東京オリンピックの影響でいま、なにかと注目を集めている日本の食べ物やアイテム。しかし、国内の人気商品は海外の人にも通じるのでしょうか? 今回はタイの人に、日本の有名トムヤムクンラーメンを食べ比べてもらいました!
テストするトムヤムクン味のカップ麺は、日清食品の「カップヌードル トムヤムクンヌードル」、カルディコーヒーファームの「ミータイ トムヤムクンヌードル(クリーミー)カップ 70g」、トップバリュの「World Dining トムヤムクン ヌードル」の3つ。実食してくれたのは、タンヤトーン・スィリパイブーンさん(パイさん)、ベンチャワン・ロアンダーラーさん(バムさん)、カーンティダー・グリンスリェスタさん(カーンさん)の3人です。
点数には各味の特徴が如実に表れ、明暗を分ける結果となりました!
【その1】日清食品「カップヌードル トムヤムクンヌードル」194円
タイの日清と共同開発。本場で人気の濃いタイプのトムヤムクン味に仕上げ、さらにパクチーの香りを強めています。
結果は、トータル12.5点(スィリパイブーンさん 4.5点、ロアンダーラーさん 4.0点、グリンスリェスタさん 4.0点)!
「本場のはもっと濃厚な気がするけど、麺もスープもタイの日清と似ていておいしいデス」(バムさん)「個人的に、酸味はもっと強くてもイイかな。辛さは適度にピリっとしていて好きな味!」(パイさん)
【その2】カルディコーヒーファームの「ミータイ トムヤムクンヌードル(クリーミー)カップ 70g」149円
ハーブやスパイスを効かせ、濃厚かつクリーミーに仕上げた酸っぱ辛いカップ麺。カルディなどで販売されています。
結果は、トータル10.0点(スィリパイブーンさん 3.0点、ロアンダーラーさん 3.5点、グリンスリェスタさん 3.5点)!
「辛さや濃厚さが控えめに感じるくらい、酸味がとっても強いわ。酸っぱい味が好きな人にはオススメね」(カーンさん)「おいしい酸っぱさを超えている印象かな。麺は本場の味に近くて私はスキ」(バムさん)
【その3】トップバリュの「World Dining トムヤムクン ヌードル」105円
海老にスパイスを混ぜたトムヤムペーストと、カフィルライムの爽やかな風味が決め手。コスパが高いのも魅力です。
結果は、トータル8.0点(スィリパイブーンさん 2.0点、ロアンダーラーさん 2.0点、グリンスリェスタさん 4.0点)!
「ココナッツミルクが強いからか、甘い香りがするわ。本場の味とはいえないけどナシではないかな」(パイさん)「私は甘いのが好きだからおいしいと思いマス。でもトムヤムクンとは違う味ネ」(カーンさん)
1番人気は日清食品「カップヌードル トムヤムクンヌードル」に決定! 理由は、決め手は味のバランスか?
高評価だったのは「カップヌードル トムヤムクンヌードル」。ほかの「ミータイ トムヤムクンヌードル(クリーミー)カップ 70g」や「World Dining トムヤムクン ヌードル」は酸味や甘味が強いぶん、失われている味があるとのこと。
「カップヌードル トムヤムクンヌードル」は酸味、辛味、甘味をうまく合わせているところが特徴なのだとか。このバランスのよさが、タイ人の好みにベストマッチした様子。
世界初のカップ麺「カップヌードル」を生んだ日清食品は、いまやグローバル企業。海外にも拠点を持ち、その国独自の味覚を研究しているからこそ、日本向け商品でも本場好みの味に仕上げられるのでしょう。
【実食してくれた人】
タンヤトーン・スィリパイブーン さん
バンコク出身。好物は「ソムタム」という青パパイヤのサラダ。
ベンチャワン・ロアンダーラー さん
バンコク出身。「ヤムウンセン」という春雨サラダが大好き。
カーンティダー・グリンスリェスタ さん
バンコク出身。ココナッツミルクのスープ「トムカーガイ」が好き。
文/中山秀明 撮影/石上 彰(gami写真事務所)
※この企画は、外国人留学生へのリサーチから得た知見をもとに、 海外向けに日本企業のブランディングや商品PRのサポートを行う 「LIFEPEPPER」とのコラボによるものです。