本・書籍
2021/5/20 6:30

Twitterで寄せられたお悩みをスパパ〜ンと解決! カマたくの爽快語録が炸裂『お前のために生きてないから大丈夫です』

ここ数年タイムラインによく現れていた「カマたく」さん。

 

最初は「なんだこのタンクトップの人」とスルーしちゃっていたのですが、ドアップでたまに変顔も取り入れながら語っている動画を見たら「言ってること超真っ当なんですけど!」とすっかり虜に(笑)。Twitterにアップされているのは1〜2分ほどの短い動画なのですが、気がつくといつも最後まで見てしまう! そして、彼の言葉がもっと欲しくて動画をさかのぼっていたら、いつのまにか夜中! みたいなこともありました。

 

今回はTwitterのフォロワーも126万人と、大人気のカマたくさんの新刊『お前のために生きてないから大丈夫です』(カマたく・著/KADOKAWA・刊)をご紹介します。

 

すごい、本のタイトル……ですよね(笑)

歌舞伎町のゲイバーで働くカマたくさん。Twitterでは以下のようなお悩みや世の中のあるあるに対して、爽快にぶった切ってくれています。

 

 

『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』(KADOKAWA)というエッセイも執筆されているのですが、本書はTwitterで寄せられたお悩みをズバズバと答えていく一冊になっています。

 

『お前のために生きてないから大丈夫です』というタイトルに驚くかもしれませんが、いろんな人のお悩みと、それを解決していくカマたくさんの言葉を読み終えると「うん、本当にその通りだよな」と思えてしまうから不思議です。

 

恋愛のこと、仕事のこと、人間関係など老若男女幅広い悩みが寄せられていました。ちなみに「はじめに」でカマたくさんは、以下のように語っています。

 

しかもひどいのがこのタイトル。『お前のためにいきていないから大丈夫です』
すごいわよね、こんな本見たことない。とんでもない自己完結。
前作の『頑張らなくても意外と死なないからざっくり生きてこ』のほうがまだメッセージ性があったわよ。 

だけどね、本当にこれに尽きる。お前のために生きてないから大丈夫。
何を言われても、どう思われても私は私、お前はお前であんたはあんた。
それ以上でもそれ以下でもないから、悩む必要はないのよ。 

……あれ、まだ2ページ目とかなのに、この本もう終わりそう。
これ誰が読むの? 大丈夫?

(『お前のために生きてないから大丈夫です』より引用)

 

大丈夫! 私が読みました(笑)。一体どんなお悩みが掲載されているのでしょうか? 少しだけご紹介します。

 

「自己肯定感」を高めるには?

この本では50のお悩みと、カマたくさんのコラムが掲載されているのですが、「恋愛のそうだん」「仕事のそうだん」「人間関係のそうだん」「家族と将来のそうだん」「自分自身のそうだん」の5章にわかれて載っています。

 

『7年付き合った彼と別れました』『医療従事者です』『義姉からマウント取られてます』『生きづらいです』などなど、現代を生きる中で「悩みますよね〜」と思う相談が幅広い年代から寄せられています。

 

その中で、『どうしたら自分を肯定してあげられますか?』と28歳の女性からのお悩みに対して、カマたくさんは以下のように答えます。

 

自己肯定感があろうがなかろうが、このまま生きるしかないんだから。強いて言うなら、自己肯定感なんていう概念にとらわれていない人=自然と自己を肯定できてる人なんじゃないかしら。自信があるから何? ないから何? 気にすることってなんのメリットもないわよ。無駄。本当に無駄よ!

もっと感覚的に生きてもいいんじゃない? 頭でっかちになりすぎなのよ、みんな。「自分は自分でいいんだ」って……ダメって言われたらどうするの? どうしようもなくない!? 気にしてもどうにもならないことは気にする時間が無駄なので悩む必要ない。もう、何回言ったらわかるのよ〜〜〜。

(『お前のために生きてないから大丈夫です』より引用)

 

本当その通り!この言葉自体がなければ、「ある」とか「ない」とか悩むこともなかったとも書いてあり、最近はそんな言葉のせいで、比べたり悩む機会が増えてきたよなと感じました。

 

毎日がつまらない……

また40歳男性からは、『彼女もいないし、毎日がつまらない、仕事もやめたい。どうやったら幸せになれますか?』という相談もありました。

 

「何か」があれば、「どう」すれば幸せになれる、とか、答えがあると思っている時点で一生幸せになれないわよ。あんたと同じような年齢の会社員で独身でも、愉快に生きてる人は私の周りにもたくさんいるわ。家族が欲しいか聞くと「ほしいよー!!」とは言ってるけど、こんなお先真っ暗絶望みたいなテンションじゃなくてむしろ楽しそう。みんな、そういう人と結婚したいんじゃない?

(『お前のために生きてないから大丈夫です』より引用)

 

痺れる……! ついつい悩みだすと、ネガティブに「自分だけどうして?」とか「なんで自分は」と思ってしまいますが、それって実は自分で自分の首を絞めているだけだったりするんですよね。また、「幸せ」に答えはない! ってことにも改めて気づけて、なんだか自分の相談に乗ってもらったような気持ちになりました。

 

『お前のために生きてないから大丈夫です』は、目次通りに読んでもいいですし、自分に近いお悩みから読むのもOKです。「はじめに」から「おわりに」まで、心を満たしてくれる言葉がいっぱいで、いろんな悩みを抱えている人にとっては処方箋のような一冊になるだろうと感じました。

 

また、読むタイミングによってもカマたくさんの言葉の何が響くかは変わってくると思います。その時、刺さった言葉に付箋をつけながら、半年に一回くらい読み返していくと「今の自分の悩み」とも向き合えると思います。

 

何かに悩んでるならまずこれ読んで! そうおすすめしたくなる一冊でした。

 

 

【書籍紹介】

お前のために生きてないから大丈夫です

著者:カマたく
発行:KADOKAWA

歌舞伎町イチ、癖がすごいゲイバー店員・カマたくによる書籍第二弾。恋愛、人間関係、仕事、家族、人生。生きていく上で直面するあらゆるお悩み相談へのアンサー本のはずが……「私、みんなの悩み全然わかってあげられないんだけど! なんでみんな飽きもせずちまちま考えてんのよ」と、頭を抱えるところからスタート! カマたくに悩みがないのはなぜ? 「幸せになりたい」と思うこと、それが不幸の始まり? 今までの凝り固まった考え方、漠然とした不安、答えの出ないすべての問いに対する、まったく新しい「脱出法」がここに。

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