本・書籍
2020/3/3 21:45

いざという時にあなたを守る100のライフハックーー『自衛隊防災BOOK』

東日本大震災からもうすぐ9年。あの時も、それ以降のさまざまな災害現場でも、私たちは自衛隊の活躍を目撃してきた。彼らは人命救助はもちろんのこと、水や食料の確保や緊急措置など、あらゆるトラブルに対応するノウハウを持っている危機管理のプロフェッショナル集団だ。

 

その自衛隊に伝わる”ライフハック”をまとめたのが『自衛隊防災BOOK』(自衛隊・著/マガジンハウス・刊)。ライフハックとは、効率よく仕事を行い、生産性を上げ、人生の質を高める工夫や知恵のこと。いざという時に備えて、一家に一冊おいておくと安心だ。

 

誰でも実践できる100の防災テクニック

本書の構成は、

 

まずは日頃からの”備え”が大切 (LIFE HACK 001~006)

1章 災害時に役立つライフハック【発災時編】 (LIFE HACK 007~024)

2章 災害時に役立つライフハック【被災時編】 (LIFE HACK 025~062)

3章 日常生活に役立つライフハック (LIFE HACK 063~100)

 

となっている。各項目はイラストや写真つきで解説されているので、とても分かりやすい。では、さっそくいくつかのライフハックを紹介してみよう。

 

 

地震発生! まずは「上」を見る!

グラッときたら、身をかがめて頭を抱えて下を向く、という人が大半ではないだろうか? が、自衛隊のライフハックではそれはNGだそう。まっ先にすべきは危険チェックで、基本は「上を見る」と「出口を確保」の2つ。

 

揺れを感じたら、落下物や窓ガラスの破片などから身を守るべく、上を見ることが大切です。このとき、座布団やバッグなどで頭を守るのもおすすめ。その後、何も落ちてこない安全な場所に移動します。室内で落下物の多い場合は机の下にもぐって。

(『自衛隊防災BOOK』から引用)

 

そして揺れがおさまってから出口に向かうのが鉄則。屋内にいる場合、慌てて揺れている最中に外に飛び出しがちだが、これは転倒し怪我をする可能性があるので気をつけたい。

 

 

いつもスマホを近くに置いて入浴する

入浴中にグラッとくると通常よりも焦りは倍増するもの。

 

発災時の対処を知ると共に緊急地震速報が聞こえるよう、風呂場の入り口に携帯を置いて入浴する習慣も身につけましょう。

(『自衛隊防災BOOK』から引用)

 

揺れを感じたら風呂場に閉じ込められないよう、すぐにドアを開ける。そして強い揺れがおさまってから脱衣場に移って服を着て避難しよう。

 

ところで、自衛官の家庭では日頃からお風呂の水を空にしないそうだ。ひとつの浴槽で200リットルもの水をキープできるので、断水になったときトイレや洗濯に利用できるからだ。風呂掃除をしたあとに水を張り、大きな揺れで水がこぼれないよう蓋は必ず閉めておくことも忘れずに。

 

 

もしも電車に乗っていたら

大地震が起きると電車は自動停止する。その時の急ブレーキで飛ばされる危険性が高いので、身を守る方法を覚えておきたい。

 

立っている場合は、片手ではなく、両手でつり革にしっかりつかまると安定する。座っている場合は、進行方向に近い出入り口のバーにつかまると急ブレーキで飛ばされることがない。また、バーから離れた席に座っていたら、自分が飛ばされないようにし、常に進行方向の逆を見て、飛んでくる人との衝突を避けるにする。また、持っているバッグは膝の上に置くと、エアバッグのような働きがあるそうだ。

 

 

自衛官はハンカチより手ぬぐい派が多い

手ぬぐいはハンカチよりも長さがあるため、さまざまな用途に使えます。止血はもちろん、マスク代わりに顔を覆ったり、タオルとしても。そのため、自衛官の多くは普段からハンカチよりも手ぬぐい派が多めです。

(『自衛隊防災BOOK』から引用)

 

本書には、手ぬぐいで止血をする、間接圧迫止血法、直接圧迫止血法がわかりやすい図解で紹介されている。

 

 

ツナ缶、バターをローソクとする技!

停電時に懐中電灯がなかったとき、あるいは電池を節約したいときに役立つ自衛隊の技も覚えておきたい。家庭にある食品をローソクとして代用するのだ。

 

まずは、バター。100gで断続的に4時間も燃え続けるという。やり方は、角切りバターの上部の銀紙を剥がし、皿に立てる。上部に爪楊枝で穴を開け、そこにバターの長さより少し長めの綿紐を入れる。もし綿紐がなかったらティッシュのこよりでもOK。紐を詰めたら指で穴を埋め、上部に出ている紐部分にもバターを塗ってから火をつける。

 

ツナ缶やオイルサーディン缶もランプ代わりとして使えるそうだ。缶の蓋にキリや缶切りなどで穴を開け、そこに缶の長さの2倍ほどの長さに切った綿紐を差し込む。缶から上部に出る紐は1センチ程度。数分すると綿紐に油が浸透するので、それから火をつける。このツナ缶ランプの燃焼時間は1時間とのこと。

 

 

自衛官たちの非常食はコレ!

被災時は食事系の非常食はもちろんだが、糖分が摂れるものが重宝するそうだ。自衛官のイチオシのレシピは「かんぱんチョコサンド」。かんぱん2枚で板チョコ1片をはさむだけ。

 

かんぱんはしっかりした食感があるので、少量でも食べ応えがあり、チョコにはブドウ糖が含まれるため、こちらも少量で満たされます

(『自衛隊防災BOOK』から引用)

 

また、自衛官たちは定番の非常食に加え、スイーツ缶も常備しているそうだ。スイーツ缶はやわらかくて食べやすく、糖分からエネルギーが得られ、精神安定の効果も期待できるので、被災時の疲れた心身にはうってつけだという。

 

この他、本書には「なるほど!」「そうかこうすればいいんだ」と知恵が満載。あなたとあなたの家族を守るために、是非読んでおきたい。

 

 

【書籍紹介】

自衛隊防災BOOK

著者:自衛隊
発行:マガジンハウス

地震、台風、大雨、崖崩れ……。いつどこで起こるかわからない、さまざまな大災害。自衛隊は、いざというときに私たちを助けてくれる、心強い危機管理のプロフェッショナルです。人命救助はもちろんのこと、食料の確保や給水、緊急措置など、災害時のトラブルに対処するさまざまなテクニックやアイデア。この中から私たちでも簡単に取り入れることのできる、ピンチに役立つノウハウをピックアップしました。

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