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2020/4/22 21:45

今こそ学びなおしのチャンス! 英文を読み解く21のルール――『サバイバル英文読解』

時間を持てあましている。外出自粛を厳守しているので、インドアでできることを探さなければならない。机に向かっている時間が長いから、そのままの流れでできることを考えてみた。

 

 

英文の読み方を勉強し直す

一定以上の興味を持続できて、仕事にも活かすことができて、ブログ――こちらもかなり滞っているけれど――のエントリーを書く時にも役立てられるもの。となると、筆者の場合は英語に関係した何かになる。そして見つけたのが『サバイバル英文読解』(関 正生・著/NHK出版・刊)だった。

 

英語の学習に関しては、4技能(「読む」「聴く」「書く」「話す」)という言葉が多く使われるようになってきている。大学受験もバランスのよい英語運用力が合否判定の基準となった。英検やTOEICそしてTOEFLといった資格試験に対する需要も今まで以上に高まっている。『サバイバル英文読解』のエッセンスは、すごく単純に言うなら、「文章をきちんと読めるようになれば、英語学習はだいぶラクになる」ということになるだろうか。

 

 

読むことは“特殊”かもしれない

本書では「読むこと」が次のような言い方で定義されている。

 

ただ、「読めるようになること」は、アルファベットの読み方から始まっていつも身近にありながら、常にやっかいな存在に感じていた、という人が実は多いのではないでしょうか。なぜなら受験・資格試験、ビジネスメール、英字ニュースなど、他の3つのスキルよりも読む必要に迫られることが多く、しかも一番なあなあにできないことが多くあるからです。

                          『サバイバル英文読解』より引用

 

筆者は職業として英文を読み、それを日本語に訳すという作業を数限りなくこなしてきた。ただたまに、カンマでつなぎながらページ半分くらいまで続く文章と出くわすことがある。そんな時は、もちろん嫌気がさす。「英文を読むのは得意です」なんてとても言い切れない。

 

 

英文を読むにあたっての疑問点

関さんは「読むこと」のこれまでの勉強法について疑問点を二つ挙げる。

 

まず「とにかく語彙を増やそう」という、身も蓋もない根性論。しかし「単語を覚えよう」と言うだけなら、授業も本も必要ありませんよね。それは指導とは呼べません。

                         『サバイバル英文読解』より引用

 

今思えば、中高時代に誰もが疑わずに作っていた単語帳はまったく役に立たなかった。第一義、せいぜい第二義的な意味を覚えることはできても、「文章の中での意味」までカバーすることは不可能だ。そして、ある程度の年代の人たちは次の文章に自分の姿を見る気がするだろう。

 

もう1つが、「ここが主張ですね」としか言わない結果論がまかり通っていることです。私が高校生のときの授業では、先生が「ここが主張だな」「そこは具体例になっている」「ここは補足説明だ」と言うだけで、誰もが文章を正確に読めていることが前提になっていました。それは授業ではなく、単なる「答え合わせ会」です。

                          『サバイバル英文読解』より引用

 

これではインタラクティブな要素が全くないので、ちょっとでもわからない生徒はどんどん置いていかれ、結果として「読むこと」が苦手になる。

 

 

21のルールで読み上手になる

この本は、大学入試問題として使われた例文を中心に紹介している。このレベルの英文が読めるようになると英検なら準1級、TOEICなら800点以上のスコアを目指していくための土台になるという具体的かつ客観的な基準があるからだ。章立てを見てみよう。

 

第1講 主張を一瞬で見抜く

第2講 まとめ表現でリカバリー

第3講 具体例を賢く活用

第4講 「言い換え」に気づく

補講  重点を「点」でつかめ

 

5つの大テーマに、21のルールが分類されて解説されている。ここで一つひとつ紹介することはできないが、例えばこういうことだ。

 

・ルール2

butの代わりに主張を導く表現

前項では、not A but Bという基本形が「not A. B(肯定文).」という形で使われることを確認しました。この「否定文→肯定文」というパターンの他にも頻繁に目にする重要なものがあります。それが「butを他の表現に置き換える」というものです。

 

・ルール13

Ifのあまりにも意外な使い方

それはズバリ、「文中にIfが出てきたら、その文から具体例が始まる」というものです。「文中」とは、固有名詞のときと同じように「2つ目の英文以降で」ということです。

 

・ルール15

“A”の隠れた用法

固有名詞やIfと同様に、文章中でA+名詞で始まる文を見つけたら、そこから具体例が始まります。

                          『サバイバル英文読解』より引用

 

 

いずれ役立つサバイバルスキル

英文の読み方に関する本なので、ある程度の文法用語が出てくることは仕方がない。ただこの部分は、読み進むうちに自分なりに記号化できて、のみ込みやすくカスタマイズできるはずだ。各章の終わりにまとめられたチャートも、このプロセスを助けてくれる。

 

明日すぐに役立つ知識ではないかもしれない。しかし長いスパンで考えた時、身につけておけばいつかは必ず役立つサバイバルスキルとなってくれるだろう。

 

 

【書籍紹介】

サバイバル英文読解

著者:関 正生
発行:NHK出版

英字新聞やWeb記事、趣味や資格の長文でも、英語を読むのはハードルが高く、とかく難しいものと思いがち。しかし、英語が書かれる「定石」を知れば、難解な語句や表現の意味を補いながら、あらゆる英文の核心が、一気につかめるようになる! 最も大切な部分を瞬時に見抜く法則から、文章が「まとめ」や「具体例」に入るサインと、そのスマートな活用法まで。快速で英語を読みこなしていくポイントを凝縮した、英文読解“虎の巻”。

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