連載「クレカ“錬金”道場」
アベノミクスで株価は上がれど、一般庶民の懷具合はまだまだ寒いまま。そんななか、頼りにしたいのがクレジットカードのポイント還元です。今回は、ケータイやスマホ料金がより有利になるカードをビシッと伝授!
道場主、岩田昭男と今回の悩める子羊、プロフィール
道場主、岩田昭男
20年以上カードの取材・研究に携わっている、クレジットカード界のオピニオンリーダー。「最強クレジットカードFile」(648円+税/学研パブリッシング)など、多数の書籍を執筆・監修しています。
悩める子羊、翔丘 望(しょうきゅう のぞむ)
機械メーカーの契約社員である翔丘は勤続5年だが、昇給は微々たるもの。クレジットカードは持っているが、あまり使っていない。スマホ代が毎月1万円前後になるので、お得になるカードを探している。一方で、カード払いで無駄遣いしてしまうのを恐れるチキンハート。
岩田 ぬし、スマホユーザーに有利なクレジットカードを探しておるそうじゃの。
翔丘 はい。給料も上がらないなかで将来を考えると不安で……。カードのポイントを貯めるのも重要かなと思い始めてて。
岩田 なるほどな。それはよい心掛けじゃが、カードはあまり使っとらんようではないか。
翔丘 カードに慣れるとなんだかムダ遣いしそうで。
岩田 ということは、スマホ料金もカード払いしとらんのか?
翔丘 は? まあ銀行口座から引き落としにしてますね。
岩田 わかっとらんのう。最近、各キャリアから通話料の支払いに対応したカードが出揃ってきた。それで払うのが最も得なんじゃ。例えば、今年3月に運用開始したソフトバンクカードは電子マネー機能を持ったプリペイド式で、チャージ方法がいろいろ選べる。貯まったTポイントもチャージして使えてお得じゃぞ。
翔丘 へえ、ソフトバンクカードはTポイントが貯まるんですか。
岩田 さよう。そしてその最大の魅力は、チャージ方法をおまかせチャージに設定すれば、Tポイント付与率が100円ごと1Pと2倍になること。おまかせチャージした分は後日口座引き落としになるが、これは実質クレジットカードの後払い方式と同じ。つまりこのカードは、プリペイド機能とクレジット機能を兼ね備えたハイブリッドカードともいえるんじゃ。
翔丘 なるほど。後半の話は難しそうですが、1.5%還元は響きました。いまスマホはauだけど、ソフトバンクに乗り換えるかな?
岩田 auユーザーならau WALLETクレジットカードという選択もあるぞ。
翔丘 au WALLETカードはCMで見たことあります。
岩田 そのクレジット版じゃよ。このカードはWALLETポイントの付与率が1%で、au WALLETカードの倍。通話料の支払いで貯まるポイント(1%)とカード払いポイント(1%)の二重取りも可能じゃ。ポイントは機種変更や修理などのほか通話料の支払いにも使え、請求額の支払いにも充てられるぞ。専用アプリで買い物履歴を確認できるのも便利じゃ。
翔丘 それならカードの使いすぎが防げていいですね。ポイント還元率ならソフトバンクカードだけど、どっちにするか迷うなぁ。
岩田 ちなみにドコモユーザーならDCMX GOLDが魅力的じゃ。ドコモ料金支払いでの還元率が10%のほか、DCMX ポイントUPモール経由の買い物でも最大10.5%ポイント還元。年会費は1万800円じゃが、利用料が月9000円以上ならペイできる。空港ラウンジ無料など、ゴールドらしいサービスも付いとるぞ。
翔丘 はあ、ゴールドですか。俺には夢のまた夢です。
岩田 ネバー・ギブ・アップ! その夢を現実にするよう仕事に励め。「目指せゴールド」じゃ!
翔丘 こんな俺を激励してくれるなんて、師範、泣けるっすよ!!
今回のまとめ!
一、高還元率を求めるならソフトバンクカードで「おまかせチャージ」が最適!
一、還元率を求めつつムダ遣いも防ぐならau WALLETクレジットカード!
一、スマホ利用料が高い人の審査は厳しいが、DCMX GOLDを狙うのもアリ!
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