アイ・オー・データ機器は、新ブランド「PLANT」(プラント)を発表しました。PLANTという名称は、最新技術のトレンドや新たな利用シーンの提案をし、それらを根付かせていきたいという思いから名付けられたもの。新ブランドの第一弾製品として、無線LANルーターも発表されました。
従来の「I・O DATA」ブランドはこれまで通り幅広い層に向けて提案しつつ、新ブランドを最先端のイノベーターに向けて発信していきます。また、品質においても、国内ブランドならではの信頼性を保証しています。
近年、モバイルデータ通信の高速化や大容量化によって、家庭でのネット回線の導入が減りつつあり、国内の無線LANルーターの販売状況はほぼ横ばいとなっています。そんななか、無線LANルーターを新ブランドの最初の製品に選んだことは、ある意味挑戦的ともいえます。個人的には、家で仕事をすることが多い身なので、まだまだ固定回線を活用することが多く、より高速で安定して動作する無線LANルーターが出てくれることは大歓迎です。
フラッグシップモデルの「WNPR2600G」は、現在主流の無線LANルーターのアンテナ数が2×2なのに対して、倍の4×4を採用(最上位モデルのみ)しているほか、複数の端末を接続しても速度低下が起きにくいMU-MIMO(マルチユーザーMIMO)にも対応しています。どちらもまだまだ普及モデルには入っていない先進の機能なので、これからの新しいスタンダードを提案するPLANTの理念を最も体現しているモデルといえます。
ほかにも2×2ながらMU-MIMOに対応した「WNPR1167F」や、SU-MIMO(シングルユーザーMIMO)ながら3×3を搭載した「WNPR1750G」もリリース。無線LANルーターは、全3モデルのラインナップとなります。それ以外にも、MU-MIMO対応の無線LAN子機などの発売も予定しています。
Wi-Fi環境を可視化するアプリ「Wi-Fiミレル」も登場
新商品の発表とともに、家庭内のWi-Fi環境がひと目でわかるアプリ「Wi-Fiミレル」も発表されました。接続しているWi-Fiの強さや混雑状況、電波強度を計測し、家の中でどの場所が電波が強いか確認できるヒートマップの作成ができます。このアプリは同社の製品以外のものを使っていても利用できるので、家や職場のWi-Fi環境を改善したいと考えている人はダウンロードすることをオススメします。
新ブランドでは、今後も無線LANルーターに限らずさまざまなカテゴリーの商品を開発していくとのことなので、どんな尖った製品が出てくるのか大いに期待したいところです。