グルメ
2017/3/16 17:00

【酉年到来】歴代人気No.1の「からあげクン」は? ローソンの担当者に歴史や歴代人気味などの“トリ”ビアを聞いてみた

2017年の干支は酉(とり)。そんなこともあって、年初から食に関する業界で鶏を売り出すさまざまな動きが見られます。なかでも個人的に注目している企業のひとつがローソン。なぜなら、ローソンといえば唯一無二のホットスナック「からあげクン」という人気ブランドがあるからです。そこで今回は、からあげクンを中心としたローソンの“トリ”ビアや”トリ”組みについて聞いてみました。

 

からあげクンは歴代190種類&今後もさらに種類が増える!

まず初めに伺ったのは、商品本部で開発などに携わる東條仁美さん。ローソンにとってからあげクンとはどういう存在なのか、また誕生秘話をはじめとした歴史を聞いてみました。

↑商品本部 カウンター商品部 シニアマーチャンダイザーの東條仁美さん
↑商品本部 カウンター商品部 シニアマーチャンダイザーの東條仁美さん

 

「からあげクンって実は妖精なのですが(笑)、弊社にとって愛すべきキャラクターであることは間違いありません。誕生は1986年、昨年30周年を迎えたのでロングセラー商品といえるでしょう。レジ横にホットスナックを置き始めたのが1979年なので、そこから約7年。作りたてのおいしさをキープさせるために試行錯誤を繰り返し、発売まで時間がかかったと聞いております」(東條さん)

 

いまでこそかわいらしい妖精として愛されていますが、実は現在3代目。初代にはキャラ設定はなく、1990年に「からあげおやじ」を中心とした世界観になりました。そして2003年に、よりゆるキャラ化した妖精のからあげクンが登場し、いまに至ります。

 

【初代】

↑ミニボックス型の9個入りもありました
↑ミニボックス型の9個入りもありました

【2代目】

↑「からあげおやじ」を中心としたユニークな世界観に
↑「からあげおやじ」を中心としたユニークな世界観に

【3代目(現在)】

↑鶏をモチーフにしたキャッチーな姿。パッケージも自立型に進化しました
↑鶏をモチーフにしたキャッチーな姿。パッケージも自立型に進化しました

 

「レッドがママ、チーズがお父さんでその子どもがレギュラー。ただし育ての親は、2代目のからあげおやじというのが基本設定ですね」(東條さん)

 

なんと、3月7日から発売されている「からあげクン 奥州いわい監修しょうゆダレ味」で190番目のフレーバー。これは「第7回からあげグランプリ しょうゆダレ部門」で金賞を受賞した「からあげ家 奥州いわい」が監修したものです。

↑からあげクン 奥州いわい監修しょうゆダレ味(216円)。濃厚な醤油ダレと生姜が引き立つ味わいに仕上がっています
↑からあげクン 奥州いわい監修しょうゆダレ味(216円)。濃厚な醤油ダレと生姜が引き立つ味わいに仕上がっています

 

歴代人気フレーバーTOP3を聞いてみた!

これまで190種類ものからあげクンが登場したとなると、過去にどんな味が登場したのか気になるところです。ということで、これまで登場した歴代人気フレーバーのTOP3を聞いてみました。

 

<歴代人気TOP3>

【第3位】

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でからあげクン 夢のミックス味/2016年4月5日発売

 

【第2位】

20170315-a06 (10)

からあげクン 幻の手羽先風味/2014年4月8日発売

 

【第1位】

20170315-a06 (6)

からあげクン ドラゴンクエスト ホイミ味(ガーリックマヨネーズ)/2016年5月10日発売

 

ホイミ味は、同じく30周年を迎えた「ドラゴンクエスト」とコラボした商品なので記憶に新しい人も多いでしょうが、なんと歴代1位の人気っぷりだったのですね。なお、ほかにも東條さんに過去の珍しいフレーバーを選んでもらったところ……、

●「からあげクン まつたけポン酢味」

●「からあげクン レッド2倍」

●「からあげクン ?(ハテナ)味」

とのこと。特にハテナ味は、ローソンの公式ツイッターに味の答えをつぶやいて送信するという画期的な企画で盛り上がったそうです。

 

からあげクンの躍進は20周年と前回の酉年だった!

これまでの話を聞くなかで、ブランドの成長に大きな躍進があったのが2005年。なんと前回の酉年です。初めて販売累計1億食を突破したそうですが、それは酉年の勢いにのってさまざまな企画を仕掛けたからとのこと。

 

また、20周年にあたる翌2006年に発売したご当地シリーズも盛り上がったそうです。その後も、ローソンでは何度かご当地シリーズのからあげクンを販売。2016年には地域別のフレーバーを発売し、一番人気だったのが「からあげクン 伝説のすた丼屋監修すた丼味」です。

↑からあげクン 伝説のすた丼屋監修すた丼味。東京・国立発祥の名店の味が再現されました
↑からあげクン 伝説のすた丼屋監修すた丼味。東京・国立発祥の名店の味が再現されました

 

ですが考えてみると、2016年が30周年で2017年が酉年と、前回同様にからあげクンにとってはフィーバーの時機を迎えているのではないでしょうか。すると、東條さんから非常に興味深い話が!

 

「おかげさまで、アニバーサリーイヤーだった昨年は過去最高の目標を達成することができました。今年も酉年ということで、まずは4月15日のからあげクン誕生日に向けた企画を計画中ですね。ただ、弊社にはほかにも鶏を使った商品がたくさんあり、今年は全面的に打ち出しているところです。ご期待ください!」(東條さん)

↑写真上のでか焼鳥 ももタレ(127円)は、2017年1月10日より発売されています。従来商品(写真下)より重量が約20%増量!
↑写真上のでか焼鳥 ももタレ(127円)は、2017年1月10日より発売されています。従来商品(写真下)より重量が約20%増量!

 

たしかに今年は、年頭より“ローソン史上最大の焼鳥”「でか焼鳥」を発売するなど、からあげクン以外の鶏商品も注力しています。やはり酉年というのは鶏が売れるのでしょうか。このナゾは、でか焼鳥の発売の狙いや各商品の違いを含め、あらためてたずねてみたいと思います!