本・書籍
2020/5/27 21:47

近所のお散歩をするなら、神社仏閣にいる「どうぶつ」に注目してみませんか?

緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常に戻ろうとしている日本。私自身は「とはいえ、電車に乗るのはなぁ〜」とテレワーク状態からコロナ前の状態にシフトするのはもう少し先にしようと思っているところです。

 

けれど、毎日の歩数が2月までの平均と比べると3〜5月は半分以下の歩数になっていました。外を歩くのも週に一度の買い物だけ……という状態なため、生活自体には不自由を感じていないものの「そろそろ歩く習慣を取り戻さないと人間としてやばそう」という危機感も感じているのです。

 

じゃあ! と、自宅内で歩き回るのもちょっと寂しいので、近所の「3密」を避けられる場所を考えてみると……思い浮かぶのは「神社仏閣」ではないでしょうか? マナーを守りながら、リフレッシュと運動を兼ねて散歩できる方法を考えていたところ『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』(川野明正・著/メイツ出版・刊)を思い出しました! そうだ!! 近所のどうぶつたちに会いに行こう!

 

神社仏閣にいる「どうぶつ」とは?

寺社の境内をじっくり見回すと、「あ、狛犬!」「え、なんで猿?」「ここに狐がいる〜」とお参りするだけではもったいないような発見をたくさんすることができます。一体、どんな「どうぶつ」さんたちがいるか意識したことはありますか?

 

神社には「神使(しんし)」といい、各神の伝承に基づき、神の使いの動物が各個あります。以下動物の分類を示します。1・神使=(春日大社=鹿・三峯神社=狼・毘沙門天=虎など)、2・インド由来の乗物(文殊菩薩=獅子・普賢菩薩=象など)、3・神仏を護持する獅子・狛犬、4・殿堂装飾=吉祥物(龍・鳳凰など)や、教訓や伝説・物語を背景とした動物像(教訓=三猿・伝説=登竜門の鯉など)、5・供養の対象(回向院の動物像など)。

(『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』より引用)

 

私自身、『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』を読む前は意識していたのは狛犬さんくらい。意識していたと言っても「口開いているのと、開いていない子がいるよね〜」くらいの知識しか持っていませんでした。ところが、そんな狛犬さんにも特徴や個性がしっかりとあって、目黒不動尊には和犬の狛犬さんがいたり、神楽坂にある毘沙門天の善國寺は狛犬さんだと思っていたら「虎」だった! など、知らなかったことがたくさん掲載されています。

 

本書では、東京都内に加えて、埼玉・千葉・神奈川・栃木・茨城エリアの合計50の寺社が紹介されています。今回はこの中から3つほどご紹介します。遠方の方は状況を見ながら、「いつか行きたいな〜」スポットの候補に入れてもらい、「どうぶつ」さんたちを愛でる際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

ムカデ…!? 埼玉県秩父市の「聖神社」

「どうぶつ」と言っておきながら、いきなりムカデですみません(笑)。この聖神社は日本発の通貨である「和同開珎」誕生の地として有名なため、金運アップのパワースポットとしてもメジャーなんだとか。でも、どうしてムカデなの!?

 

ムカデは前進あるのみで決して後ろへ退かないことから、また足が多いのでおあし(足=銭)がたくさん付いていることから、戦勝や金運祈願の信仰を集めてきた。

(『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』より引用)

 

なるほど!! こうやってルーツを知ると、楽しく思えてきますよね。街中でムカデをみると「ぎょえ〜!」となっていましたが、「そうか、この子は後ろへ退かないのか」と思うと、ソッとしておいてあげられるような優しい気持ちになれそうですよね。う〜ん、ならないか(笑)。

 

 

亀は亀でも、阿吽の亀! 東京都葛飾区の「亀有香取神社」

「亀」というチョイスですみません(笑)。もちろん、水天宮の親子犬だったり、かわいい招き猫がたくさんの豪徳寺、犬と猫が向かい合う座間神社とか、かっこいい狼がいるところもあるんですよ! でも50個ある中からチョイスしようとすると、どうしてもこのような意外な「どうぶつ」さんを紹介したくなってしまうのです。もうしばらくお付き合いください。

 

鳥居の前には「亀有」の地名に由来した阿吽の石亀が。亀有を舞台にした『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも登場し、境内にはお馴染み「両さん」の像も建っている。

(『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』より引用)

 

亀に加えて、両さんまで! きっと昭和の下町を感じるような境内なのだろうな〜とTwitterを調べていたら、なぜかケーキの投稿が……WHY? なんと境内にカフェスペース『ラ・ローズ・ジャポネ』というお店があって、そこで販売されているケーキだったのです。

 


勝負とスポーツの神様ということだったので、落ち着いたらお参りしに行きたいと思います。近所の方はケーキと合わせてお参りしてみてくださいね。

 

 

あれ? これって、三越のライオンじゃないの? 東京都墨田区の三囲神社

都内の人なら、このライオンを見れば「三越じゃん!」と言ってしまうはず。墨田区にある「三囲(みめぐり)神社」には、パクりではなく、あの! 三越のライオンが鎮座しているのです。

 

また、参列者の多くが興味深げに眺めていくのが、平成二一年に三越百貨店が奉納した旧三越池袋店のライオン像。三井家は江戸進出時に、「三囲」という文字の中に「三井」が入り、しかも「井」が□で囲われていることから、三井家の守神として崇敬した縁による。

(『東京周辺神社仏閣どうぶつ案内』より引用)

 

台座にもしっかり「三越」の文字が! また三囲神社の近くには大きな牛がいる牛嶋神社もあったりとお散歩コースにできる人がいたら、動物園気分で楽しめそうですね。

 

本書とはちょっとズレますが、Twitterで3月ごろから「#コロナばっかりで気が滅入るから好きな狛犬共有しようぜ」というハッシュタグが誕生していました。

 

これを眺めているだけでも「次はどこに出かけようかな」とか「あら近所にこんなどうぶつさんがいたの?」と楽しめるので、併せてこちらのタグでも寺社にいるどうぶつさん達を探してみてくださいね。

 

 

【書籍紹介】

 

東京周辺神社仏閣どうぶつ案内

著者:川野明正
発行:メイツ出版

神社やお寺の境内に鎮座する威厳に満ちた姿、あいくるしい姿には歴史や御利益にまつわる物語がつまっている。お気に入りの像が見つかる神社&お寺50。

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