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2017/1/2 16:00

○○を足すだけで「たまごサンド」がしっとり美味しくなる! シンプルで奥が深いサンドイッチの鉄則

2015年に訪れた空前のサンドイッチブーム。2016年、その勢いはパワーを増し、サンドイッチ専門店も続々オープンしました。サンドイッチのルール。それは、“パンに具を挟む”ということのみ! しかしながら、「同じように、具材を挟んでもお店のような味にならないのだろう」と思うことがあります。

 

サンドイッチは、至極シンプル。それゆえ、ちょっとしたプロのワザで味に大きな差が出るのです。逆にいえば、そのワザを踏まえれば、サンドイッチは格段に美味しさがアップします。

44263280 - sandwich with egg salad, bacon, green onion and lettuce

 

美味しいサンドイッチをつくるコツ

そこで、『EVERYDAY SANDWICHES』(星谷菜々・著/主婦の友社・刊)から、サンドイッチを美味しく仕上げるコツを、いくつかピックアップしてみます。

●パンを焼くか生かは、具材によって選択
パンを焼くか、生のまま使うかは基本は、お好みでOK。ですが、強い味やボリュームある具材のときは、パンは焼いたほうがバランスよくまとまるケースが多いようです。

 

●葉野菜は氷水につけ、パリッとさせる
レタスやキャベツ、サラダ菜などは10分ほどつけることで、パリッとした新鮮さを取り戻すことができます。その後、水をしっかりきることも重要!

 

●野菜は余分な水分をきっちりきる
水分は、サンドイッチの大敵! 葉野菜はもちろんのこと、きゅうり、玉ねぎ、トマトなどの野菜はキッチンペーパーで余分な水気を抑えることが大切。

 

●油分を薄く塗って、膜を作り水気を防ぐ
バターやマヨネーズをパンに塗って、油分の膜をつくることで、野菜などの食材の水分がパンに染み込むことを防止できます。

 

●パンを切るときは、包丁を立てる!
片手でパンを軽く押さえながら包丁をなるべく立てて、パンに刃が直接あたらないようにして切ることもポイント。こうすることで、層をつぶさず切れるそう。 さらに、包丁を熱湯にくぐらせてから切ると、具材が包丁につきにくくさらに◎。

 

「たまごサンド」は、牛乳を加えるとランクアップ

「サンドイッチの好きな具材は?」と聞かれたら、「たまご」をあげる人も多いのではないでしょうか。そんな、王道中の王道サンドイッチ「たまごサンド」が、もっと美味しくなるコツもご紹介します。そのコツは、牛乳を加えるとこと! マヨネーズの量が少なめでも卵が少量でもたまごがパサパサにならず、しっとりまとまるそうです。

 

作りかたは、たまご(2個)を10分程度ゆで、殻をむいたら泡だて器でしっかりつぶします。そこに、マヨネーズ(大さじ2)、牛乳(小さじ2)を加え、塩こしょうで味をととのえて、パンで挟めばOK!

ホットサンドは、フライパンでもこんがり美味しく!

寒い季節には、あったかホットサンドも食べたくなりますね。そんなホットサンドは専用のホットサンドメーカーがなくても、フライパンで簡単につくれるのです。

 

例えば、<アスパラガスといんげんのホットサンド>のつくり方は、まず、8~10枚切りの食パンにチーズをちらします。かためにゆでたあと、根元を落とし半分に切ったアスパラガスといんげんをパンの上に並べ、その上にさらにチーズを重ねて。そして、フライパンにオリーブオイルを熱したら、具を挟んだパンを並べます。上にバットなどの重しをのせて、弱めの中火で3分焼き、焼き色がついたら裏返しに。さらに2~3分焼けば完成!

 

ポイントは、フライパンで焼くときに、バットなどをパンの上にのせ重石代わりにすること。ほどよい圧がかかることで、美しい焼き色になり、具もまとまります!

 

カットしたパンの耳でつくる、手軽なおやつ

サンドイッチを作るときにカットした食パンの耳を捨ててしまうのはもったいないですね。そこで、手軽にできるアレンジ法をピックアップしてみましょう。

 

<粉チーズ&こしょう味のノンオイルスナック>
パンの耳50gを1㎝に幅に切り、粉チーズ大さじ2、黒こしょうを少々混ぜ、クッキングシートにのせたら、電子レンジで1分半加熱。全体を混ぜさらに30秒加熱して冷ませば、カリカリスナックに!

 

<トースターでカリッと焼いた、スティックラスク>
切り落としたパンの耳は、オーブントースターでカリッと焼けば、スティックラスクに。そのままでも美味しいですが、半熟卵をつけて食べるのもおすすめです。

 

『EVERYDAY SANDWICHES』の著者、星谷菜々さんがサンドイッチを作るときにいつも心がけていることは、「気負わない」「作りやすいシンプルなレシピであること」。そして、「いつ」「どこで」「だれと」食べるかを考えることなんだとか。

 

作っても食べても楽しい気持ちになれるサンドイッチ。王道もよし、アレンジしてもよし。楽しく、美味しいサンドイッチワールドにハマってみませんか?

 

(文・カキヌマヨウコ)

 

【参考文献】

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EVERYDAY SANDWICHES

著者:星谷菜々

出版社:主婦の友社

 

本誌人気企画・mina食堂「サンドイッチ」シリーズが書籍化。食べるタイミングに合わせて食パン、バゲット、イングリッシュマフィンなど、なじみ深い&スーパーでも売ってるお手軽パンを使ったレシピをボリューミーに100種類紹介。【内容】■Part1「タマゴ、ハム、ツナ基本のサンド」■Part2「モーニング&ブランチサンド」■Part3「お弁当サンド」■Part4「おもたせ&おもてなしサンド」■Part5「すぐに食べたいホットサンド」■Part6「世界を旅するサンド」■Part7「デザートサンド」

 

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