本・書籍
2020/7/3 21:45

子どもだってアンガーマネジメントをする時代!? コロナ禍によるイライラにおすすめの絵本

今回のコロナによる自粛生活で、さまざまな気づきを得た! 子どもとこんなに長い時間一緒に過ごすことなんてこの先ないだろうし、すごく良い体験ができた!

 

……そんな振り返りをよく耳にするが、正直信じられない。

 

山のような小学生組の課題をこなすためマンツーマンで先生役を担い、遊びたい一心の幼児の相手をし、家事はいつもの倍以上の量。当然、仕事はまったく進まず、深夜や早朝に眠い目をこすりながらなんとかこなす。

 

子どもたちのことは大好きだし、かけがえのない存在だが、それでも、私にとって3人の子どもたちと24時間共に過ごしたこの数か月は、控えめに言って結構な地獄だった。

 

 

幼い心に積み重なったストレス

そんな状態は私だけではなかったようで、子どもたちのメンタルも荒れに荒れた。ようやく日常生活が戻りつつある現在も、いまだ不安定だ。すぐにイライラしたり、泣きわめいたり、コロナ前では見られなかった様子ばかりである。もちろん、すべてをコロナのせいにするつもりはないけれど。

 

どうにかして、家族みんなの心の平静を取り戻したい。自分の機嫌は自分でとっていけるようになってほしい。

 

すがるように手に入れたのが、一冊の絵本である。『おこりたくなったらやってみて!』(オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ・著、垣内 磯子・翻訳/主婦の友社・刊)。フランス発、いわゆるアンガーマネジメントの絵本だ。

 

アンガーマネジメントとは、怒りの感情を自分自身でコントロールすること。よく、イラッとしたら6秒数えるといいなどと言われているが、これがなかなか難しい。

 

そんな難しいメンタルコントロールを子どもに? そんなことできるのだろうか。物は試しと、子どもたちを集めて読み聞かせをしてみた。

 

 

怒りの雲を吐き出せ!

絵本の主人公は、小さなユニコーンの子ども・ガストン。魔法のたてがみを持っていて、そのときの気分で色が変わる。なにもかもうまくいってるときは、虹色。幸せなときは黄色、怖いときは緑、悲しいときは青といった具合。

 

そして、怒っているときは、赤色になるのだ。

 

ある日のガストン、すごーく腹が立っていて、たてがみは真っ赤。頭の中には大きなかみなり雲! 最悪な気分!

 

さあ、どうする? と、ここで呼吸法が登場する。

 

1.目を閉じて、頭の中の大きなかみなり雲のことを考えながら、息を思い切り吸い込む

2.息を止めて、かみなり雲の中に怒りをぎゅっと閉じ込める

3.肩と手の力を抜いて、大きな怒りのかみなり雲を口から吐き出す!

 

この動作を3回繰り返すと、頭の中の雲を追い出せる、つまり怒りをコントロールできるというわけだ。

 

 

9歳7歳4歳にはたして効果はあるのか? いざ実践!

では、ここで我が家の子どもたちの反応をご紹介したい。

 

一番効果があると感じたのは、9歳の長男。彼は最近、自由奔放でわがまま放題の妹2人に振り回され、相当不満が溜まっている。怒りで拳がワナワナと震えていることも多い。

 

そこで、彼がイラッとした場面を発見したら、すかさず「怒りの雲を吐き出して!」と声をかけるようにしてみた。すると、思い切り息を吸い込んで、ふうぅぅぅーっと吐き出している。いい感じだ。

 

ただし、これは息子が私以外の対象に怒りを感じている場合だからうまくいっているのかもしれない。もしも私自身にイライラしているとき、怒りの張本人から「雲を吐き出せ!」などと言われたら、さらにイライラを増長させてしまうかもしれないが。このあたりはもう少し検証が必要かも。

 

4歳の末っ子は、ガストンのイラストに大変興味を持った様子。「○○ちゃんは、青色が好きー」などとお気に入りのガストンを探してはニコニコ。何度も読んでほしいと持ってくる。

 

そして、定期的に起きる癇癪のとき……ギャーッとグズりが最高潮のときは、もう何を言っても駄目だ。ただ、まだ序盤で聞く耳を持っていそうなときであれば、「雲を吐き出して!」と声をかけると、4歳ながらも「ガストン。赤いたてがみ」と意識しているように見受けられる。

 

ちなみに7歳の長女は基本的にすぐ寝てしまうので、残念ながらゆっくり読み聞かせができていない。けれども、彼女が荒れに荒れた後、少し落ち着いてから話を聞くと、「自分でもどうして泣いてるのかわかんない」と言うのだ。

 

もちろん、怒りやグズりに着火するきっかけはあるはずだが、その後は自分でもわからないまま感情がエスカレートしている様子。であるならば、ガストンの呼吸法をうまく取り入れることで、自分で自分の気持ちをコントロールできるきっかけになるかもしれない。

 

 

子育てがラクになるかもしれない

自分が今どんな感情なのか客観的に捉えること。負の感情を手放して、気持ちをポジティブに切り替えること。自分の機嫌は、自分で作ること。

 

これらは皆、人生を生きやすくするカギである。子どものころから身につけられれば、この先きっといろんなシーンで役立つだろう。そして親も、子どもの機嫌をとるためにいろいろな作戦を立てたり、自らの気持ちをすり減らす必要はなくなる。なんて素晴らしいことだろう! 悩める子育て中パパママの救世主になるかもしれない。

 

なお、ガストンのシリーズには、『かなしくなったらやってみて!』と『こわくなったらやってみて!』がある。こちらも子どもたち、かなり興味を示しているので、揃えるつもりだ。私も一緒に、感情のコントロールができるように訓練しよう。

 

【書籍紹介】

おこりたくなったらやってみて!

著者:オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ
発行:主婦の友社

“はらがたつ!”→“呼吸法で気分をととのえる”→“にっこり”自分のきげんを自分でとれる子に育てる絵本。

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