

・その努力は、習慣にしてしまえば継続できる。

・その習慣の方法は、学べるものである。

(『ぼくたちは習慣で、できている。』より引用)

 

佐々木氏の言葉は、私でもできる! と勇気をくれる。

 

よし、本気で体重を減らすために、悪しき習慣:子どもの残りモノは食べないようにする。続けたい習慣:毎日体重計に乗る。朝15分だけ走る。この3つを身につけられるよう、ここで宣言しよう! 脱・三日坊主。みなさんもぜひ、何かひとつでも取り組んでみてはいかがだろうか。

 

 

【書籍紹介】

ぼくたちは習慣で、できている。

著者:佐々木典士
発行:ワニブックス

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