GetNavi5月号本誌では、ロケットニュース24編集部と共同で「写ルンですとデジカメ写真、プロは見破れるか?」という検証を行いました。両編集部が富士フイルムの「写ルンです」と、各社の「デジカメ写真」のどちらかで撮った写真を5枚ずつ用意し、プロカメラマンに当ててもらうという内容です。
富士フイルム
写ルンです
実売価格842円(シンプルエース/39枚撮り)
その結果は、プロカメラマン2名がGetNavi編集部が用意した5枚を全部外すという予想外の自体に! 取材現場はかなりの盛り上がりを見せたため、GetNavi webではパワーアップした記事を展開。プロが外した理由に触れながら、誌面では掲載しなかった写真もどっさり載せておりますので、みなさんにチャレンジしてください! 写真は、「写ルンです」と「デジカメ写真」の両方を用意していますが、まずはどちらかで撮ったものをみて挑戦!
①線路
②郵便ポスト
③たこの遊具
④商店街
⑤建築現場
いかがでしょうか? ちなみに、この5枚GetNaviでいつも撮影している茂呂幸正カメラマン、石上 彰カメラマンともに全部不正解でした。デジカメに少しカラーフィルター効果を入れたり、わざとブレが出るようにシャッター速度を遅らせたりしたところ、記憶のなかの「写ルンです」のイメージと重なったのが要因のようです。
では、次にほぼ同アングルで撮ったものを並べてみましょう。下が新しい写真になります。
①線路
②郵便ポスト
③たこの遊具
④商店街
いかがでしょうか? Exif情報を見れば一目瞭然ですが、そこはご容赦ください!「簡単! 画角見ればわかる」「この色はフィルムらしくない」「どっちも似てる…」と様々なご感想を持たれたかと思いますが、それでは答え合わせをしてみましょう。
①線路
↓こちらが「写ルンです」
↓こちらがデジカメです
デジカメのほうにフィルターをかけてパッと見の印象の強い感じに仕上げています。
②郵便ポスト
↓こちらが「写ルンです」
↓こちらがデジカメ
①の線路同様、フィルターをかけたのと、露出をアンダー目にしつつ、少しデジカメ本体を揺らしながら撮って、あえて解像感のなさを出しています。
③たこの遊具
↓こちらが「写ルンです」
↓こちらが「デジカメ」
徐々にそれぞれの傾向が分かってきましたでしょうか? 「写ルンです」はやや淡めの柔らかい印象に仕上がりつつ、デジカメのほうではアンダー目の色が濃い仕上がりで撮っています。
④商店街
↓こちらが「写ルンです」
↓こちらがデジカメ
この写真は、2枚並べると明らかに上のほうが「写ルンです」とわかるのですが、下だけ見せられると悩んでしまう人も。なお、デジカメで撮ったほうの色かぶり感にプロは騙されたそう。
⑤建築現場
↓こちらが「写ルンです」
↓こちらがデジカメ
こちらも「写ルンです」のほうは自然な柔らかい発色が特徴。デジカメ写真のほうはやや画角が広くなりすぎてしまった。
みなさんは何問正解できましたか? 本記事を担当した編集部・山田は「写ルンです」のバキバキすぎない適度な解像感と色の再現性の高さに素直に驚きました。これは、カラーフィルターなどの後処理では決して実現できない絶妙な塩梅。富士フイルムに聞くと、このバランスの良さが、いま特に若い女性の間で流行ろうとしているとのこと。「写ルンです」の人気の秘密と最新情報をまとめた記事も取材してきたのでご覧ください。
【デジタルの時代になぜ?】「写ルンです」が再ブームの兆しを見せているワケ
【おまけ】
ロケットニュース24編集部が撮った写真は以下の通り。K.ナガハシ記者がカラーフィルター類を使わずガチで似せてきているのでより一層難しい内容になっています!
⑥道路
⑦滑り台
⑧クマの人形
⑨ロケットニュース24佐藤記者
⑩オブジェ
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