2023年は、政府主体で推し進める「貯蓄から投資へ」の流れが加速するなか、個人レベルでも投資や運用戦略への関心の高まりが見られた。スマホで資産運用を一元化できるサービスや、コツコツとおトクを積み重ねるポイ活も盛況だ。本記事では、“お金を使い切る” ことで得る人生の豊かさを説く話題の一冊「DIE WITH ZERO」や、お得なポイ活におすすめの「ウエルシアメンバー WAON POINT カード」「メルカード」をプロがじっくりと解説する。
※こちらは「GetNavi」 2024年1月号に掲載された記事を再編集したものです
私たちが解説します
クレジットカードDB・編集長 大澤日出男さん
アイティーナビ代表取締役。国内最大級のカード掲載数を誇るウェブメディア「クレジットカードDB」で、最新キャッシュレス情報を発信中。
経済ジャーナリスト 頼藤太希さん
Money&You代表取締役、中央大学客員講師。「はじめてのNISA&iDeCo」(成美堂出版)など著書累計120万部超。YouTube「Money&You TV」でもお金の情報を発信中。
【DIE WITH ZERO】発売から3年目にして発行部数は右肩上がり
口コミなどでじわじわ話題になり、3月に13万部だったのが9月には23万部を突破。9月放送の日テレ系「カズレーザーと学ぶ。」で頼藤さんが本書を解説した翌日、Amazonの総合ランキング1位を達成した。
認知度:8/影響:7/革新性:7
“ゼロで死ね” のメッセージに共感が集まり重版出来!
ダイヤモンド社
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
2020年9月発売
「貯める」方法を教えるマネー系書籍とは異なり、「使い切る」ことで豊かに生きる大切さを説明。ヘッジファンドマネージャーでもある著者ビル・パーキンス氏が紹介する9つのルールが、資産形成戦略や人生設計の道標となる。
経験にお金を使いながら老後資金を考える
「老後の備えについて考えている人は多くとも、 “出口戦略” まで考えている人は少ないはず。経験にお金を使っていまを楽しみつつ、将来にも備えられるバランスが重要です」(頼藤さん)
【ウエルシア×WAON POINT】社会的なウエル活ブームのさらなる発展
「ウエルシアメンバーWAON POINTカード」の総会員数が500万人を突破(カードとアプリの合算)。電子マネーWAONの累計発行枚数9113万枚(2022年4月現在)と比較しても、着実な成功を示している。
認知度:10/影響:9/革新性:5
Tポイントと2重取りできザクザク貯まる
ウエルシア
ウエルシアメンバー WAON POINT カード/ウエルシアカード
2023年3月導入(カードの発行は4月から)
「ウエルシアメンバーWAON POINT カード」は、ウエルシアグループ店舗でTポイントとの2重取りが可能(WAON/Tポイントともに100円につき1ポイント還元)。「ウエルシアカード」のクレジット払いは、200円につき3ポイント貯まる。
ドラッグストア首位のウエルシアでポイ活!
「ウエルシアといえば“ウエル活”というほど、ポイ活で人気のドラッグストアです。Tポイントだけでなく、WAON POINTでもウエル活が可能になったことは大きな進歩です」(大澤さん)
【メルカード】メルカリアプリとのシナジーが利用者に好評
発行枚数は、提供開始から約11か月で200万枚に到達。利用者の3人に1人がメルカリの売上金を支払いに利用しており、半年前の倍以上に伸長したという調査結果が出ている(同社が11月に実施)。
認知度:7/影響:5/革新性:5
申し込みから清算管理までメルカリアプリで完結する
メルペイ
メルカード
2022年12月発行
メルカリのアプリで利用と管理が完結。利用限度額は、年齢や職業等の属性情報によらず、メルカリやメルペイの利用実績で決まる。メルカリで利用した際の還元率も利用実績によって最大4%までアップ。年会費無料、国際ブランドはJCB。
メルカリ利用者にとって魅力が満載で手軽
「永年無料でメルカリアプリから簡単に申し込みができる手軽さが発行を促進。メルカリで最大4%のポイント還元や、売上金を支払いに充てられる利点が人気の秘訣です」(大澤さん)