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自己啓発
2020/4/29 21:45

家だとついダラダラしちゃう……「脳内時間」を味方につけて、時間をコントロールしよう!

そろそろ在宅ワークもキツくなってきた……なんて人が多いと思います。「通勤」という時間がなくなり、生活リズムが崩れてしまった人、昼夜が逆転してしまった人、逆に仕事が増えて自宅なのに職場より忙しくなっている人など、今までは考えもしなかったような課題と直面されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

もし、今の生活を「変えたい」と思っているのなら、脳内時間を意識して使ってみるのはいかがでしょうか? 今回は、『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』(菅原洋平・著/CCCメディアハウス・刊)より、在宅勤務で疲れてしまって生活リズムが崩れている人におすすめの時間管理術をお伝えしていきます!

 

「脳内時間」とはなんだ?

「あぁ〜締め切りに間に合わなかった!」とか「やる気が起きなくて、面倒」とか「打ち合わせの時間が長く感じる」と、思っていたように時間管理ができていないと思っている人は、「脳内時間」が関係しているかもしれません。

 

私たちの脳の中では、時計で刻まれる時間とは異なる時間が流れています。この脳内で流れている時間を、本書では「脳内時間」と呼びます。そして、この脳内時間とのズレが、社会生活における「時間」の問題となります。

 (『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』より引用)

 

焦っていると時間がアッ! という間に過ぎてしまうことありませんか? 楽しいことは時間が過ぎるのが早いのに、つまらないことは「まだこんな時間?」と感じてしまうのは、脳内の情報量によって脳内時間が高速化したり低速化したりするためなんですって。

 

この速く感じたり、遅く感じたりするのは無意識的に行われます。ですので、常に「時間を意識するぞ〜」と力み続けるのは大変ですが、スイッチをオンオフするように脳内時間を切り替えて操れるようになると良いですよね。『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』は、

 

・時間を守る

・生活リズムを整える

・時間効率を上げる

・時間のイライラをなくす

 

という4つのカテゴリで構成されています。今回は世の中の事情を踏まえまして「生活リズムを整える」のカテゴリから脳内時間を味方につける方法をご紹介したいと思います。他のトピックスが気になる方は是非本書でお楽しみいただければ!

 

 

脳は起きる3時間前から準備している? スヌーズ機能を使わずに起きる方法

自宅勤務になって一番多い悩みが「朝起きられなくなった」ということではないでしょうか? 通勤時間がなくなったことで、仕事とプライベートのメリハリがつけにくくなってしまい、朝起きるのもスヌーズ機能をつけてあと5分、あと10分とむにゃむにゃしているうちに始業時間! なんて人もいると思います(私もそうですっ!)。

 

実は脳というのは、起床する3時間前から準備を始めているそうなのです。というのも、起床というのは脳にとって大仕事! 重力方向が寝姿勢の水平方向から垂直方向に変わるので、方向が変わってもしっかり機能できるよう、血圧をコントロールするコルチゾールというホルモンが分泌され、起きる準備を始めるのだとか。

 

でも、「あと5分〜」とスヌーズを使ってゴロゴロしちゃうもんだから、脳も油断してしまい、「やば!」と急に起き上がってしまうと脳にとってめちゃくちゃ負担がかかってしまうそうなのです。こうやって考えると、「ごめんね、私の脳……」という気持ちになってきますよね。ではどうやって起きたらいいのか、それは「起きた時間に目覚ましをかける」というアナログかつ、本当に? と疑ってしまうような方法だったのです。

 

例えば、本当は6時に起きたいのに7時30分に起床しているという場合は、7時30分に目覚ましをかけます。そして、就寝するときに「7時30分に起きる」と、頭の中で3回唱えます。これは、「何時に起きる」と言語化されるとその時間帯に分泌のピークが合いやすくなるというコルチゾールの性質を利用した、「自己覚醒法」という方法です。

すると翌朝は、7時30分より少し前の、7時25分ころに目が覚めます。これができたら、その夜は7時25分に目覚ましをかけて自己覚醒法を試みます。すると、翌朝は7時10分ごろに目覚める。これを繰り返していくと、段々と起きられる時間が早くなり、目的の時間に起きられたら、その時間で固定します。

 (『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』より引用)

 

遠足の前の日は簡単に起きられたのは「自己覚醒法」のおかげだったのですね。

 

私も朝に用事があるときは、「絶対○時に起きる」と寝る前に言っていたのですが、無意識に「自己覚醒法」をかけていたんですね! 逆に土日などお休みの前の夜は特にそういうことをしていなかったのでダラダラ寝ていたのか……と振り返って気がつきました。

 

もし起きたい時間に起きられなくて困っているという方は、「自己覚醒法」を実践してみてくださいね! ただ、いきなり実践では心配だよ、という方も多いと思うので、土日など朝に影響が少ない曜日から始めるのが安心ですね。

 

 

他にも、目から鱗な時間管理術が満載!

『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』には、カフェインとの付き合い方や、「5分単位で考えて、15分単位で調べて、90分単位で学習する」といった、脳の仕組みを解説しながら時間と上手に付き合っていく方法が、カテゴリごとに幅広く解説されています。

 

また、時間管理が苦手な人が思わず「わかるよ〜」と共感してしまうようなお悩み相談を取り上げてくれていて、どうしたら解決できるか、何が原因でそうなってしまうのかを説明してくれます。

 

今回は、生活リズムを取り戻す「睡眠」に関する時間管理術をご紹介しましたが、もっと在宅ワークでも生産性を上げたい! とか、自分のペースで仕事をしたい! とか、ついついマルチタスクになってしまうなど、毎日の仕事や生活の中で困っている時間とのお悩みを解決できる術が見つかる一冊だと思います。

 

1週間かけて少しずつ読み進めるのもいいですし、休憩しながらでも2〜3時間あれば読めてしまうので、明日からの仕事をスムーズにノンストレスで進めるためにぜひ活用ください。いつまで続くかわからない在宅勤務ですが、少しでも快適に進められるように工夫しながら頑張っていきましょう!

 

【書籍紹介】

脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術

著者:菅原洋平
発行:CCCメディアハウス

時間管理ができないのは性格のせい? いいえ、必要なのは「脳」に「指令」を出す技術です。時間通り行動するには、技術が必要です。その技術とは、自分の意志ではなく、脳が自然と時間通り行動できるように仕向けること。本書では、時間管理を脳の問題としてとらえ直し、脳の働きを切り替える技術を使って、思いどおりに行動できる技術をお教えします。

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