昨年あたりから、スーパーやコンビニで「乳酸菌」の文字を目にすることが増えています。そう、いまは空前の“乳酸菌ブーム”なんです。2016年の乳酸菌市場は6500億円超ともいわれており、この5年間で約20％の伸長を見せているほど。
そんな乳酸菌市場が拡大するいま、キリンホールディングスおよびキリンは、キリン独自の素材「プラズマ乳酸菌」を配合した商品を新ブランド「iMUSE（イミューズ）」としてスタートすることを発表しました。
3社で共同研究した「プラズマ乳酸菌」を活用
イミューズブランドで重要となるのは、「プラズマ乳酸菌」の存在。これは、キリン、小岩井乳業、協和発酵バイオの3社が2010年から共同研究を行っている乳酸菌で、免疫の根本を強くし、風邪やインフルエンザなどのリスクを低減するなどの働きがあるそうです。
すでに、キリンでは2012年からプラズマ乳酸菌を使った製品を発売していましたが、今回のミューズブランドの立ち上げを機に、乳酸菌事業への本格参入を目指すとのこと。
発表会に登壇したキリンホールディングス 代表取締役社長・磯崎功典氏は、「10年後には230億円規模の事業にしたい」と語っていました。多くの可能性を秘めたこの事業には、同社のただならぬ意気込みが感じられます。
「iMUSE レモンと乳酸菌」はすっきり飲みやすいレモン味
ここからは実際に発売されるイミューズブランドの新製品を紹介します。キリンビバレッジから登場するのは、「iMUSE レモンと乳酸菌」という乳酸菌ニアウォーター。100mlあたりのカロリーが17kcalと低カロリーで、すっきりとした甘さが特徴です。
実際に試飲してみたところ、見た目はスポーツドリンクのようですが、レモンの果汁感と甘さのバランスが絶妙！ 仕事の合間にリフレッシュしたいときに良さそうです。2018年1月発売予定で、参考価格は151円となっています。
また、同社が以前から発売している「まもるチカラのサプリ すっきりヨーグルトテイスト」もパッケージをリニューアし、このプラズマ乳酸菌への取り組みを強化するそうです。
生乳たっぷりの「小岩井 iMUSE 生乳ヨーグルト」と「小岩井 iMUSE のむ生乳ヨーグルト」
つづいて小岩井乳業からは、「小岩井 iMUSE 生乳（なまにゅう）ヨーグルト」と「小岩井 iMUSE のむ生乳（なまにゅう）ヨーグルト」の2種類のヨーグルトが発売されます。
「生乳ヨーグルト」は生乳を60％使用。香料&安定剤は一切使っておらず、長時間前発酵によってなめらかな口当たりを実現しています。こちらはすでに発売中で、価格は129円です。
「のむ生乳ヨーグルト」には生乳を30％使用しています。こちらも長時間前発酵で作られており、生乳のコク感を引き出すために、他社のサラサラなヨーグルトドリンクよりも“飲みごたえ”を重視しているのだとか。発売は9月5日からで、価格は同じく129円となっています。
どちらも試食したのですが、とにかく生乳感があるので、これまで食べていたヨーグルトとはまったく違った印象です。生乳ヨーグルトはクリームのようにまったりしていますし、飲むタイプもかなりどろりとしています。どちらも甘さは控えめなので、男女問わず好まれそうですね。
プラズマ乳酸菌のサプリメントで摂取するのもあり!
さらに協和発酵バイオからは、「協和発酵バイオのiMUSE」というサプリメントが登場します。こちらは通販限定商品で、1袋に250mg×60粒（15日分）が入っています。1袋の値段は1543円（送料無料）です。
同商品は1日に4粒、水で服用するタイプとなっています。実際に1粒飲んでみたところ、とくに味はせず、粒のサイズも喉に引っかかるほどではないので、無理なく毎日飲み続けられそうです。
カルビーの乳酸菌入りポテチ「ぽいっと！ナッツソルト味」が気になる!
そしてカルビーは、プラズマ乳酸菌1000億個を配合したポテトチップス「ぽいっと！ナッツソルト味」をコンビニエンスストア限定で10月2日から発売します。価格は150円前後を予定。
こちらは健康を意識している女性向けに開発されており、女性の平均的な口幅約4.5cmに合わせたサイズ感となっています。また、素材にも配慮し、国産のじゃがいもをのみを使用。今年は北海道の新じゃがでスタートするそうです。
第一弾はナッツソルト味で、アーモンドをパウダー化して味付け。ほんのり香る塩味が特徴なのだとか。新機軸のポテトチップスは、ぜひ一度食べてみたいですね。
キリンの新たな成長戦略として発表された、プラズマ乳酸菌配合商品の新ブランド「イミューズ」。今後は新たな企業からも新製品が登場するそうです。“おいしさ”と“健康”を両立する、新しい時代の乳酸菌食品に期待が高まりますね！