いま「メタバース」として認識されているサービスには、具体的にどんなものがあり、どんなトレンドがあるのか。今回はビジネス分野におけるメタバースについて、概要と傾向をチェックしていきたい。
※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。
《ビジネス分野》
「メタバース」の一側面を構築する要素として、VR空間で会議などを行うためのコラボレーションツールも重要だ。同ジャンルではメタ社が先行する一方で、マイクロソフトも本格参入を宣言しており、目が離せない市場と言える。
没入型の会議室に集まって会議を行える時代になった
ビジネス向けのVRコラボレーションツールはまさに群雄割拠の状態で、各ストアで様々なサービスが展開されている。なかでも、プラットフォーマー自体が提供するサービスとして、メタ社の「Horizon Workrooms」や、HTCの「VIVE Sync」などは代表的な存在だ。また、マイクロソフトもMRフレームワークである「Mesh」を用いて「Teams」を拡張したツールを発表しており、2022年前半にプレビューとして提供予定である。
こうしたツールを使えば、遠隔地にいる複数人が同じ空間に集まって、臨場感のあるコミュニケーションを取ることが可能。ウェブ会議ツールに次ぐ新しい形の会議室として、注目度は高まっている。
オンライン会議では足りない“多彩な”やり取りが可能
【その1】Meta「Horizon Workrooms」
Quest 2があれば入れる無料のVR会議室
2020年8月発表のVRコラボレーションツール。VRヘッドセット「Meta Quest 2」を使って無料で利用でき、バーチャルな会議室でコミュニケーションが行える。先駆的に提供されたツールだが、現在提供されているのは、まだベータ版だ。
【その2】マイクロソフト「Mesh for Microsoft Teams」
Teamsのビデオ会議にアバターで出席することも
2021年11月に発表されたツールで、同社のコミュニケーションプラットフォームである「Teams」を基盤としつつ、3Dアバターを介したコラボレーションができるようにしたもの。2022年前半にプレビュー版が提供開始予定だ。
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