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2021/1/11 6:15

知っておいて損なしの現代版お作法が学べる一冊「『育ちがいい人』だけが知っていること」

あれは私がまだ実家に住んでいたときのこと。3歳下の弟の彼女が、初めて我が家に遊びに来た。玄関先で挨拶をし、いざ家の中へ……というとき、当時学生だった私の目が点になった。靴を揃えずに、そのまま入ってきたのだ。

 

嘘でしょ? 私の横には、母親が立っていたというのに。彼氏の親に初めて会って、家にお邪魔するとき、靴も揃えられないって正気? とまるで小姑のごとく面食らってしまった。

 

別に私自身マナーが完璧なわけではないが、それにしたってお里が知れるというか……最低限のマナーを知らないと恥をかくのだと、痛感した次第だ。

正しい靴の脱ぎ方、知ってる?

いやいや、靴くらい揃えるでしょ! というあなた。もしかして、くるりと後ろを向き、靴を履いたまま揃えて、そのまま家に上がっていないだろうか?

 

正式なマナーは、家の中を向いたまま靴を脱ぎ、玄関に上がってから体の向きを変えて靴を180度回して揃える。この一連の動作を落ち着いて、よどみなくできると良い。

 

いまベストセラーとして話題の一冊『「育ちがいい人」だけが知っていること』(諏内えみ・著/ダイヤモンド社・刊)には、このような「できれば知っておきたい振る舞いやお作法」が250点も詰まっている。

 

育ちがよい人への道①「本物を普段使いにする」

特別なお客様がいらっしゃったときのために、来客用の食器やグラスを用意している人は少なくないはず。事実、筆者の諏内さんも来客用と普段遣い、食器をわけていた時期があったそうだ。けれど、

 

素敵なお皿は飾るだけ、しまうだけではなく、使うことで価値も増し、心を豊かにしてくれると考えるようになりました。今では、お気に入りのお皿やカトラリーを、日々使用することにしています。

(『「育ちがいい人」だけが知っていること』より引用)

 

とは筆者の諏内さん。すると、器や食べ物への感謝の気持ちや味覚の感性が高まって、より幸せに食事ができるようになったそうだ。

 

じつは我が家も、少し前までは結婚式のお祝いでいただいたブランドの器やグラスを、来客用にと食器棚の奥底にしまい込んでいた。けれども、あるときふと「使ってこそ、価値があるのでは?  贈ってくれた人も、がんがん使ってほしいはずだよね……」と思ったのだ。それ以来、ワインはバカラのグラスで。コーヒーは一点物の陶器マグカップで飲む。単純だが、毎回気分が良い。もちろん、使用後はしっかり磨き上げ、来客時にも同じグラスで飲み物をお出ししている。

 

とっておきの出番は少しでも増やしたほうが、自分の中のハッピーさが格段に違うのでおすすめだ。

 

育ちがよい人への道②「レストランでは手はテーブルの上に」

まったく知らなかったのだが、ヨーロッパでは「席についたらテーブルの上に手を置く」のが一般的らしい。なんでも、武器を持っていない、丸腰であるという証の行動なのだそう。

 

諏内さんいわく、「手をお行儀よくひざの上に置いたままでは会話も弾んで見えないので、テーブルの上に両手を出して軽く組むと、エレガントで◎」とのこと。確かに、見た目にも良さそうだ。次にレストランに行く機会があれば、試してみたい。

 

育ちがよい人への道③「挨拶はいったん立ち止まって」

挨拶ひとつで、その人の為人が伝わる。無言ですれ違うのは論外だが、ついやってしまいがちなのが「相手の目を見ない、または流れ作業のように挨拶をする」こと。挨拶はきっちり動作を止めて、体を相手に向けお辞儀をすると、かなり好印象だ。

 

諏内さんいわく、動作を止めて相手に挨拶をする=目の前の人を大切にしているという気持ちが伝わるからなのだそう。どんなに急いでいても、挨拶のときはいったん立ち止まって、しっかり相手と向き合おう。

 

マナーや作法の正解はひとつではない

『「育ちがいい人」だけが知っていること』を読み終えて、正直それなりの年齢で社会経験がある大人であれば、だいたいは知っている知識だろうというのが本音だ。無論、知っていても実践できていないものも多々あったが。なかには「あれ、私は別の方法を親から教わったな」というものもあった。

 

そうなのだ。マナーや常識、作法というものは、何通りも説があったり、時代とともに変化したりするものなのだ。諏内さんはこう述べる。

 

マナー、エチケット、作法、お行儀、ルールには明確な境界線が存在するわけではありません。(中略)そう。私たちの日常は、この微妙で曖昧なことだらけです。

そして、「育ちの良さ」が醸し出されるときの多くが、この微妙で曖昧な場面においてなのです。

(『「育ちがいい人」だけが知っていること』より一部抜粋)

 

なお、本書でいう「育ちの良さ」とは、なにもお金持ちの家に生まれるとか、そういったことではない。知ることさえできれば、誰でも身に着けられる所作であり言葉遣いであり、一度身に付けたら一生失うことのない財産である。

 

まずは、基本的なマナーを知ること。そして、それらを素直に実践すること。あなたもぜひ、一生モノの「育ちの良さ」を手に入れてみては。

 

【書籍紹介】

「育ちがいい人」だけが知っていること

著者:諏内えみ
発行:ダイヤモンド社

正しい靴の脱ぎ方ができていますか?「どちらでもいい」は間違った気遣い。「お金を返して」の品のいい切り出し方。必ず「お」をつけたい4つの言葉とは? 相手の詮索を上品にかわす方法。ほめられたときは、何と言うのが正解? エレベーターで「育ちがいい」か、そうでないかが分かってしまう。ハプニング時、できる女性は「大丈夫!?」ではなく「大丈夫よ」…テレビで話題のマナー講師が伝授。良家で必ず教えられるふるまいの正解250。

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