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2020/4/20 21:45

2060年にはAI搭載の洋服を皆が着ている?——『2060年 未来創造の白地図』

人工知能の能力が人間を超えるといわれる「シンギュラリティ」がいつになるのか話題になることが増えています。その時は2045年ごろではないかとも言われています。シンギュラリティが起きると未来はどのように変わると予測されているのでしょうか。

 

40年後の世界予測

2060年 未来創造の白地図』(川口伸明・著/技術評論社・刊)は、豊富なデータで40年後までの未来予測をしている本です。2060年ですから、シンギュラリティ後の世界かもしれないと考えるとワクワクします。人工知能が人間の知能を超えると言われると怖くなる人もいるかもしれませんが、本書に描かれた未来はとても快適でした。

 

本書では食、教育、交通など、全方位的な分野での未来予測が書かれていて、全464ページと分厚いのですが、そのなかで私が一番興味を持ったのは、ファッションです。いろいろなことが進化しても、洋服はやはり洋服のままなのではと思っていた私が甘かったようで、想像を超えた未来がそこに書かれていたのです。

 

 

人工知能搭載の洋服が誕生する!?

本書によると、なんと未来の洋服には人工知能が搭載されるようなのです。まさか洋服にまで! と驚きですが、それだけでなく、自己発電機能が付く可能性もあるのだとか。塗布するだけで「ペロブスカイト太陽電池」が備わり、日光で蓄電すれば、暑い時には衣服の内部を冷却し、寒い時には暖めることができるようになるというのです。そんなすごい服があったら夏の汗で服がじっとりする不快感からも解放されそうです。

 

また、日差しが強くなったら襟からベールが伸び、首元などの日焼けを防いでくれるなど、周囲の環境によって形状や色彩を変える機能を備えた便利服の誕生も予言されています。

 

確かに現代でも紫外線量によってレンズの濃度が変化する調光サングラスは販売されています。それと似たような機能を、衣服も備えることになるのかもしれません。夜になると服が発光するようになるかもしれないそうです。

 

 

色の調整も自在に!?

また、今後は体の動きに合わせて色や模様が変わる服の開発も期待できるのだとか。これにはとても期待してしまいます。もしかしたら恋人の服の色に合うよう色を調整することや、危機の時にSOSを伝える色になって知らせることもできるかもしれないのです。または、電車でチカンに遭った際に金色に輝いて周囲に注目してもらうことで難を逃れることもできるかもしれません。

 

今後、洋服は、自在に形を変え、体型を自動的にカバーしてくれる可能性があるそうです。となると、ファッションアイテムというよりは、便利な電化製品のような感じになっていくのかもしれません。

 

スマートスピーカーが発売された当初「スピーカーは音を出すだけのものなのに、喋るだなんて」と面食らいましたが、実際使ってみるとかなり便利でした。それと同じように、知能を持った服が登場すれば、人々は驚きつつも次第にその便利さを手放せなくなっていくのだと思います。

 

【書籍紹介】

2060 未来創造の白地図

著者:川口伸明
発行:技術評論社

環境に応じて色や形が変化する服、砂漠でも宇宙でも作れる寿司やステーキ、空飛ぶ車椅子が飛び交う都市…。夢から“あたりまえ”になっていくこれからの進化、それらを形にするために必要な「未来の部品」とは?全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから未来のライブシーンを描き出す。

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