某トレンド誌の「2010年ヒット商品ベスト30」で、「食べるラー油」が1位に輝いて早7年。その後、フード業界ではさまざまなブームが起こりましたが、調味料としてはなかなか食べるラー油ほどのブレイク品が出ていません。しかし、あの隆盛の再来を予感させる話題作が、ついに2月13日に発売されました。それが「キッコーマン サクサクしょうゆ」(以下:サクサクしょうゆ)です。今回は担当者へのインタビューや実食レシピなどで、深掘りレポートしていきます!
瓶入りではなくスタンディングパウチを採用!
まず注目したいのは、製造元がしょうゆのリーディングカンパニー・キッコーマンということ。世界的に活躍する同社が、“食べるしょうゆ”とうたっているのも大きなポイントといえます。
パッケージは瓶ではなく、保存に便利なチャック付きパウチなのも秀逸。しかもスタンディングタイプなので、冷蔵庫での保存の際に場所をとりません。また、簡単に捨てることもできます。
そして、気になる中身もチェック。オイルをベースにフリーズドライ加工したしょうゆフレーク、フライドガーリック、フライドオニオン、ゴマなどの具材で作られています。
そしてそのままひと口パクリ。具がたっぷりで、サクサクした食感が印象的です。味はしょうゆの凝縮した旨みと、カリカリの揚げニンニクや玉ネギなどの香ばしさがマッチしたクセになるおいしさですね。
インパクトのある醤油味を目指してガーリックやオニオンも加えた
ひと口食べただけで、「サクサクしょうゆ」がウマいことはわかりました。でも、“この背景や開発秘話を知りたい!”ということで、販売元であるキッコーマンの広報を直撃してみることに。まず気になったのは、しょうゆをフリーズドライにしようという発想。何をきっかけに思いつき、どんな狙いがあるのでしょうか?
「しょうゆの味わいを、さまざまなメニューやシーンで楽しんでいただきたいというのが最初の想いでした。そこから“新形状しょうゆ”というコンセプトで、しょうゆをフリーズドライ製法によってフレーク化することに成功。しょうゆの旨みが凝縮するとともに、サクサクした食感を楽しめるフレークが完成したのです」(キッコーマン広報)
開発にあたってのこだわりは、サクサク感をキープすること。フリーズドライしょうゆは湿気を吸いやすく、そのまま置いておくとサクサクした食感が失われるとか。これを防ぐため、オイルでコーティングして水分をブロックする工夫を盛り込んだそうです。
また、しょうゆの旨みや香ばしさとの相性のよさを考え、ガーリックやごまなどの具材を組み合わせて「箸が止まらない味わい」の追求&開発を行ったのです。でも、やはり気になるのは「食べるラー油」に似た食感や、ジャンクなテイストになっていること。この味付けになった経緯はあるのでしょうか?
「目指したのはインパクトのあるしょうゆ味。フリーズドライしょうゆには、塩味だけでなく濃厚な旨みがありますが、もっと厚みのある味わいにするためには、ガーリックやオニオンの独特な風味や香ばしさが必要でした。また、フリーズドライしょうゆの食感を引き立たせるため、ほかの具材もサクサクと乾燥したもので統一しています」(キッコーマン広報)
手軽に激ウマ惣菜が作れる&炒めるとプロ顔負けの味に!
「サクサクしょうゆ」は、さまざまなメニューやシーンで楽しめるということで、今後多彩なレシピをホームページやSNSなどで発信していくとのこと。聞くところによると、「しょうゆが合うものならなんでも合う」ということですが、実際にどれくらいの相性なのか、色々と試してみました。
【その1】ポテトサラダ×「サクサクしょうゆ」
【その2】マグロ×「サクサクしょうゆ」
【その3】炒飯×「サクサクしょうゆ」
手軽なのはもちろん、個人的に驚きだったのはチャーハン。炒めると、まるで専門店のような香りがフライパンから立ち昇っていました! そして、もちろん激ウマ。炒め物への調味料としてもかなり優等生といえるでしょう。
なお、食べるラー油は意識したのかを聞いたところ、「あくまでも”しょうゆテイストの世界を広げる”という目的で開発しております」とのこと。とにもかくにもこの手軽さとおいしさには、食べる調味料ブーム再来の希望を感じます。ぜひ、調味料ブームの再来を予感させる、この「サクサクしょうゆ」を一度試してみてください!