ビジネス
2022/4/17 19:30

没入型のVR会議室も……ビジネス×メタバースの“いま”を探る!

いま「メタバース」として認識されているサービスには、具体的にどんなものがあり、どんなトレンドがあるのか。今回はビジネス分野におけるメタバースについて、概要と傾向をチェックしていきたい。

※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

《ビジネス分野》

「メタバース」の一側面を構築する要素として、VR空間で会議などを行うためのコラボレーションツールも重要だ。同ジャンルではメタ社が先行する一方で、マイクロソフトも本格参入を宣言しており、目が離せない市場と言える。

 

没入型の会議室に集まって会議を行える時代になった

ビジネス向けのVRコラボレーションツールはまさに群雄割拠の状態で、各ストアで様々なサービスが展開されている。なかでも、プラットフォーマー自体が提供するサービスとして、メタ社の「Horizon Workrooms」や、HTCの「VIVE Sync」などは代表的な存在だ。また、マイクロソフトもMRフレームワークである「Mesh」を用いて「Teams」を拡張したツールを発表しており、2022年前半にプレビューとして提供予定である。

 

こうしたツールを使えば、遠隔地にいる複数人が同じ空間に集まって、臨場感のあるコミュニケーションを取ることが可能。ウェブ会議ツールに次ぐ新しい形の会議室として、注目度は高まっている。

 

オンライン会議では足りない“多彩な”やり取りが可能

 

【その1】Meta「Horizon Workrooms」

Quest 2があれば入れる無料のVR会議室

2020年8月発表のVRコラボレーションツール。VRヘッドセット「Meta Quest 2」を使って無料で利用でき、バーチャルな会議室でコミュニケーションが行える。先駆的に提供されたツールだが、現在提供されているのは、まだベータ版だ。

 

↑一部のノートPCや周辺機器をVR空間に持ち込んで作業できる。PC画面のモニター投影や、ホワイトボードへの書き込みなどにも対応

 

【その2】マイクロソフト「Mesh for Microsoft Teams」

Teamsのビデオ会議にアバターで出席することも

2021年11月に発表されたツールで、同社のコミュニケーションプラットフォームである「Teams」を基盤としつつ、3Dアバターを介したコラボレーションができるようにしたもの。2022年前半にプレビュー版が提供開始予定だ。

 

↑会議や交流が行える3D空間が提供されるほか、ビデオ会議にアバターで参加するといった機能も搭載される予定だ

 

私が解説します!

デジタルライター

井上 晃さん

メタバースは2017年ごろからゆるく追う。Questでは卓球とお絵描きが好き。21年末の忘年会はclusterで実施した。